4.1.4 ログの出力形式と出力ログ情報

<この項の構成>
(1) 実行ログの出力形式
(2) 出力ログ情報

(1) 実行ログの出力形式

コマンド実行ログは,次の形式で出力します。

コマンドの実行日時△コマンド名△プロセスID△ログ情報
  • コマンドの実行日時
    コマンドの実行日時を「YYYY/MM/DD△hh/mm/ss」の形式で出力します。
  • コマンド名
    実行したコマンド名を出力します。
  • プロセスID
    実行したコマンドのプロセスIDを16進数で出力します。
  • ログ情報
    実行した操作に対応するログ情報を出力します。詳細は,「(2) 出力ログ情報」を参照してください。

(2) 出力ログ情報

操作に対応する出力ログ情報を次の表に示します。

表4-2 操作に対応する出力ログ情報

操作出力ログ情報出力レベル
エラーERRORE
オブジェクトの作成CREATE OBJECT <オブジェクト種別> <OIID>W,R,E
オブジェクトの削除DELETE OBJECT <オブジェクト種別> <OIID>W,R,E
オブジェクトを包含するコンテナ一覧の取得LIST PARENTS <コンテインメントの種別> <オブジェクト種別> <OIID>R,E
オブジェクト間の関連づけの解除(コンテインメントの解除)次のどちらかが出力されます。
  • UNLINK <コンテインメントの種別> <包含するオブジェクト種別> <包含するオブジェクトのOIID> <包含するオブジェクトのバージョン識別子> <包含されるオブジェクト種別> <包含されるオブジェクトのOIID>
  • UNLINK <リンク識別子> <包含するオブジェクトのOIID>
W,R,E
オブジェクト間の関連づけの設定(コンテインメントの設定)LINK <コンテインメントの種別> <構成管理モード種別> <包含するオブジェクト種別> <包含するオブジェクトのOIID> <包含するオブジェクトのバージョン識別子> <包含されるオブジェクト種別> <包含されるオブジェクトのOIID> <包含されるオブジェクトのバージョン識別子>W,R,E
構成管理モードの設定次のどれかが出力されます。
  • SET MODE <構成管理モード種別> <包含するオブジェクト種別> <包含するオブジェクトのOIID> <包含するオブジェクトのバージョン識別子> <包含されるオブジェクト種別> <包含されるオブジェクトのOIID> <包含されるオブジェクトのバージョン識別子>
  • SET MODE <構成管理モード種別> <リンク識別子> <包含するオブジェクト種別> <包含するオブジェクトのOIID> <包含されるオブジェクトのバージョン識別子>
W,R,E
コンテナに包含されるオブジェクト一覧の取得LIST CHILDREN <コンテインメントの種別> <オブジェクト種別> <OIID><バージョン識別子>R,E
コンテナのバージョンアップVERSION UP <オブジェクト種別> <OIID>W,R,E
コンテント一覧の取得LIST CONTENTS <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子> <レンディションタイプ>R,E
セッションの確立CONNECT <文書空間ID> <ユーザ名>W,R,E
セッションの切断DISCONNECTW,R,E
全文検索インデクスの作成CREATE INDEX <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>W,R,E
全文検索インデクスの削除DELETE INDEX <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>W,R,E
バージョンの削除DELETE VERSION <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>W,R,E
問い合わせの実行EXECUTE SEARCHR,E
問い合わせ結果の取得GET RESULTR,E
バージョン一覧の取得LIST VERSIONS <オブジェクト種別> <OIID>R,E
バージョン管理情報一覧の取得LIST VERSIONABLES <オブジェクト種別> <OIID>R,E
バインドされているオブジェクト一覧の取得LIST OBJECTS <オブジェクト種別> <OIID>R,E
バインドしているパブリックACL一覧の取得LIST ACLS <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>R,E
パブリックACLのアンバインドUNBIND ACLS <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>W,R,E
パブリックACLのバインドBIND ACLS <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>W,R,E
マスタレンディションの変更CHANGE MASTER RENDITION <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子> <レンディションタイプ>W,R,E
ファイルのアップロードUPLOAD CONTENT <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子><レンディションタイプ>W,R,E
ファイルのダウンロードDOWNLOAD CONTENT <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子><レンディションタイプ>R,E
プロパティの取得次のどちらかが出力されます。
  • GET PROPERTIES <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>
  • GET PROPERTIES <リンク識別子> <オブジェクト種別> <OIID>
R,E
プロパティの設定次のどちらかが出力されます。
  • SET PROPERTIES <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>
  • SET PROPERTIES <リンク識別子> <オブジェクト種別> <OIID>
W,R,E
レンディション一覧の取得LIST RENDITIONS <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子>R,E
レンディションの削除DELETE RENDITION <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子> <レンディションタイプ>W,R,E
レンディションの追加ADD RENDITION <オブジェクト種別> <OIID> <バージョン識別子> <レンディションタイプ>W,R,E

