ここでは,文書のマルチファイル管理について説明します。
マルチファイル管理とは,一つの文書に複数のファイルを登録して管理する機能です。複数のファイルが登録された文書を,マルチファイル文書といいます。一つの文書で複数のファイルを管理すると,文書を構成する複数のファイルを,一括して登録したり,一括して取得したりできます。この機能を,マルチファイル管理機能といいます。
DocumentBrokerは,バージョンなし文書またはバージョン付き文書をマルチファイル文書として管理できます。
マルチファイルの管理例を次の図に示します。次の図では,拡販資料をマルチファイル文書として管理しています。拡販資料では,「製品概要.txt」,「システム構成.gif」,「利用イメージ.gif」および「ユーザ事例.txt」という四つのファイルを,HTML形式のレンディションのコンテントとして管理しています。
図3-4 マルチファイルの管理例
マルチファイル文書は,CdbrDocumentクラスのオブジェクトまたはCdbrVersionableDocumentクラスのオブジェクトとして作成します。
なお,マルチファイルを管理するバージョンなし文書およびバージョン付き文書では,マルチレンディション管理機能を使用できません。
詳細については,「3.5 文書のマルチファイル管理」を参照してください。