uCosminexus DocumentBroker Version 3 オブジェクト操作ツール
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dbrsetmode(構成管理モードの設定)
機能
構成管理モードを設定します。
構成管理モードは,バージョン付き構成管理コンテナによって包含されるオブジェクトのバージョンを構成管理するためのモードです。
バージョン付き構成管理コンテナによってバージョン付き文書を構成管理している例を,図5-5に示します。
図5-5 バージョン付き構成管理コンテナによってバージョン付き文書を構成管理している例
![[図データ]](figure/zu050530.gif)
図5-5では,三つのバージョンを持つバージョン付き構成管理コンテナ(コンテナ)によって,二つのバージョンを持つバージョン付き文書(文書)を,次のように構成管理しています。
- コンテナのバージョン1では,文書のバージョン1をFIXモードで管理しています。
- コンテナのバージョン2では,文書のバージョン2をFIXモードで管理しています。
- コンテナのバージョン3では,文書のバージョン2をFLOATINGモードで管理しています。
構成管理モードの設定とは,コンテナの構成管理モードを,FIXモードまたはFLOATINGモードに設定(変更)することです。例えば,コンテナのバージョン3が文書を管理する構成管理モードとしてFIXモードを設定すると,文書がバージョン3にバージョンアップした場合も,バージョンなし構成管理コンテナは文書のバージョン2を管理したままになります。これをFLOATINGモードに変更すると,コンテナのバージョン3が管理する文書は,バージョン3の文書になります。
図5-5のコンテナのバージョン3に,FIXモードを設定した場合とFLOATINGモードを設定した場合に管理する文書のバージョンを,図5-6に示します。
図5-6 FIXモードを設定した場合とFLOATINGモードを設定した場合に管理する文書のバージョン
![[図データ]](figure/zu050535.gif)
- 注意
- 図5-5の場合,コンテナのバージョン3がFLOATINGモードで管理している文書のバージョン2の内容を更新すると,コンテナのバージョン2がFIXモードで管理している文書の内容も更新されます。
操作クラス
- CdbrVersionTraceableContainerクラス
- CdbrConfiguratedReferentialContainerクラス
形式
構成管理コンテナでリンク識別子を指定しない場合
dbrsetmode -m { FLOATING | FIX }
〔 -v { バージョン識別子 | バージョン識別子ファイル } 〕
{ 包含するオブジェクトのOIID
| 包含するオブジェクトのOIIDファイル }
{ 包含されるオブジェクトのOIID
| 包含されるオブジェクトのOIIDファイル }
構成管理コンテナでリンク識別子を指定する場合
dbrsetmode -m { FLOATING | FIX
〔 -w { DBRVTVERSION |
固定バージョン識別子 | 固定バージョン識別子ファイル } 〕 }
-L { リンク識別子 | リンク識別子ファイル }
{ 包含するオブジェクトのOIID
| 包含するオブジェクトのOIIDファイル }
オプション
- -m { FLOATING | FIX }
- 設定する構成管理モード種別を指定します。このオプションは省略できません。
- FLOATING
- FLOATINGモードを設定します。
- FIX
- FIXモードを設定します。
- -v { バージョン識別子 | バージョン識別子ファイル }
- バージョン付き構成管理コンテナの場合,構成管理モードを設定するバージョンのバージョン識別子を指定します。このオプションを省略した場合は最新バージョンの構成管理モードが設定されます。
- バージョンなし構成管理コンテナの場合にこのオプションを指定するとエラーになります。
- バージョン識別子
- 構成管理モードを設定するバージョン付き構成管理コンテナのバージョン識別子を指定します。
- バージョン識別子ファイル
- 構成管理モードを設定するバージョン付き構成管理コンテナのバージョン識別子を記述したファイルのファイルパスを指定します。ファイルパスは,絶対パスまたは相対パスのどちらでも指定できます。ただし,「DBRVTVERSION」という文字列および「acl://」で始まるパスは指定できません。なお,バージョン識別子ファイルに記述できるバージョン識別子の数は一つだけです。
- -w { 固定バージョン識別子 | 固定バージョン識別子ファイル }
- FIXモードを設定する場合に固定するバージョン識別子を指定します。このオプションは,-Lオプションおよび-m FIXオプションを指定した場合だけ指定できます。このオプションを省略した場合は最新バージョンが仮定されます。
- DBRVTVERSION
- 現在構成管理されているバージョンで固定します。
- 固定バージョン識別子
- FIXモードで固定するバージョン識別子を指定します。
- 固定バージョン識別子ファイル
- FIXモードで固定するバージョンのバージョン識別子を記述したファイルのファイルパスを指定します。ファイルパスは,絶対パスまたは相対パスのどちらでも指定できます。ただし,「acl://」で始まるパスは指定できません。なお,このバージョン識別子ファイルに記述できるバージョン識別子の数は一つだけです。
- -L { リンク識別子 | リンク識別子ファイル }
- 構成管理モードを設定するリンク識別子を指定します。
- リンク識別子
- 構成管理モードを設定するリンク識別子を指定します。
- リンク識別子ファイル
- 構成管理モードを設定するリンク識別子を記述したファイルのファイルパスを指定します。ファイルパスは,絶対パスまたは相対パスのどちらでも指定できます。ただし,「acl://」で始まるパスは指定できません。なお,リンク識別子ファイルに記述できるリンク識別子の数は一つだけです。
コマンド引数
- 包含するオブジェクトのOIID
- 構成管理モードを変更する包含するオブジェクトのOIIDを指定します。
- 包含するオブジェクトのOIIDファイル
- 構成管理モードを変更する包含するオブジェクトのOIIDを記述したファイルのファイルパスを指定します。ファイルパスは,絶対パスまたは相対パスのどちらでも指定できます。
- OIIDファイルのファイル名はオブジェクトのOIID形式以外であれば任意です。ただし,「dma://」で始まるパスは指定できません。なお,包含するオブジェクトのOIIDファイルに記述できるOIIDの数は一つだけです。
- 包含されるオブジェクトのOIID
- 構成管理モードを変更する包含されるオブジェクトのOIIDを指定します。
- 包含されるオブジェクトのOIIDファイル
- 構成管理モードを変更する包含されるオブジェクトのOIIDを記述したファイルのファイルパスを指定します。
- OIIDファイルのファイル名はオブジェクトのOIID形式以外であれば任意です。ファイルパスの指定は,絶対パスまたは相対パスのどちらでもかまいません。ただし,「dma://」で始まるパスは指定できません。なお,包含されるオブジェクトのOIIDファイルに記述できるOIIDの数は一つだけです。
注意事項
- -vオプションのオプションの引数に「DBRVTVERSION」を指定するとエラーになります。
- バージョン付き構成管理コンテナで-vオプションと-Lオプションを同時に指定することはできません。
- 指定したリンク識別子のコンテインメントが存在しない場合は,実行メソッドでエラーになります。
- 構成管理コンテナでリンク識別子を指定しないでFIXモードを設定する場合,二つのオブジェクト間に設定されているすべての構成管理型のコンテインメントに対して,FIXモードを設定して,現在構成管理しているバージョンで固定します。
- すでに設定されている構成管理モードを指定した場合,構成管理モードを再設定します。
- 指定した二つのオブジェクト間に構成管理型のコンテインメントが設定されていない場合は,何もしないで正常終了します。
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