CdbrVersionable::DeleteVersionメソッド
機能
バージョンの削除
形式
DmaBoolean DeleteVersion (
pDmaString_T pVersionId )
詳細
pVersionIdに指定したバージョンを削除するメソッドです。
カレントバージョンを削除した場合は,指定したカレントバージョンを削除して,既存の確定されたバージョンのうち最も新しいバージョンをカレントバージョンとします。ただし,カレントバージョン以外に確定されたバージョンが存在しない場合,カレントバージョンの削除はできません。
このメソッドをコールすることによって,DMAオブジェクトのVersionDescriptionオブジェクトおよび該当するバージョンのDMAオブジェクトのdmaClass_Versionableクラスのサブクラスのオブジェクトが削除されます。
CdbrReferentialContainerオブジェクトおよびCdbrConfiguratedReferentialContainerオブジェクトから参照されているオブジェクトのバージョンを削除する場合は,削除するバージョンを参照しているDirectContainmentRelationshipオブジェクト,ReferentialContainmentRelationshipオブジェクトおよびVersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトも削除されます。ただし,削除するバージョンがCdbrConfiguratedReferentialContainerオブジェクトからFLOATINGモードで参照されている場合は,VersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトは削除されません。VersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトは削除後のカレントバージョンに変更されます。
なお,pVersionIdにCdbrVersionable::VersionCheckOutメソッドで取得した仮のバージョン識別子を指定した場合はエラーになります。チェックアウトした仮のバージョンを削除する場合はCdbrVersionable::VersionRevokeメソッドを使用してください。
引数
pVersionId(入力)
削除するバージョンのバージョン識別子を指定します。確定されたバージョンだけ指定できます。NULLを指定した場合は,カレントバージョンが削除されます。
戻り値
DMA_TRUE 正常終了
DMA_FALSE 異常終了
戻り値の詳細
major_code | minor_code | 説明 | 対処 |
---|---|---|---|
ERR_CORBA | CORBAの戻り値が設定されます。 | CORBAでエラーが発生しました。 | ユーザプログラムでは対処できません。エラー情報として文字列の値を取得して,ユーザプログラムを終了してください。 |
ERR_DB | ERR_DB_DEADLOCK_OCCURRED | データベースでデッドロックが発生しました。 | 時間を置いて,再度実行してください。 |
ERR_DB | ERR_DB_FAILED | データベースで障害が発生しました。 | syslogを参照して,障害の原因を取り除いてください。 |
ERR_DB | ERR_DB_LOCKED | オブジェクトがロックされています。 | 時間を置いて,再度実行してください。 |
ERR_DBR | ERR_ACCESS_NOT_PERMITTED | アクセス権がありません。 | この操作は実行できません。 |
ERR_DBR | ERR_ACLIB_OBJECT_INVALID | クラスライブラリのオブジェクトは無効です。 | 有効なクラスライブラリのオブジェクトを指定してください。 |
ERR_DBR | ERR_FILE_REFERENCE_CURRENT_CONTENT_NOTFOUND | リファレンスファイル管理機能でカレントバージョンのコンテントが存在しません。 | 該当するレンディションを削除し,必要に応じて,削除したレンディションを追加してください。または,バージョンを最新(カレントバージョンを削除した場合は一つ前のバージョン)から順に確認し,コンテントが存在しないバージョンを削除してください。 |
ERR_DBR | ERR_FILE_REFERENCE_MISMATCH_STATUS | リファレンスファイル管理機能で扱うサーバマシンでのコンテントの操作でエラーが発生し,オブジェクトとコンテントが不整合な状態となりました。 | 再度実行してバージョンを削除してください。 |
ERR_DBR | ERR_FILE_REFERENCE_OPERATION_FAILED | リファレンスファイル管理機能で扱うサーバマシンでのコンテントの操作でエラーが発生しました。 | 詳細メッセージを基に対処してください。 |
ERR_DBR | ERR_INVALID_STATUS | セッションの状態が不正です。一つのセッションに同時に複数のメソッド処理要求が出されています。 | 一つのセッションに対しては,一度に一つの処理要求しか出さないように見直してください。 |
ERR_DBR | ERR_LAST_VERSION | 指定されたバージョンは唯一のバージョンであるため,削除できません。 | この操作は実行できません。 |
ERR_DBR | ERR_OBJECT_REMOVED | オブジェクトはすでに削除されています。 | 正しいオブジェクトを指定してください。 |
ERR_DBR | ERR_OIID_NOT_SET | OIIDが設定されていません。 | SetOIIDメソッドをコールしてから,このメソッドをコールしてください。 |
ERR_DBR | ERR_SESSION_NOT_CONNECT | セッションが接続されていません。 | セッションを接続してください。 |
ERR_DBR | ERR_TARGETCONTENTPATH_NOT_SET | リファレンスファイル管理機能でコンテント格納先ベースパスが設定されていません。または,UNC形式のパスの場合(Windowsだけ),コンテント格納先ベースパスにコンピュータ名またはIPアドレスだけが使用されています。 | コンテント格納先ベースパスを設定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_ACCESS_DENIED | 要求された操作に対してアクセス権がありません。 | 正しいアクセス権を設定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_BAD_PARAMETER | 不正な引数が入力されました。 | 正しい引数を指定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_LOST_CONNECTION | 現在のオブジェクトからデータベースへの論理的な接続が失われました。操作は完了できません。 | 文書空間に再接続してください。 |
ERR_DMA | DMARC_NO_MEMORY | メモリ不足で実行できません。 | メモリを増設してください。またはメモリを大量に消費しているアプリケーションを停止させて,処理を再実行してください。 |
ERR_DMA | DMARC_NO_RESERVATION | バージョン識別子が予約されていません。 | チェックイン後に割り当てられる正式なバージョン識別子を,入力引数に設定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_NOT_FOUND | 要求された要素が見つかりません。 | 正しいオブジェクトを設定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_TIMEOUT | 制限時間を超過しました。 | タイムアウトしました。 |
ERR_DMA | DMARC_UNEXPECTED | 予期しないエラーが発生しました。 | 処理を終了してください。 |
ERR_DMA | EDMRC_NOT_INTRANSACTION | トランザクション外でメソッドが呼ばれました。 | Beginメソッドの呼び出し後に,この操作を実行してください。 |