3.5 ヒープペイン
[ヒープ]ペインで、クラスタ構成のJava EEサーバ、およびJava EEサーバ のヒープ使用量の情報をグラフ形式で表示します。また、このグラフを使用して、アプリケーションのメモリ使用量を確認したり、スローダウンを回避するためにFullGCを実行するかどうかを判断したりできます。
ペインコンポーネント
ペイン項目一覧
[ヒープ]ペインには、次のJava EEサーバのヒープ使用量の情報が表示されます。
- JavaHeap使用量のグラフ
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JavaHeap使用量のグラフとは、時間に対するJavaヒープの使用量をKBで表したグラフです。凡例の[合計]チェックボックス、および[Java EEサーバ名]チェックボックスの状態に基づき、対応するJava EEサーバのヒープ使用量のグラフを表示します。Java EEサーバの監視レベルがOFFの場合、対応するJava EEサーバのグラフは表示されません。
- [合計]チェックボックス
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[合計]チェックボックスを表示します。JavaHeap使用量のグラフの表示領域に、全体のJavaヒープの使用量を表示するには、[合計]チェックボックスを選択します。全体のJavaヒープの使用量を非表示にするには、[合計]チェックボックスのチェックを外します。デフォルトではこのチェックボックスは選択されています。なお、全体のJavaヒープの使用量は、すべてのJava EEサーバで使用されているJavaヒープのメモリの合計を示したものです。
- Java EE サーバグラフの凡例
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グラフの凡例として、クラスタ構成のJava EEサーバ、およびJava EEサーバ にチェックボックスが表示されます。JavaHeap使用量のグラフの表示エリアに特定のJava EEサーバのヒープ使用量のグラフを表示するには、[Java EEサーバ名]チェックボックスを選択します。Java EEサーバのヒープ使用量のグラフを非表示にするには、対応する[Java EEサーバ名]チェックボックスのチェックを外してください。デフォルトでは、すべてのクラスタ構成のJava EEサーバ、およびJava EEサーバ が選択されています。Java EEサーバの表示順序は、Java EEサーバのレスポンスを受信した順によって決まります。ソート順序は維持されません。
- [範囲指定]ボタン
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範囲を指定することによって、特定の時間のヒープ使用量のグラフを表示できます。次の範囲から選ぶことができます。
- 上限:現在時刻より0時間前
- 下限:現在時刻より12時間前
[範囲指定]ボタンをクリックすると、範囲をツールチップとして表示します。
[ヒープ]ペインには、次のアクションアイテムが表示されます。
- [凡例の表示/非表示]ボタン
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各グラフの凡例を非表示にする、あるいは再表示するには、[凡例の表示/非表示]ボタンをクリックします。
- [折りたたみ]ボタン
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[ヒープ]ペインを展開、あるいは折りたたむには[折りたたみ]ボタンをクリックします。
- [最大化/元に戻す(縮小)]ボタン
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[ヒープ]ペインを最大化または元に戻す場合は、[最大化/元に戻す(縮小)]ボタンをクリックします。ペインを最大化した場合は、[ホーム]タブ全体に表示されます。また、ペインを元に戻した場合は、ペインサイズが元に戻ります。
注意事項
[ヒープ]ペインを操作する場合の注意事項について説明します。
- 垂直スクロールバーがグラフに表示される場合、このスクロールバーと[凡例の表示/非表示]ボタンが重なることがあります。
- [凡例の表示/非表示]ボタンをクリックした場合、長い名前のJava EEサーバが追加または削除されたり、大量のJava EEサーバが追加または削除されたりすると、更新時にグラフのペインがリサイズされないことがあります。この場合、再度Administration Consoleにログインし、リサイズされていることを確認してください。
- ドメイン管理サーバのパスワードを変更した場合、モニタリングのデータを取得するために新しいパスワードでAdministration Consoleに再度ログインする必要があります。ドメイン管理サーバのパスワードを変更してからAdministration Consoleに再度ログインするまでの間、Administration Consoleのモニタリングサービスはモニタリングのデータを取得できません。このため、JavaHeap使用量のグラフには0が表示されます。
- 全体のJavaヒープの使用量が2GB以上の場合、グラフは正常に表示されません。
- 別のノードのサーバインスタンス、または異なるドメインのサーバインスタンスが同じJMX接続ポートを設定されている状態で稼働している場合、停止中のサーバインスタンスのヒープ使用量の情報が表示されることがあります。