Hitachi

 Hitachi Application Server V10 コマンドリファレンスWindows®用)


2.22.1 recover-transactions

実行待ちトランザクションの手動での回復

書式

asadmin [asadmin-options] recover-transactions [--help]
    [--transactionlogdir transaction_log_dir]
    [--target target] server_name

格納先

Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin

機能

recover-transactionsサブコマンドは、サーバ障害後にトランザクションを回復します。

複数サーバインスタンス環境の場合、残存しているサーバインスタンスにrecover-transactionsサブコマンドを実行できます。このサブコマンドを使用するには、次の条件を満たす必要があります。

スタンドアロンのサーバインスタンスの場合、サーバ障害後にトランザクションを回復するためにこのサブコマンドを使用しないでください。

このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。

スタンドアロンのサーバインスタンスの場合、リソースに障害が発生してもサーバが稼働中の場合にだけ、recover-transactionsサブコマンドがトランザクションを回復できます。

前提条件

ドメイン管理サーバは、稼働状態である必要があります。

複数サーバインスタンス環境の場合、サーバ障害後に残存しているサーバインスタンスにrecover-transactionsサブコマンドを実行してトランザクションを回復できます。このように使用するには、次の条件を満たす必要があります。

引数

--help | -?

このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。

--transactionlogdir transaction_log_dir

トランザクションの回復が要求されたサーバのトランザクションのステータスファイルの場所を指定します。

このオプションは、共有ファイルシステム上にトランザクションのステータスファイルが格納されている場合にだけ適用されます。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • ログの場所

デフォルト値:なし

--target target

server_nameで指定されたサーバの回復を実行する対象サーバを指定します。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • 対象サーバインスタンスの名称

デフォルト値:なし

server_name

サーバ名を指定します。スタンドアロンのサーバインスタンス用です。

このサーバが稼働している場合は、同じサーバによって回復が実行されます。この場合、--transactionlogdirおよび--targetオプションを省略する必要があります。

サーバが稼働していない場合、--targetオプションが必要です。また、共有ファイルシステム上にトランザクションのステータスファイルが格納されている場合は--transactionlogdirオプションも必要です。

型:String

指定できる値を次に示します。

  • サーバインスタンスの名称

デフォルト値:

スタンドアロンのサーバインスタンスの場合、serverです。

複数サーバインスタンス環境の場合、回復が必要なサーバの名称です。

使用例

次の例では、稼働していないサーバのトランザクションを回復します。

asadmin recover-transactions --transactionlogdir /logs/tx 
--target server1 server2

戻り値

戻り値

説明

0

サブコマンドの実行に成功しました。

1

サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。