uCosminexus DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java サンプルWebアプリケーション

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6.3.2 コアアプリケーションクラスのJavaクラスファイル

コアアプリケーションクラスのJavaクラスファイルの格納先を次に示します。

UNIXの場合
/opt/HiEDMS/client/java/sample/websamplesrc/jp/co/Hitachi/soft/docbroker/sampleAPP/core

Windowsの場合
<インストールディレクトリ>\java\sample\websample\src\jp\co\Hitachi\soft\docbroker\sampleAPP\core

コアアプリケーションクラスには,次に示すクラスが含まれています。

<この項の構成>
(1) アプリケーション情報クラス
(2) セッションクラス
(3) オブジェクトクラス
(4) LDAPアクセスクラス
(5) フォルダを扱うクラス
(6) 検索クラス
(7) コンパレータクラス
(8) プロパティデータクラス
(9) ユティリティクラス
(10) 定数定義クラス
(11) 例外クラス
(12) 内部エラー例外クラス

(1) アプリケーション情報クラス

アプリケーションに共通な情報を管理するクラスです。オブジェクトモデル(文書管理モデル)に関する情報,LDAPアクセス関連の情報などを保持します。アプリケーション情報クラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-14 アプリケーション情報クラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
アプリケーション全体に共通な情報を管理する DwcCoreApp.java オブジェクトモデル(文書管理モデル)に関する情報,LDAPアクセス関連の情報などを保持します。
コンテキストパラメタの内容を保持する DwcAppParams.java 配置ディスクリプタ(web.xml)の コンテキストパラメタのパラメタ名とキーを対で保持します。
文書管理モデルを保持する DwcModelMap.java 配置ディスクリプタ(web.xml)の コンテキストパラメタの指定に基づく文書管理モデルを保持します。
リソース情報を取得するインターフェース DwcGetResource.java サーブレットコンテキストからリソースの情報を取得するためのインターフェースです。

(2) セッションクラス

APセッションを扱うクラスです。DocBroセッションの確立,切断,トランザクションの開始,確定,取り消しを行います。また,ログインユーザのユーザ情報や,トークン,ソートパラメタ,ワークディレクトリ情報などのAPセッション内での共有情報を保持します。セッションクラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-15 セッションクラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
APセッションを扱う DwcSession.java DocBroセッションの確立・切断,およびトランザクションの開始・確定・取り消しを行います。
ワークディレクトリを管理する DwcDir.java ファイルのダウンロード時やアップロード時に使用する作業用のディレクトリを管理します。
アプリケーション情報にアクセスする DwcIFrame.java アプリケーションのセッション情報,コンテキストパラメタ情報を管理しているフレームにアクセスするためのインターフェースです。
APセッションごとのトークンを管理する DwcTokenMap.java APセッション内で誤って同じ操作を連続して実行するのを防ぐためにトークンを管理します。
トランザクションを制御する DwcTran.java トランザクションの開始・確定・取り消しを行います。

(3) オブジェクトクラス

オブジェクトを扱うクラスです。オブジェクトクラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-16 オブジェクトクラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
オブジェクトのスーパークラス DwcCmnObj.java オブジェクト共通の処理を行います。
文書オブジェクトを扱う DwcDocObj.java 文書オブジェクトの作成・削除,チェックイン・チェックアウトなどの操作を行います。
フォルダオブジェクトを扱う DwcFolderObj.java フォルダオブジェクトの作成・削除,下位オブジェクトの一覧取得などの操作を行います。
ルートフォルダオブジェクトを扱う DwcRootFolderObj.java ルートフォルダの作成・削除,一覧取得などの操作を行います。
共有ACLオブジェクトを扱う DwcPubObj.java 共有ACLオブジェクトの作成・削除などの操作を行います。

(4) LDAPアクセスクラス

LDAP対応のディレクトリサービスにアクセスするためのクラスです。LDAPアクセスクラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-17 LDAPアクセスクラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
LDAP検索を行う DwcLdapImpl.java LDAPにアクセスして指定された情報を取得します。
LDAPアクセスデータをキャッシュする DwcLdapCacheManager.java LDAPアクセスデータをキャッシュに保持します。
LDAPデータキャッシュ DwcCacheData.java LDAP検索条件と取得データを保持します。
LDAP検索を行うインターフェース DwcLdap.java LDAPから指定された情報を取得するためのインターフェースです。

