3.5.3 実行するコマンドと指定するエントリの対応

実行するコマンド(オプションの指定を含む)ごとに,プロパティ情報ファイルに指定するエントリを示します。なお,各コマンドの詳細については,「5. コマンドリファレンス」を参照してください。

<この項の構成>
(1) dbrcrtacl(パブリックACLの作成)
(2) dbrcrtcntr(コンテナの作成)
(3) dbrcrtdata(独立データの作成)
(4) dbrcrtdoc(文書の作成)
(5) dbrgetprop(プロパティの取得)
(6) dbrsetprop(プロパティの設定)

(1) dbrcrtacl(パブリックACLの作成)

作成するプロパティ情報ファイル
edmClass_PublicACL用プロパティ情報ファイルを作成します。
セクション名
パブリックACLを作成するために使用するedmClass_PublicACLクラスのクラス名を指定します。
指定するエントリ
プロパティエントリを指定します。

(2) dbrcrtcntr(コンテナの作成)

作成するプロパティ情報ファイル
次のプロパティ情報ファイルを作成します。
  • dmaClass_Container用プロパティ情報ファイル
    バージョンなしコンテナを作成する場合(-c RCオプションを指定する場合)に必要です。
  • edmClass_ContainerVersion用プロパティ情報ファイル
    構成管理コンテナを作成する場合(-c VTCオプションまたは-c CRCオプションを指定する場合)に必要です。
  • dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイル
    バージョン付き構成管理コンテナを作成する場合(-c CRCオプションを指定する場合)に必要です。
セクション名
プロパティ情報ファイルごとに,次のセクション名を指定します。
  • dmaClass_Container用プロパティ情報ファイル
    バージョンなしコンテナを作成するために使用するdmaClass_Containerクラスまたはそのサブクラスのクラス名を指定します。
  • edmClass_ContainerVersion用プロパティ情報ファイル
    構成管理コンテナを作成するために使用するedmClass_ContainerVersionクラスまたはそのサブクラスのクラス名を指定します。
  • dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイル
    構成管理コンテナのバージョンを管理するために使用するdmaClass_ConfigurationHistoryクラスまたはそのサブクラスのクラス名を指定します。
指定するエントリ
バージョンなしコンテナを作成する場合
  • -c RCオプションだけ指定する場合
    dmaClass_Container用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリを指定します。
  • -c RCオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_Container用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリおよびlinkエントリを指定します。
バージョンなし構成管理コンテナを作成する場合
  • -c VTCオプションだけ指定する場合
    edmClass_ContainerVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリを指定します。
  • -c VTCオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    edmClass_ContainerVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリおよびlinkエントリを指定します。
バージョン付き構成管理コンテナを作成する場合
  • -c CRCオプションだけ指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびedmClass_ContainerVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリを指定します。
  • -c CRCオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびedmClass_ContainerVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリを指定します。
    linkエントリ,modeエントリ(linkエントリにVCRを指定した場合)は,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。どちらにも指定されていない場合はエラーになります。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。

(3) dbrcrtdata(独立データの作成)

作成するプロパティ情報ファイル
edmClass_IndependentPersistence用プロパティ情報ファイルを作成します。
セクション名
独立データを作成するために使用するedmClass_IndependentPersistenceクラスまたはそのサブクラスのクラス名を指定します。
指定するエントリ
プロパティエントリを指定します。

(4) dbrcrtdoc(文書の作成)

