クラスライブラリで操作するオブジェクトとデータベースの関係について説明します。クラスライブラリのオブジェクトは複数のDMAオブジェクトから構成されています。ここでは,クラスライブラリのオブジェクトとDMAオブジェクト,および対応するデータベース構成について説明します。
クラスライブラリのオブジェクトは,メモリ上に存在するオブジェクトです。データベースはDMAのオブジェクトモデルと対応して構成されています。通常,クラスライブラリのオブジェクトに対してメソッドを発行すると,複数のDMAオブジェクトへのメソッドとして配置され,該当するデータベースの表が操作されます。
クラスライブラリのメソッドと,それによって操作されるデータベースの関係を表す例を次の図に示します。なお,この例で使用するCdbrDocumentオブジェクトの構成は,次のとおりです。
図2-7 クラスライブラリのオブジェクト,DMAのオブジェクトおよびHiRDBの表の例
オブジェクトを生成するDMAのクラスは,それぞれがHiRDBの一つの表と対応します※。オブジェクトは各表の行(レコード)に相当します。各DMAクラスが持つプロパティのうち,永続プロパティは各表の列(カラム)に相当します。
DMAオブジェクト同士の関連は,各オブジェクトが属性として保持する参照先のOIIDによって表現されます。この場合,DocVersionオブジェクトは,ContentTransferオブジェクトのOIID(302:実際とは異なる値です)を保持することで,参照先のRenditionオブジェクトを特定します。
DMAオブジェクトとデータベースの関係の詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。