オブジェクトを指定したモードでロックして接続

virtual DmaBoolean  ConnectObject (
  CdbrSession*       pDbrSession,
  DmaInteger32       lLockType,
  pDmaString_T       pOIID )

pOIIDで指定したオブジェクトと接続するメソッドです。オブジェクトに指定したロックを設定します。オブジェクトにすでにロックがかけられていて，指定したロックが設定できなかった場合は，ロックが設定できるまでウエイトするか，またはエラーとして直ちに終了するかを指定できます。ウエイトする指定をした場合でも，タイムアウトまたはデッドロックが発生した場合は，直ちにエラーとして終了します。このとき，このメソッドの終了時の戻り値として「DMA_FALSE」が返却され，戻り値の詳細として「DMA_DB」が設定されます。

このメソッドを，一つのオブジェクトに対してReleaseObjectメソッドを介さずに２回以上コールした場合，既存の接続は変更されずに，あとのメソッドのコールがエラーになります。

pDbrSession（入力）

CdbrSessionオブジェクトを指定します。

lLockType（入力）

ロックの種別と，ロックを設定するときにウエイトをするかどうかを指定します。次の値のどれかを指定してください。

• DMA_LOCK_READ
  readロックを設定します。このロックを設定した場合，ほかのクライアントからwriteロックを設定できません。ロックできなかった場合，ロックできるまでウエイトします。ただし，タイムアウトやデッドロックが発生した場合は終了します。
  
• DMA_LOCK_WRITE
  排他的なwriteロックを設定します。このロックを設定した場合，ほかのクライアントからreadロックおよびwriteロックを設定できません。ロックできなかった場合，ロックできるまでウエイトします。ただし，タイムアウトやデッドロックが発生した場合は終了します。
  
• EDM_LOCK_READ_NOWAIT
  readロックを設定します。このロックを設定した場合，ほかのクライアントからwriteロックを設定できません。ロックできなかった場合には，直ちに終了します。
  
• EDM_LOCK_WRITE_NOWAIT
  排他的なwriteロックを設定します。このロックを設定した場合，ほかのクライアントからreadロックおよびwriteロックを設定できません。ロックできなかった場合には，直ちに終了します。
  

pOIID（入力）

接続するオブジェクトのOIIDを指定します。

DMA_TRUE　 正常終了

DMA_FALSE　異常終了

major_code	minor_code	説明	対処
ERR_CORBA	CORBAの戻り値が設定されます。	CORBAでエラーが発生しました。	ユーザプログラムでは対処できません。エラー情報として文字列の値を取得して，ユーザプログラムを終了してください。
ERR_DB	ERR_DB_DEADLOCK_OCCURRED	データベースでデッドロックが発生しました。	時間を置いて，再度実行してください。
ERR_DB	ERR_DB_FAILED	データベースで障害が発生しました。	syslogを参照して，障害の原因を取り除いてください。
ERR_DB	ERR_DB_LOCKED	オブジェクトがロックされています。	時間を置いて，再度実行してください。
ERR_DBR	ERR_ACCESS_NOT_PERMITTED	アクセス権がありません。	この操作は実行できません。
ERR_DBR	ERR_INVALID_STATUS	セッションの状態が不正です。一つのセッションに同時に複数のメソッド処理要求が出されています。	一つのセッションに対しては，一度に一つの処理要求しか出さないように見直してください。
ERR_DBR	ERR_OBJECT_ALREADY_CONNECTED	オブジェクトはすでに接続されています。	この操作は実行できません。
ERR_DBR	ERR_OBJECT_REMOVED	オブジェクトはすでに削除されています。	正しいオブジェクトを指定してください。
ERR_DBR	ERR_SESSION_NOT_CONNECT	セッションが接続されていません。	セッションを接続してください。
ERR_DMA	DMARC_BAD_LOCK_TYPE	不正な種類のロックが指定されています。	正しいロックタイプを指定してください。
ERR_DMA	DMARC_BAD_OIID	引数で指定されたOIIDが不正です。	正しいOIIDを指定してください。
ERR_DMA	DMARC_BAD_PARAMETER	不正な引数が入力されました。	正しい引数を指定してください。
ERR_DMA	DMARC_DISCONNECTED	文書空間との接続が切断されました。	セッションを接続してください。
ERR_DMA	DMARC_FAILED	操作が失敗しました。	時間を置いて再度実行するか，処理を見直してください。
ERR_DMA	DMARC_LOST_CONNECTION	現在のオブジェクトからデータベースへの論理的な接続が失われました。操作は完了できません。	文書空間に再接続してください。
ERR_DMA	DMARC_NO_MEMORY	メモリ不足で実行できません。	メモリを増設してください。またはメモリを大量に消費しているアプリケーションを停止させて，処理を再実行してください。
ERR_DMA	DMARC_NOT_FOUND	要求された要素が見つかりません。	正しいオブジェクトを設定してください。
ERR_DMA	DMARC_UNEXPECTED	予期しないエラーが発生しました。	処理を終了してください。