CdbrDocument::GetContentメソッド
機能
ファイルの取得
形式
// マスタレンディションのファイルを取得する場合
DmaBoolean GetContent(
const pDmaString_T pFilePath)
// RenditionTypeを指定してファイルを取得する場合
DmaBoolean GetContent(
const pDmaString_T pFilePath,
pDmaString_T pRenditionType )
詳細
文書空間に登録されているファイルを,指定したパスに複写するメソッドです。
マルチレンディション文書の場合,pRenditionTypeを指定することで,対応するRenditionTypeを持つレンディションのファイルが取得できます。
UNIXの場合に,登録されているファイルを/tmp/sample.docに複写して取得する例を次に示します。Windowsの場合は,c:¥temp¥sample.docに複写して取得する例として,例中の"file:///tmp/sample.doc"を"file:///c:¥temp¥sample.doc"と読み替えてください。
pDbrVerDoc->GetContent("file:///tmp/sample.doc");
引数
pFilePath(入力)
取得したファイルを複写する複写先のパス名を指定します。
ファイルのパス名はURL形式で設定します。ただし,プロトコル名は"file:"だけが指定できます。例えば,UNIXの場合,ファイル"/tmp/sample.doc"に複写するには,"file:///tmp/sample.doc"と指定します。Windowsの場合,ファイル"c:¥temp¥sample.doc"に複写するには,"file:///c:¥temp¥sample.doc"と指定します。
指定したパスのファイルが存在する場合は上書きします。ファイル名は,RenditionTypeプロパティまたはRetrievalNameプロパティを参考にして,メソッドをコールした側が任意に決定してください。
指定したパスのファイルが存在しない場合,ディレクトリが存在し,かつファイルの作成が可能ならば新規にファイルを作成します。それ以外の場合はエラーになります。
pRenditionType(入力)
RenditionTypeを指定してファイルを取得する場合,取得するレンディションのRenditionTypeを表す文字列を指定します。
この引数で指定したRenditionTypeが,対象文書のレンディションとして存在しない場合はエラーになります。
マスタレンディションの場合はNULLを指定するか,「マスタレンディションのファイルを取得する場合」の形式を使用することもできます。
空文字列("")は指定できません。
戻り値
DMA_TRUE 正常終了
DMA_FALSE 異常終了
戻り値の詳細
major_code | minor_code | 説明 | 対処 |
---|---|---|---|
ERR_CORBA | CORBAの戻り値が設定されます。 | CORBAでエラーが発生しました。 | ユーザプログラムでは対処できません。エラー情報として文字列の値を取得して,ユーザプログラムを終了してください。 |
ERR_DB | ERR_DB_DEADLOCK_OCCURRED | データベースでデッドロックが発生しました。 | 時間を置いて,再度実行してください。 |
ERR_DB | ERR_DB_FAILED | データベースで障害が発生しました。 | syslogを参照して,障害の原因を取り除いてください。 |
ERR_DB | ERR_DB_LOCKED | オブジェクトがロックされています。 | 時間を置いて,再度実行してください。 |
ERR_DBR | ERR_ACCESS_NOT_PERMITTED | アクセス権がありません。 | この操作は実行できません。 |
ERR_DBR | ERR_CONTENTTYPE_MISMATCH | 指定したレンディションタイプのコンテントに対して実行できません。 | 正しい文書オブジェクトを指定してメソッドを実行してください。 |
ERR_DBR | ERR_INVALID_STATUS | セッションの状態が不正です。一つのセッションに同時に複数のメソッド処理要求が出されています。 | 一つのセッションに対しては,一度に一つの処理要求しか出さないように見直してください。 |
ERR_DBR | ERR_NONEXISTS_RENDITION | 指定されたレンディションは存在しません。 | 正しいRenditionTypeを指定してください。 |
ERR_DBR | ERR_OBJECT_NOT_CONNECT | オブジェクトは接続されていません。 | オブジェクトを接続してください。 |
ERR_DBR | ERR_OIID_NOT_SET | OIIDが設定されていません。 | SetOIIDメソッドをコールしてから,このメソッドをコールしてください。 |
ERR_DBR | ERR_SESSION_NOT_CONNECT | セッションが接続されていません。 | セッションを接続してください。 |
ERR_DMA | DMARC_ACCESS_DENIED | 要求された操作に対してアクセス権がありません。 | 正しいアクセス権を設定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_BAD_OIID | SetOIIDメソッドで設定されたOIIDが不正です。 | 正しいOIIDを指定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_BAD_PARAMETER | 不正な引数が入力されました。 | 正しい引数を指定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_BAD_URL | リソースのURLが不正です。 | URLの内容を見直してください。 |
ERR_DMA | DMARC_FAILED | 操作が失敗しました。 | 時間を置いて再度実行するか,処理を見直してください。 |
ERR_DMA | DMARC_NO_MEMORY | メモリ不足で実行できません。 | メモリを増設してください。またはメモリを大量に消費しているアプリケーションを停止させて,処理を再実行してください。 |
ERR_DMA | DMARC_NOT_FOUND | 要求された要素が見つかりません。 | 正しいオブジェクトを設定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_NOT_SUPPORTED | このセッションまたはオブジェクトまたはクラスではサポートされていないメソッドです。 | この操作は実行できません。 |
ERR_DMA | DMARC_RESOURCE_NOT_FOUND | 指示されたリソースが見つかりません。 | 正しいリソースを指定してください。 |
ERR_DMA | DMARC_UNEXPECTED | 予期しないエラーが発生しました。 | 処理を終了してください。 |
ERR_DMA | DMARC_URL_PROTOCOL_NOT_SUPPORTED | サポートしていないURLプロトコルです。 | file:///で始まっているか確認してください。 |
ERR_DMA | EDMRC_FTPSERVICE_LOST_CONNECTION | ファイル転送サービスへのセッションが切断されました。 | ネットワーク環境を確認してください。または,時間を置いて,再度実行してください。 |
ERR_DMA | EDMRC_FTPSERVICE_MAX_SESSION | ファイル転送サービスに同時に接続できるセッション数の上限に達しています。 | 時間を置いて,Connectユーザ数が減ったあと,再度実行してください。または,ファイル転送サービス環境定義ファイルのFtpSessionMaxエントリを見直してください。 |
ERR_DMA | EDMRC_FTPSERVICE_NOT_AVAILABLE | ファイル転送サービスが利用できません。 | サーバのバージョンに対応したクライアントを利用してください。 |
ERR_DMA | EDMRC_NO_FTPSERVICE | 使用できるファイル転送サービスがありません。 |
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