uCosminexus DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ リファレンス 基本機能編

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付録H.3 クラスライブラリ独自の戻り値ERR_DBRの場合

major_codeが ERR_DBRの場合のminor_codeの一覧を次の表に示します。

表H-3 major_codeがERR_DBRの場合のクラスライブラリ独自の戻り値一覧

minor_codeの
戻り値
minor_code 説明 対処
4 ERR_SESSION_ALREADY_CONNECTED セッションがすでに接続されています。 処理を継続してください。または,いったん切断してから,再度このメソッドをコールしてください。
5 ERR_SESSION_NOT_CONNECT 次の要因が考えられます。
  • セッションが接続されていません。
  • EDMRefresherコマンドが実行中です。
  • メモリサイズ監視によるサービスプロセスのリフレッシュを実行中です。
要因に応じて,次の対策のどちらかを実施してください。
  • セッションを接続してください。
  • EDMRefresherコマンドが終了したあと,再度実行してください。
  • メモリサイズ監視によるサービスプロセスのリフレッシュが終了したあと,再度実行してください。
7 ERR_BAD_INTERFACE 指定されたインターフェースが不正です。 正しいインターフェースを指定してください。
8 ERR_BAD_PARAMETER 不正な引数が入力されました。 正しい引数を指定してください。
10 ERR_OBJECT_ALREADY_CONNECTED オブジェクトはすでに接続されています。 この操作は実行できません。
11 ERR_OBJECT_NOT_CONNECT オブジェクトは接続されていません。 オブジェクトを接続してください。
25 ERR_NONEXISTS_VERSION 指定されたバージョンは存在しません。 正しいバージョンを指定してください。
29 ERR_ACLIB_OBJECT_INVALID クラスライブラリのオブジェクトは無効です。 有効なクラスライブラリのオブジェクトを指定してください。
30 ERR_OIID_NOT_SET OIIDが設定されていません。 SetOIIDメソッドをコールしてから,このメソッドをコールしてください。
31 ERR_OBJECT_REMOVED オブジェクトはすでに削除されています。 正しいオブジェクトを指定してください。
32 ERR_LAST_VERSION 指定されたバージョンは唯一のバージョンであるため,削除できません。 この操作は実行できません。
33 ERR_SESSION_OVERFLOW 制限を超えてConnectしようとしました。 時間を置いて,Connectユーザ数が減った後,再度実行してください。
34 ERR_INVALID_STATUS セッションの状態が不正です。一つのセッションに同時に複数のメソッド処理要求が出されています。 一つのセッションに対して一度に一つの処理要求しか出さないように見直してください。
35 ERR_NO_SERVICE 使用できるサービスプロセスがありません。 時間を置いて,再度実行してください。
EDMRefresherコマンドが実行中の場合は,コマンド終了後,再度実行してください。
36 ERR_NOTSUPPORT_CLIENT_VERSION 操作を実行するためのネットワークが使用できません。 サーバのバージョンに対応したクライアントライブラリを利用してください。
37 ERR_ACCESS_NOT_PERMITTED アクセス権がありません。 必要なアクセス権を設定して,再度実行してください。
40 ERR_ACCESSCONTROL_NOT_SUPPORTED アクセス制御機能が未サポートです。 この操作は実行できません。
41 ERR_BAD_PERMISSION 不正なパーミッションが指定されました。 正しいパーミッションを指定してください。
42 ERR_BAD_SUBJECT_TYPE 不正なサブジェクト種別が指定されました。 正しいサブジェクト種別を指定してください。
43 ERR_INVALID_SUBJECT_LENGTH サブジェクトの長さが不正です。 次に示す範囲内でサブジェクトを指定してください。
  • サブジェクトの種別がユーザ識別子の場合,1文字以上,ユーザ識別子の最大長以下の文字列を指定してください。
    ユーザ識別子の最大長は,通常254文字ですが,DocumentBrokerの環境設定時に512文字まで拡張できます。
  • サブジェクトの種別がグループ識別子の場合,1文字以上,グループ識別子の最大長以下の文字列を指定してください。
    グループ識別子の最大長は,通常254文字ですが,DocumentBrokerの環境設定時に512文字まで拡張できます。
  • サブジェクトの種別がシステムサブジェクトの場合,1文字以上,254文字以下の文字列を指定してください。
ユーザ識別子とグループ識別子の最大長を拡張する方法の詳細は,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。
