uCosminexus DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ リファレンス 基本機能編

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CdbrVersionable::DeleteVersionメソッド

機能

バージョンの削除

形式

DmaBoolean DeleteVersion (
  pDmaString_T     pVersionId )

詳細

pVersionIdに指定したバージョンを削除するメソッドです。

カレントバージョンを削除した場合は,指定したカレントバージョンを削除して,既存の確定されたバージョンのうち最も新しいバージョンをカレントバージョンとします。ただし,カレントバージョン以外に確定されたバージョンが存在しない場合,カレントバージョンの削除はできません。

このメソッドをコールすることによって,DMAオブジェクトのVersionDescriptionオブジェクトおよび該当するバージョンのDMAオブジェクトのdmaClass_Versionableクラスのサブクラスのオブジェクトが削除されます。

CdbrReferentialContainerオブジェクトおよびCdbrConfiguratedReferentialContainerオブジェクトから参照されているオブジェクトのバージョンを削除する場合は,削除するバージョンを参照しているDirectContainmentRelationshipオブジェクト,ReferentialContainmentRelationshipオブジェクトおよびVersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトも削除されます。ただし,削除するバージョンがCdbrConfiguratedReferentialContainerオブジェクトからFLOATINGモードで参照されている場合は,VersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトは削除されません。VersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトは削除後のカレントバージョンに変更されます。

なお,pVersionIdにCdbrVersionable::VersionCheckOutメソッドで取得した仮のバージョン識別子を指定した場合はエラーになります。チェックアウトした仮のバージョンを削除する場合はCdbrVersionable::VersionRevokeメソッドを使用してください。

リファレンスファイル文書の場合
バージョンを削除したあと,カレントとなるバージョンのコンテントが存在しているか確認します。カレントバージョンのコンテントが存在しない場合,ERR_FILE_REFERENCE_CURRENT_CONTENT_NOTFOUNDのエラーになります。
また,CdbrSession::SetReferencePathメソッドで,コンテント格納先ベースパスを設定しておく必要があります。設定されていない場合,ERR_TARGETCONTENTPATH_NOT_SETのエラーになります。

引数

pVersionId(入力)

削除するバージョンのバージョン識別子を指定します。確定されたバージョンだけ指定できます。NULLを指定した場合は,カレントバージョンが削除されます。

戻り値

DMA_TRUE  正常終了

DMA_FALSE 異常終了

戻り値の詳細

major_code minor_code 説明 対処
ERR_CORBA CORBAの戻り値が設定されます。 CORBAでエラーが発生しました。 ユーザプログラムでは対処できません。エラー情報として文字列の値を取得して,ユーザプログラムを終了してください。
ERR_DB ERR_DB_DEADLOCK_OCCURRED データベースでデッドロックが発生しました。 時間を置いて,再度実行してください。
ERR_DB ERR_DB_FAILED データベースで障害が発生しました。 syslogを参照して,障害の原因を取り除いてください。
ERR_DB ERR_DB_LOCKED オブジェクトがロックされています。 時間を置いて,再度実行してください。
ERR_DBR ERR_ACCESS_NOT_PERMITTED アクセス権がありません。 この操作は実行できません。
ERR_DBR ERR_ACLIB_OBJECT_INVALID クラスライブラリのオブジェクトは無効です。 有効なクラスライブラリのオブジェクトを指定してください。
ERR_DBR ERR_FILE_REFERENCE_CURRENT_CONTENT_NOTFOUND リファレンスファイル管理機能でカレントバージョンのコンテントが存在しません。 該当するレンディションを削除し,必要に応じて,削除したレンディションを追加してください。または,バージョンを最新(カレントバージョンを削除した場合は一つ前のバージョン)から順に確認し,コンテントが存在しないバージョンを削除してください。
ERR_DBR ERR_FILE_REFERENCE_MISMATCH_STATUS リファレンスファイル管理機能で扱うサーバマシンでのコンテントの操作でエラーが発生し,オブジェクトとコンテントが不整合な状態となりました。 再度実行してバージョンを削除してください。
ERR_DBR ERR_FILE_REFERENCE_OPERATION_FAILED リファレンスファイル管理機能で扱うサーバマシンでのコンテントの操作でエラーが発生しました。 詳細メッセージを基に対処してください。
ERR_DBR ERR_INVALID_STATUS セッションの状態が不正です。一つのセッションに同時に複数のメソッド処理要求が出されています。 一つのセッションに対しては,一度に一つの処理要求しか出さないように見直してください。
ERR_DBR ERR_LAST_VERSION 指定されたバージョンは唯一のバージョンであるため,削除できません。 この操作は実行できません。
ERR_DBR ERR_OBJECT_REMOVED オブジェクトはすでに削除されています。 正しいオブジェクトを指定してください。
ERR_DBR ERR_OIID_NOT_SET OIIDが設定されていません。 SetOIIDメソッドをコールしてから,このメソッドをコールしてください。
ERR_DBR ERR_SESSION_NOT_CONNECT セッションが接続されていません。 セッションを接続してください。
ERR_DBR ERR_TARGETCONTENTPATH_NOT_SET リファレンスファイル管理機能でコンテント格納先ベースパスが設定されていません。または,UNC形式のパスの場合(Windowsだけ),コンテント格納先ベースパスにコンピュータ名またはIPアドレスだけが使用されています。 コンテント格納先ベースパスを設定してください。
ERR_DMA DMARC_ACCESS_DENIED 要求された操作に対してアクセス権がありません。 正しいアクセス権を設定してください。
ERR_DMA DMARC_BAD_PARAMETER 不正な引数が入力されました。 正しい引数を指定してください。
ERR_DMA DMARC_LOST_CONNECTION 現在のオブジェクトからデータベースへの論理的な接続が失われました。操作は完了できません。 文書空間に再接続してください。
ERR_DMA DMARC_NO_MEMORY メモリ不足で実行できません。 メモリを増設してください。またはメモリを大量に消費しているアプリケーションを停止させて,処理を再実行してください。
ERR_DMA DMARC_NO_RESERVATION バージョン識別子が予約されていません。 チェックイン後に割り当てられる正式なバージョン識別子を,入力引数に設定してください。
ERR_DMA DMARC_NOT_FOUND 要求された要素が見つかりません。 正しいオブジェクトを設定してください。
ERR_DMA DMARC_TIMEOUT 制限時間を超過しました。 タイムアウトしました。
ERR_DMA DMARC_UNEXPECTED 予期しないエラーが発生しました。 処理を終了してください。
ERR_DMA EDMRC_NOT_INTRANSACTION トランザクション外でメソッドが呼ばれました。 Beginメソッドの呼び出し後に,この操作を実行してください。