3.11.2 DocumentBrokerが管理できるXML文書

ここでは,DocumentBrokerがXML文書のコンテントとして管理できるXMLファイルについて説明します。

<この項の構成>
(1) XMLファイルの形式
(2) XMLプロパティマッピング機能が使用できるXMLファイルの例

(1) XMLファイルの形式

DocumentBrokerでは,次のようなXMLファイルをXML文書のコンテントとして管理できます。

また,XMLプロパティマッピング機能を使用する場合は,XMLファイルの構造は,次の条件を満たしていることが必要です。

(2) XMLプロパティマッピング機能が使用できるXMLファイルの例

XMLプロパティマッピング機能を使用できるXMLファイルの例を,次の図に示します。なお,それぞれのタグ名は任意です。

図3-58 XMLプロパティマッピング機能を使用できるXMLファイルの例

[図データ]

次にXMLプロパティマッピング機能が使用できないXMLファイルの形式の例と,使用できる形式への変更例を説明します。

使用できない例1:プロパティにマッピングするタグが複数回出現するXMLファイル
例えば,次の図のような文書です。

図3-59 マッピングできない例1:プロパティにマッピングするタグが複数回出現するXMLファイルの例

[図データ]
例1のXMLファイルには,<title>タグで囲まれた情報が複数あるため,一つ値を取るプロパティにマッピングすることはできません。
複数回出現するタグの情報をプロパティにマッピングするためには,VariableArray型プロパティとしてマッピングする方法があります。例えば,次の図のように複数回出現するタグの前後にVariableArray型プロパティを表すタグを記述すれば,<title>タグの情報をプロパティにマッピングできます。

図3-60 例1を登録できる構造に変更した例

[図データ]
使用できない例2:要素が繰り返し出現するときにVariableArray型プロパティを表すタグがないXMLファイル
例えば,次の図のようなXMLファイルです。

図3-61 マッピングできない例2:要素が繰り返し出現するときにVariableArray型プロパティを表すタグがないXMLファイルの例

[図データ]
この例では,<author>タグと<organization>タグを繰り返していますが,出現順序が明確にならないため,VariableArray型プロパティにマッピングできません。
この場合,次の図のようにVariableArray型プロパティを表す<list>タグを追加して構造を変更すれば,VariableArray型プロパティとして登録できます。

図3-62 例2を登録できる構造に変更した例

[図データ]