DocumentBrokerで作成した文書やコンテナを表すオブジェクトは,データベースに格納されます。
既存のオブジェクトを操作するためには,そのオブジェクトの情報(プロパティ)を取得して,オブジェクトに接続する必要があります。
オブジェクトの情報を取得するには,次のような方法があります。
- 検索を実行するメソッドをコールする方法
OIIDを知らない場合でも,そのオブジェクトについて知っている情報を検索条件に指定して,検索を実行してオブジェクトの情報を取得できます。DocumentBrokerでは,検索条件を指定する検索の実行方法として,次の方法を提供しています。
- CdbrEqlStatementクラスの機能を使用してedmSQL文によって検索条件を設定する検索
- プロパティを取得するメソッドをコールする方法
すでにOIIDを知っているオブジェクトの場合は,そのOIIDを指定してオブジェクトと接続して,OIID以外のプロパティを取得できます。プロパティを取得するメソッドとしては,GetPropertyValuesメソッドなどのほか,一覧取得メソッドにも同時にプロパティを取得できるものがあります。例えば,コンテインメントの一覧を取得したり,リレーションの一覧を取得したりすることで,コンテインメントやリレーションをたどったオブジェクトの検索ができます。
プロパティを取得するメソッドについては,「2.6.6(4) プロパティの取得」を参照してください。また,それぞれのメソッドについては,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ リファレンス 基本機能編」を参照してください。
この章では,CdbrEqlStatementクラスの機能で検索を実行する場合の方法と,検索条件を設定するためのedmSQL文の概要について説明します。