4.1.4 edmSQL検索の流れ

ここでは,edmSQL検索を実行する場合の検索の流れについて説明します。edmSQL検索の流れは,?パラメタを使用しない場合と使用する場合で異なります。

なお,それぞれのメソッドの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ リファレンス 基本機能編」を参照してください。

<この項の構成>
(1) ?パラメタを使用しない場合のedmSQL検索の流れ
(2) ?パラメタを使用する場合のedmSQL検索の流れ
(3) データが保持される期間

(1) ?パラメタを使用しない場合のedmSQL検索の流れ

?パラメタを使用しない場合のedmSQL検索の流れを次に示します。

  1. CdbrEqlStatementオブジェクトを作成します。
    CdbrEqlStatementオブジェクトは,newによって作成します。
  2. CdbrEqlStatementオブジェクトを初期化します。
    CdbrEqlStatement::Initializeメソッドをコールします。
  3. 実行するedmSQL文を設定します。
    CdbrEqlStatement::Setメソッドをコールします。
    edmSQLの文法については,「4.5 edmSQLの文法」を参照してください。
  4. 検索を実行します。
    CdbrEqlStatement::Executeメソッドをコールします。
  5. 検索結果を取得します。
    CdbrEqlStatement::GetResultメソッドをコールします。
  6. edmSQL検索を終了します。
    CdbrEqlStatement::Terminateメソッドをコールします。
  7. CdbrEqlStatementオブジェクトを削除します。
    CdbrEqlStatementオブジェクトは,deleteによって削除します。

(2) ?パラメタを使用する場合のedmSQL検索の流れ

?パラメタを使用する場合のedmSQL検索の流れを次に示します。

  1. CdbrEqlStatementオブジェクトを作成します。
    CdbrEqlStatementオブジェクトは,newによって作成します。
  2. CdbrEqlStatementオブジェクトを初期化します。
    CdbrEqlStatement::Initializeメソッドをコールします。
  3. 実行するedmSQL文を設定します。
    CdbrEqlStatement::Setメソッドをコールします。
    edmSQLの文法については,「4.5 edmSQLの文法」を参照してください。
  4. edmSQL文中の?パラメタの値を設定します。
    CdbrEqlStatement::SetParamメソッドをコールします。
    ?パラメタの値としてOIIDを設定する場合は,CdbrEqlStatement::SetOIIDParamメソッドをコールします。
    ?パラメタの値としてDMAオブジェクトを設定する場合は,CdbrEqlStatement::SetObjParamメソッドをコールします。
    edmSQL文中に?パラメタが複数存在する場合には,設定する?パラメタの数だけメソッドをコールしてください。
  5. 検索を実行します。
    CdbrEqlStatement::Executeメソッドをコールします。
  6. 検索結果を取得します。
    CdbrEqlStatement::GetResultメソッドをコールします。
  7. 同一のedmSQL文に対して,?パラメタの値を変更します。
    コールするメソッドについては,4.と同様です。
  8. ?パラメタの値を変更した検索条件で,検索を実行します。
    CdbrEqlStatement::Executeメソッドをコールします。
  9. 検索結果を取得します。
    CdbrEqlStatement::GetResultメソッドをコールします。
    なお,以降,変更する?パラメタの値の数だけ,7.~9.を繰り返し実行してください。
  10. edmSQL検索を終了します。
    CdbrEqlStatement::Terminateメソッドをコールします。
  11. CdbrEqlStatementオブジェクトを削除します。
    CdbrEqlStatementオブジェクトは,deleteによって削除します。

(3) データが保持される期間

ここでは,edmSQL検索で設定したデータがどの時点まで保持されるかについて,説明します。

(a) 設定したedmSQL文および?パラメタの値

CdbrEqlStatement::Setメソッドで設定したedmSQL文は,次にSetメソッドをコールして異なるedmSQL文を設定するまで保持されます。

CdbrEqlStatement::SetParamメソッド,CdbrEqlStatement::SetOIIDParamメソッドおよびCdbrEqlStatement::SetObjParamメソッドで設定した?パラメタの値は,次にSetメソッドをコールするまで保持されます。

(b) ロック種別・検索結果の取得個数・アクセス制御モード

設定したロック種別は,次にCdbrEqlStatement::ChangeLockTypeメソッドをコールするまで有効です。

検索結果の取得個数の指定は,次にCdbrEqlStatement::ChangeGetObjCountメソッドをコールするまで有効です。

アクセス制御モードは,次にCdbrEqlStatement::ChangeACLModeメソッドをコールするまで有効です。