1.1 クラス一覧

クラスライブラリで提供するクラスの一覧を次の表に示します。なお,それぞれのクラスの使用方法については,参照先欄に示す個所(マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ 解説」の章・節・項番号と標題)で説明しています。

表1-1 クラスライブラリで提供するクラス一覧

クラス名説明「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ 解説」の
参照先
文書空間と接続するためのクラス
CdbrSessionクラスクライアント実行環境と文書空間との接続を管理する機能を提供するクラスです。また,ログイン管理もします。2.3 文書空間との接続(セッションの確立)
文書を作成,管理するためのクラス
CdbrVersionableDocumentクラスDocumentBrokerで扱う文書のうち,バージョン管理をする文書を作成および管理する機能を提供するクラスです。3.2 クラスライブラリで扱う文書
CdbrDocumentクラスDocumentBrokerで扱う文書のうち,バージョン管理をしない文書や,バージョン管理をしている文書の個々のバージョンに当たる文書を作成および管理する機能を提供するクラスです。
複数の文書をまとめて管理するためのクラス
CdbrReferentialContainerクラス文書をコンテナによって包含して管理する機能を提供するクラスです。3.9 コンテナを使用した文書管理
文書の構成管理をするためのクラス
CdbrConfiguratedReferentialContainerクラスコンテナを使用して文書やコンテナのバージョン構成を管理したり,コンテナ自身のバージョンを管理したりする機能を提供するクラスです。3.10 構成管理コンテナを使用した文書の構成管理
CdbrVersionTraceableContainerクラスコンテナを使用して文書やコンテナのバージョン構成を管理する機能を提供するクラスです。また,バージョン管理しているコンテナの,個々のバージョンに当たるコンテナを操作する機能を提供します。
XML文書を管理するためのクラス
CdbrXmlTranslatorクラスXMLプロパティマッピングに使用する定義ファイル類を解析して,XML文書管理機能を実行するための環境を管理する機能を提供するクラスです。3.11 XML文書の管理
CdbrXmlTranslatorFactoryクラスXML文書管理を実行する機能を提供するクラスです。
独立データを管理するためのクラス
CdbrIndependentPersistenceクラス独立したデータを扱う機能を提供するクラスです。3.13 独立データの管理
文書やコンテナを検索するためのクラス
CdbrEqlStatementクラスedmSQLを基にした検索を実行する機能や,検索結果を取得する機能を提供するクラスです。4. オブジェクトの検索
可変長な一次元配列を扱うためのクラス
CdbrCompoundクラス異なる型の複数のデータから構成される複合データを扱う機能を提供するクラスです。2.6.7 VariableArray型プロパティの操作
CdbrVariableArrayクラス同じ型の複数の要素から構成される可変長の配列を扱う機能を提供するクラスです。なお,このクラスで扱うことができる同じ型の要素とは,CdbrCompoundクラスを基に作成されたCdbrCompoundオブジェクトだけです。
アクセス制御リストを管理するためのクラス
CdbrPublicACLクラスアクセス制御リストを管理して,これを複数の文書やコンテナで共有して使用する機能を提供するクラスです。3.15 アクセス制御
サブクラスに共通な機能を継承させるためのクラス(抽象クラス)
CdbrContainableクラスコンテナの包含要素になる機能を提供するクラスです。2.5.4 抽象クラス
CdbrCoreクラスクラスライブラリのクラスのうち,CdbrVariableArrayクラスおよびCdbrCompoundクラス以外のすべてのクラスのスーパークラスです。エラー管理機能を持ちます。
CdbrDMAクラスDMAのオブジェクトモデルのdmaClass_DMAクラスに対応するクラスです。OIIDの取得およびプロパティの参照や設定をするメソッドを定義します。
CdbrVersionableクラスバージョン管理機能を提供するクラスです。

 

クラスライブラリで提供しているこれらのクラスには継承関係があり,上位にあるクラスで定義したプロパティやメソッドは下位のクラスに継承されます。クラスの継承関係を,次の図に示します。

図1-1 クラスの継承関係

[図データ]