dbrdowndoc（文書のダウンロード）

-v　{ バージョン識別子 | バージョン識別子ファイル }

バージョン付き文書の場合，ダウンロードするバージョンのバージョン識別子を指定します。このオプションを省略した場合は，最新バージョンが仮定されます。

バージョンなし文書をダウンロードするときにこのオプションを指定するとエラーになります。

バージョン識別子: ダウンロードするバージョンのバージョン識別子を指定します。

バージョン識別子ファイル: ダウンロードするバージョンのバージョン識別子を記述したバージョン識別子ファイルのファイルパスを指定します。ファイルパスは，絶対パスまたは相対パスのどちらでも指定できます。ただし，「DBRVTVERSION」という文字列および「acl://」で始まるパスは指定できません。なお，バージョン識別子ファイルに記述できるバージョン識別子の数は一つだけです。

-M　レンディションタイプ: ダウンロードするレンディションタイプを指定します。このオプションを省略した場合は，マスタレンディションが仮定されます。

-k { Content | MultiContent | FileLink | Reference }

ダウンロードする文書のコンテント種別を指定します。このオプションを指定した場合，ダウンロードファイルURL，またはダウンロードディレクトリURLの指定が，このオプションの指定と一致していないとエラーになります。このオプションを省略した場合，ダウンロードファイルURL，またはダウンロードディレクトリURLの指定に従ってコンテントをダウンロードします。

Content: シングルファイル文書のコンテントを，データベースからダウンロードします。ダウンロードURLに指定されたファイルに，コンテントをダウンロードします。

MultiContent: マルチファイル文書のコンテントを，データベースからダウンロードします。ダウンロードディレクトリURLに指定されたディレクトリに，コンテントをダウンロードします。

FileLink: File Link文書のコンテントを，ファイルサーバからダウンロードします。ダウンロードURLに指定されたファイル，またはダウンロードディレクトリURLに指定されたディレクトリに，コンテントをダウンロードします。

Reference: リファレンスファイル文書のコンテントを，ファイルシステム上の領域からダウンロードします。ダウンロードURLに指定されたファイルに，コンテントをダウンロードします。

オプション省略時

ダウンロードファイルURL，またはダウンロードディレクトリURLの指定に従ってコンテントをダウンロードします。

ダウンロードファイルURLが指定されている場合
シングルファイル文書のコンテントをダウンロードします。
ダウンロードディレクトリURLが指定されている場合
マルチファイル文書のコンテントをダウンロードします。

-a { RELATIVE }

ダウンロードするリファレンスファイル文書のリファレンス種別を指定します。

-kオプションにReferenceを指定していない場合に，このオプションを指定するとエラーになります。このオプションを省略した場合，実行環境制御ファイルの，ReferenceセクションのDefaultReferenceTypeエントリの指定を使用します。

RELATIVE: リファレンス種別がRELATIVEのリファレンスファイル文書のコンテントをダウンロードします。このオプションを指定した場合，-bオプションにコンテント格納先ベースパスを指定します。

-b コンテント格納先ベースパス: リファレンスファイル文書をダウンロードする場合に，コンテント格納先ベースパスを指定します。; オプション引数には，ダウンロードするコンテントが格納されているディレクトリの基点となるパスを指定します。例えば，リファレンスファイル文書のコンテントの基点となるパスが「/drv01/dir01/userdir」ディレクトリの場合，このオプションに「/drv01/dir01/userdir」を指定します。このオプションの指定の末尾に，パスのデリミタ「/」（UNIXの場合）または「\」（Windowsの場合）を記述する必要はありません。; -kオプションにReferenceを指定していない場合に，このオプションを指定するとエラーになります。このオプションを省略した場合，実行環境制御ファイルの，ReferenceセクションのDefaultContentBasePathエントリの指定を使用します。; このオプションに指定したコンテント格納先ベースパスは，ContentLocationプロパティに格納されたコンテント格納先を示す相対パスと結合して，絶対パスとして使用されます。; Windowsの場合，コンテント格納先ベースパスにUNC形式のパスを使用することもできます。例えば，「server01」というマシンのネットワーク上で共有しているフォルダ「share」をコンテント格納先ベースパスに指定する場合は，このオプションに「\\server01\share」を指定します。

OIID: ダウンロードする文書のOIIDを指定します。

OIIDファイル: ダウンロードする文書のOIIDを記述したOIIDファイルのファイルパスを指定します。; OIIDファイルのファイル名はオブジェクトのOIID形式以外であれば任意です。ファイルパスは，絶対パスまたは相対パスのどちらでも指定できます。ただし，「dma://」で始まるパスは指定できません。なお，OIIDファイルに記述できるOIIDの数は一つだけです。

ダウンロードファイルURL: シングルファイル文書，File Link文書（コンテントとしてファイルを登録している）またはリファレンスファイル文書の場合，ダウンロードファイルのファイルパスをURL形式で指定します。例えば，UNIXの場合，「/tmp/download.doc」にダウンロードするときには，「file:///tmp/download.doc」と指定します。Windowsの場合，「c:\temp\download.doc」にダウンロードするときには，「file:///c:\temp\download.doc」と指定します。

ダウンロードディレクトリURL: マルチファイル文書，またはFile Link文書（コンテントとしてディレクトリまたはファイルを登録している）の場合，ダウンロードファイルまたはダウンロードディレクトリを格納するディレクトリパスを，URL形式で指定します。例えば，UNIXの場合，「/tmp」にダウンロードファイルを格納するときには，「file:///tmp」と指定します。Windowsの場合，「c:\temp」にダウンロードファイルを格納するときには，「file:///c:\temp」と指定します。

-vオプションのオプションの引数に「DBRVTVERSION」を指定するとエラーになります。
-kオプションを省略した場合，シングルファイル文書（レンディション）またはマルチファイル文書（レンディション）をダウンロードの対象にします。コマンド引数に，ダウンロードファイルURLを指定すると，ダウンロードする文書はシングルファイル文書として扱われます。また，コマンド引数に，ダウンロードディレクトリURLを指定すると，ダウンロードする文書はマルチファイル文書として扱われます。コマンド引数の指定と，ダウンロードする文書の種類が一致しないとエラーになります。
File Link文書で，ファイルサーバにコンテントを登録した文書（レンディション）のコンテントをダウンロードする場合，-kオプションでFileLinkを指定します。この場合，-kオプションは省略できません。ダウンロードファイルURLまたはダウンロードディレクトリURLに指定したディレクトリが存在しないと，ディレクトリが作成され，コンテントがダウンロードされます。なお，ダウンロードファイルURLに指定したファイルが存在するとエラーになります。
リファレンスファイル文書の場合，コンテントの格納先には，DocumentBrokerサーバから接続可能であり，かつDocumentBrokerサーバから参照可能なディレクトリを設定してください。
リファレンスファイル文書のコンテントをダウンロードする場合に，誤って異なるリファレンスファイル文書のコンテント格納先ベースパスを指定すると，エラーになります。