ここでは,文書に設定するプロパティと,プロパティを使用した検索について説明します。
文書は,プロパティを設定して管理できます。
文書には,DMAが規定したプロパティおよびクラスライブラリ固有のプロパティが設定されています。これらのプロパティについては,「2.6.2 プロパティの種類」を参照してください。
このほか,文書には,ユーザ定義プロパティが設定できます。
文書のプロパティとしてタイトルや作成者などを設定しておくと,文書の検索などで使用できます。バージョンなし文書のプロパティは,構成要素であるDMAオブジェクトのDocVersionオブジェクトのプロパティとして設定します。バージョン付き文書のプロパティは,構成要素であるDMAオブジェクトのConfigurationHistoryオブジェクトとDocVersionオブジェクトのプロパティとして設定します。バージョン共通の情報はConfigurationHistoryオブジェクトのプロパティとして,各バージョン固有の情報はDocVersionオブジェクトのプロパティとして設定してください。
バージョン付き文書のプロパティの設定例を次の図に示します。
図3-15 バージョン付き文書のプロパティの設定例
この例では,バージョン共通の情報を表すユーザ定義プロパティとして,文書名および作成者を設定しています。また,各バージョン固有の情報を表すユーザ定義プロパティとして,更新日を設定しています。
文書のプロパティを操作するメソッドについては,「2.6.6 プロパティの操作」を参照してください。
文書の検索では,バージョン付き文書の検索と,バージョンなし文書の検索ができます。それぞれのトップオブジェクトであるDMAオブジェクトのConfigurationHistoryオブジェクトまたはDocVersionオブジェクトを対象に,プロパティを指定して検索を実行します。文書のコンテントを対象にした全文検索をする場合は,DocVersionオブジェクトを対象にします。
検索についての詳細は,「4. オブジェクトの検索」を参照してください。