uCosminexus DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド

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付録D.7 複数の実行環境機能を使用するためのデータベース移行

複数の実行環境機能非対応のデータベースから,複数の実行環境機能対応のデータベースに移行するための,移行手順およびデータベース移行ツールについて説明します。

<この項の構成>
(1) 移行手順
(2) EDMChangeMultiEnv(複数の実行環境機能を使用するためのデータベース移行ツール)の文法
(3) エラー発生時の対策手順

(1) 移行手順

データベースの移行手順について説明します。

  1. データベースのバックアップを作成します。
    • データベースのエラーによってデータベース移行ツールが異常終了した場合,このバックアップからデータベースを回復します。
  2. RDエリアを追加する必要がある場合は,HiRDBのデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)を実行して,RDエリアを追加します。
    • HiRDBのデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
  3. EDMChangeMultiEnvコマンドを実行します。
    データベース定義文が出力されます。
    • このコマンドを実行する前に,データベースを起動してください。
    • この作業は,DocumentBrokerの実行環境ディレクトリを環境変数「DOCBROKERDIR」に指定していることを前提としています。
    • このコマンドの実行中に,ほかのコマンドは実行できません。
    • DocumentBrokerサーバのバージョンが02-00より前のメタ情報を使用している環境でこのコマンドを実行すると,エラーになります。
    • EDMChangeMultiEnvコマンドの詳細については,「(2) EDMChangeMultiEnv(複数の実行環境機能を使用するためのデータベース移行ツール)の文法」を参照してください。

(2) EDMChangeMultiEnv(複数の実行環境機能を使用するためのデータベース移行ツール)の文法

EDMChangeMultiEnvコマンドの詳細について説明します。

機能
複数の実行環境機能非対応のデータベースから,複数の実行環境機能対応のデータベースに移行します。

形式
EDMChangeMultiEnv 〔-r メタ情報の実行環境情報の表格納用RDエリア名〕
                  〔-i メタ情報の実行環境情報インデクス格納用RDエリア名〕
                  〔-j OIIDインデクス格納用RDエリア名〕

オプション
-r メタ情報の実行環境情報の表格納用RDエリア名
メタ情報の実行環境情報の表「EDMSMETAREGENVID」を格納するユーザ用RDエリア名を指定します。指定を省略した場合,メタ情報の実行環境情報の表は,定義されている表数が最少の公用RDエリアに格納されます。
-i メタ情報の実行環境情報インデクス格納用RDエリア名
メタ情報の実行環境情報の表「EDMSMETAREGENVID」のインデクスを格納するユーザ用RDエリア名を指定します。指定を省略した場合,インデクスは,メタ情報の実行環境情報の表が格納されているRDエリアに格納されます。
-j OIIDインデクス格納用RDエリア名
OIID情報の表「edmClass_OIID」に新たに定義されるインデクスを格納するユーザ用RDエリア名を指定します。指定を省略した場合,OIID情報の表のインデクスは,OIID情報の表が格納されているRDエリアに格納されます。

(3) エラー発生時の対策手順

データベースのエラーによってデータベース移行ツールが異常終了した場合,次に示す手順に従って対策を実施してください。

  1. 移行手順1.で作成したバックアップから,データベースを回復します。
  2. エラーメッセージを基に,エラーの要因を取り除きます。
  3. 移行手順2.から再度実行します。