(5) フォルダを扱うクラス

フォルダを扱うためのクラスです。フォルダを扱うクラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-18 フォルダを扱うクラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
フォルダツリーを扱う DwcFolderTree.java 各フォルダをノードとしたツリー構造で管理します。
フォルダツリーの各ノードを扱う DwcFolderNode.java フォルダノードの開閉状態やプロパティ値などを保持します。
フォルダパスを扱う DwcFolderPath.java 表示用のフォルダのパスを取得します。
表示用のフォルダツリーを扱う DwcDispFolderTree.java 表示用のフォルダノードをリストで管理します。
表示用フォルダツリーの各ノードを扱う DwcDispFolderNode.java 表示用にフォルダの開閉状態やプロパティを保持します。
表示用フォルダパスを扱う DwcDispFolderPath.java 表示用のフォルダパスを構成する情報を保持します。
ルートフォルダを検索する DwcRootFolderSearch.java ルートフォルダを検索し,一覧を取得します。

(6) 検索クラス

検索を行うためのクラスです。検索クラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-19 検索クラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
検索条件に関する情報を扱う DwcSearchInfo.java edmSQL文,検索対象テーブル名,?パラメタリスト, 検索対象タイプ(文書検索,フォルダ検索,チェックアウト中文書検索,共有ACL検索)を保持します。
edmSQLの組み立て部品 DwcQnode.java edmSQL文を組み立てるための部品を提供します。
検索結果取得情報を扱う DwcFetchInfo.java 検索結果の取得開始位置,取得件数,最大取得件数などを保持します。
?パラメタを扱う DwcQParam.java ?パラメタとプロパティ情報を保持します。

(7) コンパレータクラス

検索結果をソートするためのクラスです。コンパレータクラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-20 コンパレータクラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
検索結果のコンパレータ DwcResComp.java 検索結果DbjResultSetをソートするためのコンパレータです。
フォルダ一覧表示用のコンパレータ DwcFolderContComp.java フォルダ一覧をソートするためのコンパレータです。
LDAP取得データ用のコンパレータ DwcLdapResComp.java LDAP取得データをソートするためのコンパレータです。
バージョン一覧用のコンパレータ DwcVerListComp.java バージョン一覧をソートするためのコンパレータです。

(8) プロパティデータクラス

プロパティに関するデータを扱うクラスです。プロパティデータクラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-21 プロパティデータクラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
プロパティに関するデータを扱う DwcDataOfSetProp.java 文書,フォルダ,および共有ACLに定義されているプロパティに関するデータを扱うDbjPropSetインターフェースとそれ以外のデータをプロパティとして扱う場合のDbjPropSetインターフェースを保持します。
表示用プロパティを扱う DwcDispList.java DbjPropSetやDbjVerObjListインターフェースなどを要素として表示用プロパティを取得します。

(9) ユティリティクラス

コアアプリケーションクラスで使用する部品を提供するクラスです。ユティリティクラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-22 ユティリティクラスのJavaクラスファイル(コアアプリケーションクラス)

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
ユティリティを提供 DwcUtil.java 日時変換,文字列操作,オブジェクトタイプチェックなどの部品を提供します。

(10) 定数定義クラス

コアアプリケーションクラスで使用する定数を定義するクラスです。定数定義クラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-23 定数定義クラスのJavaクラスファイル(コアアプリケーションクラス)

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
コアアプリケーションクラスで使用する定数を定義する DwcDef.java コアアプリケーションクラスで使用する定数を定義します。

(11) 例外クラス

サンプルWebアプリケーション(コアアプリケーションクラス)の例外クラスです。例外クラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-24 例外クラスのJavaクラスファイル(コアアプリケーションクラス)

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
サンプルWebアプリケーションで用いる例外のスーパークラス DwcException.java サンプルWebアプリケーションで用いる例外のスーパークラスです。
日付内容不正時の例外 DwcDateFmtException.java 日付指定の内容不正の例外です。
不完全日付指定例外 DwcIncompleteDateException.java 日付指定の不完全例外です。
日付順序不正の例外 DwcInvalidOrderDateException.java 日付を範囲指定する場合の順序不正の例外です。
文書管理モデルのモデル操作違反の例外 DwcModelViolationException.java サンプルWebアプリケーションでサポートしている文書管理モデルのモデル操作違反の例外です。
サポート外のオブジェクト例外 DwcNotSupportedObjectException.java サンプルWebアプリケーションでサポートしていないオブジェクトを扱った場合の例外です。
ルートフォルダが存在しない場合の例外 DwcRootFolderNotFoundException.java ルートフォルダが存在しない場合の例外です。
空でないフォルダ削除時の例外 DwcFolderNotEmptyException.java 下位に文書またはフォルダが格納されているフォルダを削除しようとした時の例外です。

(12) 内部エラー例外クラス

サンプルWebアプリケーションの内部エラー例外クラスです。内部エラー例外クラスのJavaクラスファイルを次の表に示します。

表6-25 内部エラー例外クラスのJavaクラスファイル

機能名 Javaクラスファイル名 機能概要
サンプルWebアプリケーション内部エラー例外 DwcInternalError.java サンプルWebアプリケーション内部エラー例外のクラスです。