オブジェクト操作ツールの実行環境を設定する順序を,次の図に示します。なお,ここでは,オブジェクト操作ツールを使用するための環境設定についてだけ説明します。DocumentBroker Development KitおよびDocumentBroker Runtimeの環境設定については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ 解説」を参照してください。
図2-1 実行環境設定の流れ
![[図データ]](figure/zu020100.gif)
- 説明:
- 環境変数を設定します。
オブジェクト操作ツールでは,次の環境変数の設定が必要です。
- AIXの場合
- LANG
- TZ
- XDK_HOME
- LIBPATH
- PATH
- DBRTOOLSDIR
- PSALLOC
- NODISCLAIM
- Windowsの場合
なお,DBR_DETAIL_ERRORLOGは,必要に応じて設定してください。
- 実行環境のセットアップコマンド(dbrtoolsetup -x CREATEコマンド)を実行します。
このコマンドを実行すると,次のファイルがデフォルトの内容でオブジェクト操作ツールの実行環境にコピーされます。
これらのファイルのデフォルトの内容に従って,実行環境が作成されます。
なお,デフォルトのファイルは,オブジェクト操作ツールが動作する最小限の内容になっています。ユーザの実行環境に合わせて,これらのファイルを手順3.以降で示す方法に従って編集してください。
- 実行環境制御ファイルを編集します。
手順2.でコピーされる実行環境制御ファイルの内容を,使用環境に応じて編集します。ユーザ名とパスワードは,必ず編集してください。
- 接続先のDocumentBrokerサーバで管理しているクラス定義情報ファイルを取得します。
手順2.でコピーされるクラス定義情報ファイルには,オブジェクト操作ツールが動作するための最小限の情報だけが記述されています。オブジェクト操作ツールを運用する場合には,接続先のDocumentBrokerサーバの情報が記述されているクラス定義情報ファイルを取得する必要があります。
DocumentBrokerサーバが提供しているクラス定義情報ファイル出力コマンド(EDMCrtSimMetaコマンド)によって出力したクラス定義情報ファイルを,オブジェクト操作ツールの実行環境にコピーしてください。EDMCrtSimMetaコマンドについては,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。
- 実行環境のセットアップコマンド(dbrtoolsetup -x UPDATEコマンド)を実行します。
手順3.および手順4.で編集および取得した実行環境制御ファイルおよびクラス定義情報ファイルの内容で,実行環境を更新します。手順3.または手順4.でファイルを編集した場合は,必ず実行してください。
なお,DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeをバージョンアップした場合は,手順5.の実行環境のセットアップコマンドを実行して,実行環境を更新してください。