(凡例) W:Write R:Read E:Error


出力される情報について説明します。

オブジェクト種別
操作したオブジェクトのオブジェクト種別です。オブジェクト種別と出力文字の対応については,「1.3.2 クラスライブラリとの関係」を参照してください。
OIID
操作したオブジェクトのOIIDです。
バージョン識別子
操作対象となったオブジェクトのバージョンに対する情報です。操作対象となったオブジェクトのバージョンと出力文字の対応を次の表に示します。

表4-3 操作対象となったオブジェクトのバージョンと出力文字の対応

操作内容出力文字
最新バージョンに対する操作latest
バージョンアップを伴う操作versionup
バージョントレースしているオブジェクトに対する操作traced
バージョンなしオブジェクトに対する操作出力なし
バージョン全体に対する操作出力なし
コンテインメントの種別
設定,解除したコンテインメントの種別です。コンテインメントの種別と出力文字の対応を次の表に示します。

表4-4 コンテインメントの種別と出力文字の対応

コンテインメントの種別出力文字
直接型のコンテインメントDCR
参照型のコンテインメントRCR
構成管理型のコンテインメントVCR
すべてのコンテインメントALL
包含するオブジェクトのOIID
オブジェクト間の関連づけ(コンテインメント)を設定,解除した場合の,オブジェクトを包含するオブジェクト(コンテナ)のOIIDです。
包含されるオブジェクトのOIID
オブジェクト間の関連づけ(コンテインメント)を設定,解除した場合の,オブジェクトに包含されるオブジェクトのOIIDです。
構成管理モード種別
構成管理型のコンテインメントの設定時,または構成管理モードの設定時の構成管理モード種別です。構成管理モードと出力文字の対応を次の表に示します。

表4-5 構成管理モードの種別と出力文字の対応

構成管理モード種別出力文字
FLOATINGモードFLOATING
FIXモードFIX
コンテインメント種別が直接型または参照型の場合出力なし
リンク識別子
コンテインメントを解除した,または構成管理モードを設定したコンテインメントのリンク識別子です。
包含するオブジェクトのバージョン識別子
コンテインメントを設定した対象である包含するオブジェクト(コンテナ)のバージョン識別子です。操作に対応する出力文字については,表4-3を参照してください。
包含されるオブジェクトのバージョン識別子
コンテインメントを設定したり,構成管理モードのFIXモードを設定したりした,包含されるオブジェクトのバージョン識別子です。構成管理モードのFLOATINGモードを設定した時には出力されません。操作に対応する出力文字については,表4-3を参照してください。
文書空間ID
実行環境制御ファイルで,SessionセクションのDocSpaceIdエントリに指定した値です。
ユーザ名
実行環境制御ファイルで,SessionセクションのUserNameエントリに指定した値です。
レンディションタイプ
操作したレンディションのレンディションタイプです。レンディションタイプを指定しないで操作した場合は出力されません。