作成するプロパティ情報ファイル
次のプロパティ情報ファイルを作成します。
  • dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイル
  • dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイル
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルは,バージョン付き文書を作成する場合(-c VDオプションを指定する場合)に必要です。
セクション名
プロパティ情報ファイルごとに,次のセクション名を指定します。
  • dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイル
    文書を作成するために使用するdmaClass_DocVersionクラスまたはそのサブクラスのクラス名を指定します。
  • dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイル
    文書のバージョンを管理するために使用するdmaClass_ConfigurationHistoryクラスまたはそのサブクラスのクラス名を指定します。
指定するエントリ
次のエントリを指定します。
マルチファイル文書であるバージョンなし文書を作成する場合
  • -c Dオプションだけ指定する場合
    dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリ,directoryエントリ,filesエントリおよびmimeエントリを指定します。
  • -c Dオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリ,linkエントリ,directoryエントリ,filesエントリおよびmimeエントリを指定します。
シングルファイル文書であるバージョンなし文書を作成する場合
  • -c Dオプションだけ指定する場合
    dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリ,urlエントリおよびmimeエントリを指定します。
  • -c Dオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリ,linkエントリ,urlエントリおよびmimeエントリを指定します。
マルチファイル文書であるバージョン付き文書を作成する場合
  • -c VDオプションだけ指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびdmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルに,プロパティエントリを指定します。
    directoryエントリ,filesエントリおよびmimeエントリは,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。どちらにも指定されていない場合はエラーとなります。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。
  • -c VDオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびdmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルに,プロパティエントリを指定します。
    linkエントリ,modeエントリ(linkエントリにVCRを指定した場合),directoryエントリ,filesエントリおよびmimeエントリは,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定しおよびmimeエントリは,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。どちらにも指定されていない場合はエラーとなります。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。
シングルファイル文書であるバージョン付き文書を作成する場合
  • -c VDオプションだけ指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびdmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルに,プロパティエントリを指定します。
    urlエントリおよびmimeエントリは,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。どちらにも指定されていない場合はエラーとなります。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。
  • -c VDオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびdmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルに,プロパティエントリを指定します。
    linkエントリ,modeエントリ(linkエントリにVCRを指定した場合),urlエントリおよびmimeエントリは,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。どちらにも指定されていない場合はエラーとなります。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。
File Link連携機能を利用したバージョンなし文書を作成する場合
  • -c Dオプションだけ指定する場合
    dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリ,urlエントリ,mimeエントリ,filelink_famnameエントリおよびfilelink_contentpathエントリを指定します。
  • -c Dオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリ,linkエントリ,urlエントリ,mimeエントリ,filelink_famnameエントリおよびfilelink_contentpathエントリを指定します。
File Link連携機能を利用したバージョン付き文書を作成する場合
  • -c VDオプションだけ指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびdmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルに,プロパティエントリを指定します。
    urlエントリ,mimeエントリ,filelink_famnameエントリおよびfilelink_contentpathエントリは,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。urlエントリおよびmimeエントリがどちらにも指定されていない場合はエラーとなります。
  • -c VDオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびdmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリを指定します。
    linkエントリ,modeエントリ(linkエントリにVCRを指定した場合),urlエントリ,mimeエントリ,filelink_famnameエントリおよびfilelink_contentpathエントリは,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。
    linkエントリ,modeエントリ(linkエントリにVCRを指定した場合),urlエントリおよびmimeエントリがどちらにも指定されていない場合はエラーとなります。
リファレンスファイル管理機能を利用したバージョンなし文書を作成する場合
  • -c Dオプションだけ指定する場合
    dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリ,urlエントリ,mimeエントリ,reference_typeエントリ,reference_contentbasepathエントリ(reference_typeエントリにRELATIVEを指定した場合)およびreference_contentpathエントリ(reference_typeエントリにRELATIVEを指定した場合)を指定します。
  • -c Dオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルにプロパティエントリ,linkエントリ,urlエントリ,mimeエントリ,reference_typeエントリ,reference_contentbasepathエントリ(reference_typeエントリにRELATIVEを指定した場合)およびreference_contentpathエントリ(reference_typeエントリにRELATIVEを指定した場合)を指定します。
リファレンスファイル管理機能を利用したバージョン付き文書を作成する場合
  • -c VDオプションだけ指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびdmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルに,プロパティエントリおよびreference_typeエントリを指定します。
    urlエントリ,mimeエントリ,reference_contentbasepathエントリ(reference_typeエントリにRELATIVEを指定した場合)およびreference_contentpathエントリ(reference_typeエントリにRELATIVEを指定した場合)は,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。urlエントリおよびmimeエントリがどちらにも指定されていない場合はエラーとなります。
  • -c VDオプションおよび-Tオプションを指定する場合
    dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルおよびdmaClass_DocVersion用プロパティ情報ファイルに,プロパティエントリおよびreference_typeエントリを指定します。
    linkエントリ,modeエントリ(linkエントリにVCRを指定した場合),urlエントリ,mimeエントリ,reference_contentbasepathエントリ(reference_typeエントリにRELATIVEを指定した場合)およびreference_contentpathエントリ(reference_typeエントリにRELATIVEを指定した場合)は,どちらかのプロパティ情報ファイルに指定します。両方に指定されている場合は,dmaClass_ConfigurationHistory用プロパティ情報ファイルに指定されているエントリが有効となります。linkエントリ,modeエントリ(linkエントリにVCRを指定した場合),urlエントリおよびmimeエントリがどちらにも指定されていない場合はエラーとなります。

(5) dbrgetprop(プロパティの取得)

プロパティを取得するオブジェクトに対応するプロパティ情報ファイルを作成します。プロパティ情報ファイルには,セクション名と取得するプロパティ名だけを指定します。

(6) dbrsetprop(プロパティの設定)

プロパティを設定するオブジェクトに対応するプロパティ情報ファイルを作成します。プロパティ情報ファイルには,値を設定するプロパティエントリを指定します。