3.3.3 記述形式

クラス定義情報ファイルは,クラスの定義情報を記述するセクションとプロパティの定義情報を記述するセクションで構成されます。

セクションとエントリは,次のように記述します。

記述形式は次のとおりです。

 

[<クラス名>]
ClassId=guid=<クラス識別子>
SuperClass=text=<スーパークラス名>
(<プロパティ名>=guid=<プロパティ識別子>)...
(
[<プロパティ識別子>]
dmaProp_DataType=int={ DMA_DATATYPE_BOOLEAN |
                       DMA_DATATYPE_INTEGER32 |
                       DMA_DATATYPE_OBJECT |
                       DMA_DATATYPE_STRING }
dmaProp_Cardinality=int={ DMA_CARDINALITY_SINGLE |
                         DMA_CARDINALITY_LIST |
                         DMA_CARDINALITY_ENUM |
                         255 }
〔 dmaProp_RequiredClass=obj=<クラス名> 〕
)...

 

次に,各セクションとエントリについて説明します。

<この項の構成>
(1) クラスの定義情報を記述するセクション
(2) プロパティの定義情報を記述するセクション

(1) クラスの定義情報を記述するセクション

クラスの定義情報を記述します。

クラス名
DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイル(edms.ini)でdmaProp_DisplayNameプロパティに指定する値で,スラント(/)の後ろに記述するクラスの名前をセクション名に記述してください。
<記述例>
[usrClass_DocVersion]
クラス識別子
DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイル(edms.ini)でdmaProp_Idsプロパティに指定するクラスのクラス識別子(GUID)を,ClassIdエントリに「=guid=」を区切り文字として記述してください。
GUIDは,次の形式で指定してください。Xは0~9およびa~f(小文字)で表される16進数の値です。

「XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX」(8けた-4けた-4けた-4けた-12けた)

<記述例>
ClassId=guid=01a3a891-7aec-11d1-a31b-0020af9fbb1c
スーパークラス名
DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイル(edms.ini)でdmaProp_DisplayNameプロパティに指定する値のうち,スラント(/)の前に記述するスーパークラスの名前を,SuperClassエントリに「=text=」を区切り文字として記述してください。
<記述例>
SuperClass=text=dmaClass_DocVersion
プロパティ名
DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイル(edms.ini)でプロパティのdmaProp_DisplayNameプロパティに指定する値をエントリ名として指定してください。指定したエントリに「=guid=」を区切り文字として,プロパティの識別子(GUID)を記述してください。オブジェクト操作ツールで使用するプロパティが複数ある場合は,すべて記述してください。
<記述例>
usrProp_Title=guid=01234567-0123-0123-0123-012345678901
プロパティ識別子
(2)プロパティの定義情報を記述するセクション」の「プロパティ識別子」を参照してください。

(2) プロパティの定義情報を記述するセクション

プロパティの定義情報を記述します。クラス定義情報ファイル中に同じプロパティの情報を定義するセクションが記述されていてもチェックしません。ファイル中で先に指定されたプロパティの記述を有効とします。ただし,重複してプロパティの定義情報を記述すると,クラス定義情報ファイルのデータ量が増加して,プロパティ定義情報の探索処理性能が劣化することがあります。

プロパティ識別子
DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイル(edms.ini)でプロパティのdmaProp_Idsプロパティに指定するプロパティ識別子(GUID)をセクション名に記述してください。
GUIDは,次の形式で指定してください。Xは0~9およびa~f(小文字)で表される16進数の値です。

「XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX」(8けた-4けた-4けた-4けた-12けた)

<記述例>
[01234567-0123-0123-0123-012345678901]
dmaProp_DataType(データ型)
DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイル(edms.ini)でプロパティのdmaProp_DataTypeプロパティに指定するプロパティのデータ型をdmaProp_DataTypeエントリに「=int=」を区切り文字として記述してください。指定できるデータ型は次のとおりです。( )内は,指定する文字列です。
  • Boolean型(DMA_DATATYPE_BOOLEAN)
  • Integer32型(DMA_DATATYPE_INTEGER32)
  • Object型(DMA_DATATYPE_OBJECT)
  • String型(DMA_DATATYPE_STRING)
<記述例>
dmaProp_DataType=int=DMA_DATATYPE_STRING
dmaProp_Cardinality(基本単位)
DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイル(edms.ini)でプロパティのdmaProp_Cardinalityプロパティに指定するプロパティの基本単位をdmaProp_Cardinalityエントリに「=int=」を区切り文字として記述してください。指定できる基本単位は次のとおりです。( )内は,指定する文字列です。
  • Scalar型(DMA_CARDINALITY_SINGLE)
  • List型(DMA_CARDINALITY_LIST)
  • Enumeration型(DMA_CARDINALITY_ENUM)
  • VariableArray型(255)
<記述例>
dmaProp_Cardinality=int=DMA_CARDINALITY_SINGLE
dmaProp_RequiredClass(配布オブジェクトクラス)
このエントリは,dmaProp_DataTypeエントリの値に「DMA_DATATYPE_OBJECT」を指定するときだけ記述してください。DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイル(edms.ini)で,dmaProp_DataTypeプロパティがObject型で,dmaProp_CardinalityがVariableArray型の場合には,dmaProp_RequiredClassエントリに「=obj=」を区切り文字としてdmaProp_RequiredClassプロパティに指定する値のクラス名を記述してください。DocumentBrokerサーバのメタ情報ファイルでファイルの指定がある場合は,単価記号(@)の後ろに指定する値を記述してください。
<記述例>
dmaProp_RequiredClass=obj=usrClass_Author