5.1.3 実行環境の設定

DocumentBrokerのクラスライブラリの起動に必要な環境変数や,パスの指定などについて説明します。なお,DocumentBrokerのクライアントアプリケーションとサーバを同じマシン上で動作させる場合,クライアント用とサーバ用の環境変数を混在させないようにご注意ください。

また,XML文書管理機能(XMLプロパティマッピング機能・XMLインデクスデータ作成機能)を使用する場合は,ここで説明する環境変数のほかに,HiRDB Adapter for XMLの環境変数を設定する必要があります。

XML文書管理機能を使用するための環境設定については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。

指定する環境変数を,OSごとに説明します。

<この項の構成>
(1) 環境変数(AIXの場合)
(2) 環境変数(Windowsの場合)
(3) カレントディレクトリ

(1) 環境変数(AIXの場合)

DocumentBrokerのクライアントライブラリを起動するために必要な次の環境変数を指定してください。

環境変数の値と詳細エラーログファイルのラップアラウンド処理
1プロセスで長時間に及ぶ処理を実行する場合,出力される詳細エラーログファイルの容量が過剰に大きくなる可能性があります。
詳細エラーログファイルが必要以上の容量に増加するのを防ぐため,詳細エラーログファイルはラップアラウンド処理されます。詳細エラーログファイルの容量が環境変数で指定した最大容量になった場合,ラップアラウンド処理されて,詳細メッセージのログは最初の詳細エラーログファイルに出力されます。
最大容量とは,次の値です。

(詳細エラーログファイルのサイズ(DBR_DETAIL_ERROR_SIZEの指定値))×(詳細エラーログファイルの個数(DBR_DETAIL_ERROR_NUMの指定値))

この場合の詳細エラーログファイルの出力処理は,次のようになります。
  1. 環境変数「DBR_DETAIL_ERRORLOG_DIR」に指定したディレクトリに,次の名称で詳細エラーログファイルが作成されます。(XXXXXXはプロセスID,Nはプロセス内のファイル番号)
    EDMErrTraceClXXXXXX_N.log
  2. ファイルの容量が環境変数「DBR_DETAIL_ERROR_SIZE」で指定した容量になったら,次の詳細エラーログファイルが作成されます。
  3. 環境変数「DBR_DETAIL_ERRORLOG_NUM」に指定した個数のファイルがすべて最大容量になったら,ラップアラウンドして再び先頭のファイルにログが出力されます。

また,edmSQL構文解析情報ファイルを出力する場合は,次の環境変数の設定が必要です。

これらの環境変数の詳細は,「4.7.3(1)edmSQL構文解析情報ファイル」を参照してください。

(2) 環境変数(Windowsの場合)

DocumentBrokerのクライアントライブラリを起動するために必要な次の環境変数を指定してください。

(3) カレントディレクトリ

カレントディレクトリは,クライアントアプリケーションが格納されているディレクトリから移動しないでください。