ここでは,バージョン付き文書を使用した管理について説明します。
プロジェクトAでは,発表資料や補足資料をそれぞれバージョン付き文書として管理しています。例えば,発表資料の場合,担当者が作成した資料をバージョン1,顧客提案前に社内で検討,修正した資料をバージョン2,提案後,要求を反映して更新した資料をバージョン3のようにして管理することができます。
バージョンを管理しているバージョン付き文書の例を次の図に示します。
図3-2 バージョンを管理しているバージョン付き文書の例
バージョン付き文書は,CdbrVersionableDocumentクラスのオブジェクトとして作成します。
なお,バージョン付き文書の個々のバージョンは,バージョンなし文書と対応します。図3-2の場合,発表資料を構成する,V1新規作成版,V2社内修正版,およびV3要求反映版はバージョンなし文書です。これらを直接CdbrDocumentクラスのオブジェクトとして扱うこともできます。
詳細については,「3.2 クラスライブラリで扱う文書」および「3.3 文書のバージョン管理」を参照してください。