Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


5.3.3 cprflevel

PRFトレース取得レベルの表示と変更

書式

cprflevel [-PRFID PRF識別子] [-h] [-PrfChangeLevel
    PRFトレース取得レベル[,[PRFトレース取得レベル]...]]
    [-PrfLevelIndex インデックス番号] [-PrfLevelAll]

格納先

Application Serverインストールディレクトリー\common\PRF\bin\

機能

PRFトレース取得レベルを表示または変更します。

-PrfChangeLevelオプションを省略した場合は、指定したPRF識別子に指定されているPRFトレース取得レベルを表示します。-PrfChangeLevelオプションを指定した場合は、指定したPRF識別子に指定されているPRFトレース取得レベルを指定値に変更します。

-PrfLevelIndexオプションを指定した場合は、指定したインデックスのPRFトレース取得レベルの一覧が表示されます。-PrfLevelAllオプションを指定した場合は、すべてのインデックスに対応するPRFトレース取得レベルが表示されます。

実行権限

前提条件

環境変数

引数

-PRFID PRF識別子

PRF識別子には、asadmincreate-prfサブコマンドでPRFを構築したときに付けたPRFサーバの名称を指定します。PRF識別子は1〜31文字の英数字、またはアンダースコア(_)で指定します。"TSC"や"tsc"、または"CTM"や"ctm"で始まる文字列は指定しないでください。

デフォルト値:PRF_ID

-h

コマンドの使用方法を表示します。

-PrfChangeLevel PRFトレース取得レベル [,[PRFトレース取得レベル]...]

PRFトレース取得レベルを4バイトの16進数(8桁の値)で指定します。ここで4バイトの16進数の先頭に0xを付けることができますが、0xは無視されます。各インデックス番号に対応するレベル値をコンマ(,)区切りで左から複数指定できます。該当するインデックスのレベル値を変更しない場合は、値を指定しないでください。また、あるインデックス番号以降の値をすべて指定しない場合は、コンマ(,)の記述を省略してください。インデックス番号1のトレース取得レベルを(1)、インデックス番号2のPRFトレース取得レベルを(2)とした場合、PRFトレース取得レベルは「(1),(2),...」と指定します。

PRFトレース取得レベルの指定例を次に示します。

PRFトレース取得レベルの指定例

オプションの指定

インデックス番号1のPRFトレース取得レベルを指定する

-PrfChangeLevel 0x44445555

インデックス番号1とインデックス番号2のPRFトレース取得レベルを指定する

-PrfChangeLevel 0x44445555,0x55554444

インデックス番号2のPRFトレース取得レベルを指定する

-PrfChangeLevel ,0x55554444

各機能レイヤーでのPRFトレース取得レベルの割り当てについて説明します。

PRFトレース取得レベルは、インデックスごとに8桁の16進数で指定します。それぞれの桁には、機能レイヤーが2つずつ割り当てられています。16進数を2進数にした場合の上位2ビットに割り当てられている機能レイヤーを上位レイヤー、下位2ビットに割り当てられている機能レイヤーを下位レイヤーといいます。

桁ごとの上位レイヤー、下位レイヤーに割り当てられている機能レイヤーについて、次の表に示します。

インデックス

桁番号

上位レイヤー

下位レイヤー

インデックス1

1桁目

(なし)

Java EE Server

2桁目

(なし)

Java VM

5桁目

(なし)

uCosminexus TP1 Connector、TP1/Client/J

PRFトレース取得レベルを指定する場合は、桁ごとの上位レイヤー、下位レイヤーのPRFトレース取得レベルを「標準」「詳細」「保守」のどのレベルで取得するかを決め、それを16進数で指定します。上位レイヤーと下位レイヤーのPRFトレース取得レベルの組み合わせと指定値の対応を、次の表に示します。

なお、保守レベルは、障害発生時などの保守情報を取得するためのレベルです。通常は指定しないでください。

上位レイヤー

下位レイヤー

指定値

標準

標準

0

標準

詳細

1

標準

保守

2

詳細

標準

4

詳細

詳細

5

詳細

保守

6

保守

標準

8

保守

詳細

9

保守

保守

a

PRFトレース取得レベルの指定例を、次の表に示します。

インデックス

指定例

説明

インデックス1

00000000

インデックス1の各機能レイヤーの標準レベルのトレース情報を取得します。

10000000

Java EE Serverだけ詳細レベルのトレース情報を取得して、ほかの機能レイヤーは標準レベルのトレース情報を取得します。

11000000

Java EE ServerおよびJava VMの詳細レベルのトレース情報を取得します。

-PrfLevelIndex インデックス番号

変更または参照するPRFトレース取得レベルのインデックス番号を116の整数で指定します。

デフォルト値:1

この引数と一緒に-PrfChangeLevelを指定した場合は、指定したインデックス番号のPRFトレース取得レベルのレベル値を-PrfChangeLevelで指定した値に変更します。

この引数と一緒に-PrfChangeLevelを指定しなかった場合は、指定したインデックス番号のPRFトレース取得レベルのレベル値が表示されます。この引数と一緒に-PrfChangeLevelを指定する場合は、-PrfChangeLevelには必ず1つの値だけを指定してください。

(例)インデックス番号2番目の値を、0x55554444に変更する場合

cprflevel -PrfChangeLevel 0x55554444 -PrfLevelIndex 2

-PrfChangeLevelに複数の値を指定した場合は、オプションエラーとなります。

(例)-PrfChangeLevelに複数の値を指定した場合

cprflevel -PrfChangeLevel ,0x55554444,0x55554444 -PrfLevelIndex 2

-PrfLevelIndex2を指定しているにもかかわらず、-PrfChangeLevelに複数の値を指定したためです。なお、-PrfLevelIndexの指定を省略した場合は、1が設定されます。

-PrfLevelAll

すべてのレベル値を表示します。-PrfChangeLevelまたは-PrfLevelIndexと組み合わせた指定はできません。このオプションと-PrfLevelIndexの組み合わせを、次に示します。

cprflevel現在のレベル値の表示方法

-PrfLevelIndex

指定

未指定

-PrfLevelAll

指定

オプションエラー

すべてのレベル値を表示

未指定

指定されたインデックス番号のレベル値だけを表示

インデックス1のレベル値だけを表示

指定できるコマンドオプションの組み合わせの一覧を次に示します。

コマンドオプション

-h

-PRFID

-PrfChangeLevel

-PrfLevelIndex

-PrfLevelAll

-h

-h

-h

-h

-h

-PRFID

-h

-PrfChangeLevel

-h

×

-PrfLevelIndex

-h

×

-PrfLevelAll

-h

×

×

(凡例)

○:同時に指定できます。

△:△のあとに続くオプション名のオプションが有効になります。

×:同時に指定できません。

−:該当しません。

入力例・出力例

戻り値

戻り値

説明

0

正常終了しました。

1

PRFデーモンが起動していません。PRFSPOOL環境変数が異なっている、または-PRFIDの値が誤っているおそれがあります。

2

PRFSPOOL環境変数が設定されていません。

上記以外

コマンド処理中にエラーが発生しました。出力されたメッセージに従って対策したあと、再度コマンドを実行してください。エラーメッセージは標準エラー出力、ログファイルに出力します。

注意事項