オブジェクトの種別の取得

DmaInteger32 GetType()

オブジェクトの種別を取得するメソッドです。オブジェクトの種別を示す値として，オブジェクトに対応するクラスライブラリのクラスを識別する定数が設定されます。あるクラスの識別定数と戻り値との論理積が0以外の場合，そのクラスのサブクラスであることを意味します。

なお，戻り値はクラスライブラリのクラスに関する情報を取得するものであり，クラスライブラリのクラスを継承したユーザ定義のクラスの識別や継承関係の判定には使用できません。例えば，CdbrVersionableDocumentクラスを直接継承したユーザ定義のクラスからこのメソッドをコールすると，異なるクラスであっても戻り値は常にDBR_CLASS_VERSIONABLEDOCUMENTになります。

次に，オブジェクトの種別を取得して，その結果を出力する例を示します。

オブジェクトの種別の取得例

// 種別の取得
DmaInteger32 lValue = pDbrObj->GetType();
// 値の判定
if (lValue == DBR_CLASS_REFERENTIALCONTAINER) {
  printf("ReferentialContainerクラスのオブジェクトです。\n");
}
else if ((lValue & DBR_CLASS_REFERENTIALCONTAINER)
           == DBR_CLASS_REFERENTIALCONTAINER) {
  printf("ReferentialContainerのサブクラスのオブジェクトです。\n");
}
else {
  printf("ReferentialContainerクラスのオブジェクトではありません。\n");
}

なし

オブジェクトに対応するクラスライブラリのクラスを識別する値が返ります。GetTypeメソッドの戻り値一覧を次に示します。

表7-4　GetTypeメソッドの戻り値一覧

値	オブジェクトの種別（クラス）
DBR_CLASS_CONFIGURATEDREFERENTIALCONTAINER	CdbrConfiguratedReferentialContainerクラス
DBR_CLASS_DOCUMENT	CdbrDocumentクラス
DBR_CLASS_INDEPENDENTPERSISTENCE	CdbrIndependentPersistenceクラス
DBR_CLASS_PUBLICACL	CdbrPublicACLクラス
DBR_CLASS_REFERENTIALCONTAINER	CdbrReferentialContainerクラス
DBR_CLASS_VERSIONABLEDOCUMENT	CdbrVersionableDocumentクラス
DBR_CLASS_VERSIONTRACEABLECONTAINER	CdbrVersionTraceableContainerクラス
DBR_CLASS_UNKNOWN	クラスの種別が不明

なし