44 ERR_INVALID_ACE_COUNT 設定するACEの個数が制限値を超えています。 ACEは64個以内で指定してください。
45 ERR_INVALID_PUBLICACL_COUNT バインドするパブリックACLの個数が制限値を超えています。 パブリックACLは10個以内で指定してください。
47 ERR_INVALID_ACE 不正なACEが指定されました。 ACEとして正しいCdbrCompoundを指定してください。
48 ERR_PUBLICACL_ALREADY_BOUND 指定されたパブリックACLはすでにバインドされています。 すでにバインドされているパブリックACLを指定しないで処理を再実行してください。
49 ERR_PUBLICACL_NOT_BOUND 指定されたパブリックACLはバインドされていません。 バインドされているパブリックACLを指定して処理を再実行してください。
50 ERR_NONEXISTS_PUBLICACL 指定されたパブリックACLは存在しません。 存在しないパブリックACLを指定しないで処理を再実行してください。
51 ERR_CONTENT_IS_EMPTY コンテンツが変換処理されてなくて空です。 この操作は実行できません。
52 ERR_IS_MASTERRENDITION 指定されたRenditionTypeはマスタレンディションです。 RenditionTypeを見直してください。
53 ERR_LIMITNUM_OF_RENDITIONS 保持できるレンディション数の上限に達しています。 この操作は実行できません。
54 ERR_MASTERRENDTYPE_NOT_SET マスタレンディションのRenditionTypeに値が設定されていません。 この操作は実行できません。
55 ERR_NONEXISTS_RENDITION 指定されたRenditionTypeは存在しません。 RenditionTypeを見直してください。
56 ERR_RENDITIONTYPE_DUPLICATED RenditionTypeが重複しています。 重複しないRenditionTypeを指定してください。
57 ERR_RENDITION_NOT_CONVERTED コンテンツが更新処理されていません。 この操作は実行できません。
58 ERR_CONTENTTYPE_MISMATCH 指定したレンディションタイプのコンテントに対して実行できません。 正しい文書オブジェクトを指定してメソッドを実行してください。
59 ERR_EQL_ALREADY_INITIALIZED すでに初期化されています。 この操作は実行できません。
60 ERR_EQL_NOT_INITIALIZE 初期化が実行されていません。 初期化を実行してください。
61 ERR_EQL_STATEMENT_NOT_SET 実行するedmSQL文が登録されていません。 CdbrEqlStatement::Setメソッドで実行するedmSQL文を登録してください。
62 ERR_EQL_STATEMENT_NOT_EXEC edmSQL文が実行されていません。 CdbrEqlStatement::Executeメソッドを実行し,edmSQL文を実行してください。
63 ERR_EQL_BAD_STATEMENT 不正なedmSQL文を実行しようとしました。 edmSQL文を見直してください。必要に応じて構文解析結果情報を取得してください。
65 ERR_NOT_VERSION_TRACEABLE バージョントレース可能なオブジェクトではありません。 この操作はできません。オブジェクトのクラスを見直してください。
66 ERR_OBJECT_NOT_INITIALIZE オブジェクトが初期化されていません。 初期化を実行してください。
67 ERR_OBJECT_ALREADY_INITIALIZED オブジェクトは初期化済みです。 この操作は実行できません。
68 ERR_INVALID_DEFINITION 定義情報が不正です。 定義ファイルの内容を見直してください。
71 ERR_SESSION_ALREADY_AUTHENTICATED 文書空間にすでにログインしています。 処理を継続するか,文書空間からログアウトしてから,再度このメソッドをコールしてください。
72 ERR_SESSION_NOT_AUTHENTICATE 文書空間にログインしていません。 文書空間にログインしてください。
73 ERR_INVALIDENV 実行環境が不正です。 環境変数「DOCBROKERDIR」に,DocumentBrokerの実行環境ディレクトリを正しく指定するか,syslogファイルに出力されているメッセージを基に対処してください。
74 ERR_OPERATION_FAILED 初期化処理または終了処理に失敗しました。次の要因が考えられます。
  • docspace.iniメモリ常駐失敗
  • OIID通番メモリ常駐失敗
  • メタ情報常駐失敗
  • 文書空間接続準備失敗
  • 実行環境情報のメモリ常駐失敗
  • プロセス間ロック制御失敗
syslogファイルに出力されているメッセージを基に対処してください。
