3.1.8 XML文書管理

ここでは,XML文書管理について説明します。

DocumentBrokerでは,登録する文書がXML形式で記述されたファイル(XMLファイル)である場合,次のような機能が使用できます。

XMLプロパティマッピング機能とは,XMLファイル内でタグ間に記述されている情報を,DocumentBrokerの文書のプロパティにマッピングする機能です。

例えば,プロジェクトAの見積書は,次のような内容のXMLファイルです。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<doc>
<title>プロジェクトA見積書</title>
<date>2001.1.10</date>
<author id="96601357">
 <name>日立太郎</name>
 <organization>営業部</organization>
</author>
<content>

</content>
</doc>

このとき,<title>タグ間の情報「プロジェクトA見積書」や,<author>タグの属性値「96601357」などを,文書のプロパティとしてマッピングできます。

図3-8 XMLプロパティマッピングの例

[図データ]

XMLインデクスデータ作成機能は,XML文書の構造を指定した全文検索(構造指定検索)を実行するためのインデクスデータを,XMLファイルを構文解析して作成する機能です。作成したインデクスデータを全文検索インデクスとして文書に登録すると,見積書を検索する場合に,「構造『title』に『プロジェクトA』という文字列が含まれ,構造『author』の中の構造『name』に『日立』という文字列が含まれる文書」という条件や,「構造『author』に設定されている属性『id』の属性値が『96601357』である文書」という条件を指定して検索できます。また,構造指定検索用の全文検索インデクスのほかにも,XMLファイルからタグ情報を削除したプレーンテキスト形式の全文検索インデクスを作成するためのインデクスデータも作成できます。

XML文書は,次のどちらかのクラスのオブジェクトとして作成します。

詳細については,「3.11 XML文書の管理」を参照してください。