3.7.2 記述形式

アップロード情報ファイルは,マルチファイル文書に登録されているファイルの格納場所を記述するエントリと,登録されているファイルの情報を記述するエントリで構成されます。同一のエントリが複数指定されている場合は,最初に記述されているエントリを有効とします。エントリは,「エントリ名=指定値」の形式で指定します。

記述形式は次のとおりです。

(
  ( directory=<ディレクトリパス指定> )
 〔 files[<ファイル数>]={ <ファイル指定> } 〕
)
<ディレクトリパス指定> ::= '<ディレクトリURL>'
<ディレクトリURL> ::=  <"file:"で始まるURL>
<ファイル数> ::= <任意の10進数>
<ファイル指定> ::= { edmProp_RetrievalName='<ファイル名>',
                   〔 edmProp_ComponentType='<コンポーネント種別>' 〕 } , ...
<ファイル名> ::= <任意の文字列>
<コンポーネント種別> ::= <任意の文字列>

記述形式に関する注意事項
この記述形式で示したすべての波括弧({ })は文字として記述してください。

次に,各エントリについて説明します。

<この項の構成>
(1) directoryエントリ
(2) filesエントリ

(1) directoryエントリ

アップロードするマルチファイル文書として登録するファイルが格納されているディレクトリパスを,URL形式で記述してください。値はシングルクォート(')で囲んで記述します。例えば,UNIXの場合に「/tmp」にマルチファイル文書として登録するファイルが格納されているときは,「file:///tmp」をシングルクォート(')で囲んで記述します。Windowsの場合に「c:¥temp」にマルチファイル文書として登録するファイルが格納されているときは,「file:///c:¥temp」をシングルクォート(')で囲んで記述します。

<記述例>

UNIXの場合の記述例を示します。

directory='file:///tmp'

Windowsの場合の記述例を示します。

directory='file:///c:¥temp'

 

directoryエントリに値を指定して,filesエントリの指定を省略した場合,directoryエントリに指定したディレクトリ下にあるすべてのファイルが,マルチファイル文書の登録対象になります。ただし,この場合は,コンポーネント種別を指定できません。登録対象になるのは,directoryエントリに指定したディレクトリの直下に格納されているファイル,シンボリックリンクおよび隠しファイルです。directoryエントリに指定したディレクトリの下位ディレクトリに格納されたファイルは,登録対象になりません。なお,directoryエントリに指定したディレクトリ下にファイルがないとエラーになります。

(2) filesエントリ

アップロードするマルチファイル文書として登録するファイル数,ファイル名およびコンポーネント種別を指定します。

それぞれの値の記述形式を次に示します。

登録するファイルが複数ある場合は,一つのファイルに対するファイル名およびコンポーネント種別の指定ごとにコンマ(,)で区切って記述します。ファイル数に指定した値と,ファイル名およびコンポーネント種別の数が一致しない場合はエラーになります。

記述例を次に示します。

<記述例>
記述例では,次に示す二つのファイルを登録することが前提となっています。
 
ファイル1
  • ファイル名:foo
  • コンポーネント種別:body
ファイル2
  • ファイル名:bar
  • コンポーネント種別:fig-1
files[2]=
{
{ edmProp_RetrievalName = 'foo' , edmProp_ComponentType = 'body' } ,
{ edmProp_RetrievalName = 'bar' , edmProp_ComponentType = 'fig-1' }
}