75 ERR_NOT_MULTI_CONTENTS マルチファイル文書ではありません。 マルチファイル管理機能を使用しない場合の形式で実行してください。
76 ERR_BAD_CONTENTSCOUNT 登録しようとするファイルの数が多過ぎます。 登録するファイルの数を見直してください。
77 ERR_RETRIEVALNAME_DUPLICATED RetrievalNameが重複して指定されています。 RetrievalNameが重複しないように指定してください。
78 ERR_COMPONENTTYPE_DUPLICATED ComponentTypeが重複して指定されています。 ComponentTypeが重複しないように指定してください。
80 ERR_SYSTEMDBSERVER_NOT_NOTIFY DBコネクション管理オブジェクトのリファレンスが未通知です。 処理を終了してから,再度実行してください。
81 ERR_FILELINK_FAILED HiRDB File Linkでエラーが発生しました。 詳細メッセージを基に対処してください。
82 ERR_FAL_NOT_LOADED HiRDB File Linkのライブラリがロードできません。 詳細メッセージを基に対処してください。
83 ERR_CONTENT_NOT_REGISTERED コンテントが登録されていません。 コンテントを登録してください。
85 ERR_FILE_REFERENCE_OPERATION_FAILED リファレンスファイル管理機能で扱うサーバマシンでのコンテントの操作でエラーが発生しました。 詳細メッセージを基に対処してください。
86 ERR_FILE_REFERENCE_MISMATCH_STATUS リファレンスファイル管理機能で扱うサーバマシンでのコンテントの操作でエラーが発生し,オブジェクトとコンテントが不整合な状態となりました。 エラーが発生した操作に応じて,次の対策を実施してください。
  • 文書の更新のとき
    文書を削除したあと,更新後のコンテントを使用して文書を作成してください。
  • 文書の削除のとき
    再度実行して文書を削除してください。
  • バージョンの削除のとき
    再度実行してバージョンを削除してください。
  • チェックアウトの取り消しのとき
    再度実行してチェックアウトを取り消してください。
87 ERR_TARGETCONTENTPATH_NOT_SET リファレンスファイル管理機能でコンテント格納先ベースパスが設定されていません。または,UNC形式のパスの場合(Windowsだけ),コンテント格納先ベースパスにコンピュータ名またはIPアドレスだけが使用されています。 コンテント格納先ベースパスを設定してください。
88 ERR_REFERENCETYPE_MISMATCH オブジェクト種別が一致していません。 オブジェクト種別または指定した操作モード(lContentOperateMode)を見直してください。
91 ERR_FILE_REFERENCE_CURRENT_CONTENT_NOTFOUND リファレンスファイル管理機能でカレントバージョンのコンテントが存在しません。 エラーが発生したメソッドに応じて,次の対策を実施してください。
  • VersionCheckOut
    該当するレンディションを削除し,必要に応じて,削除したレンディションを追加してください。または,バージョンを最新から順に確認し,コンテントが存在しないバージョンを削除してください。
  • VersionCheckIn
    CdbrVersionable::VersionRevokeメソッドを実行し,VersionCheckOutを実行してください。必要に応じてコンテントを更新してください。
  • DeleteVersion
    該当するレンディションを削除し,必要に応じて,削除したレンディションを追加してください。または,バージョンを最新(カレントバージョンを削除した場合は一つ前のバージョン)から順に確認し,コンテントが存在しないバージョンを削除してください。
  • RemoveObject
    該当するレンディションを削除し,必要に応じて,削除したレンディションを追加してください。または,バージョンを最新(カレントバージョンを削除した場合は一つ前のバージョン)から順に確認し,コンテントが存在しないバージョンを削除してください。
  • VersionRevoke
    該当するレンディションを削除し,必要に応じて,削除したレンディションを追加してください。または,バージョンを最新から順に確認し,コンテントが存在しないバージョンを削除してください。
92 ERR_CONVERT_CONTENT_TARGET_NOTFOUND 変換対象のコンテントは存在しません。 オブジェクトのコンテント種別または指定した変換対象とするコンテント種別(ISourseContentType)を見直してください。
93 ERR_CONVERT_CONTENT_NOT_RETRIEVALNAME 変換対象コンテントのdmaProp_RetrievalNameプロパティの値が設定されていない(値がNULLまたは空文字(""))ため,変換処理を実行できません。 dmaProp_RetrievalNameプロパティの値を設定してメソッドを実行してください。