3.18 DbjResultSetインターフェース

DbjResultSetインターフェースは,検索結果集合を扱うインターフェースです。検索結果集合の情報を扱うメソッド,指定した行または列のデータを取得するメソッド,カーソルを操作するメソッドなどを提供します。

検索結果集合とは,要素にプロパティ値を保持する行と列の2次元データに,メタデータを付けたものです。メタデータとは,列のプロパティ値のデータ型と列名の集合のことです。DbjResultSetインターフェースは,検索結果集合の2次元データを,各行を要素とするリストとして扱います。また,この各行データを,各列の値を要素とするリストとして扱います。

列名をメタデータに含む検索結果集合を名前付き検索結果といい,列名をメタデータに含まない検索結果集合を名前なし検索結果といいます。ユーザアプリケーションプログラムで実行する検索メソッドの形式によって,取得する検索結果集合が名前付きか名前なしかが決まります。名前付き検索結果は,検索結果集合をプロパティ値集合にマッピングする際に利用できます。また,列名を指定して名前が重複する列を削除したり,列名の付いていない列だけを削除したりできます。

検索結果集合に対するデータのアクセスには,カーソルを使用します。このカーソルの初期位置は,検索結果集合の先頭行の前です。したがって,ある行のデータを取得する際には,まずDbjResultSet#nextメソッドなどを実行して,カーソルを移動する必要があります。

直接のスーパーインターフェース
  • java.util.List

以降,DbjResultSetインターフェースのメソッドについて説明します。

<この節の構成>
3.18.1 absolute(カーソルの絶対指定行への移動)
3.18.2 afterLast(カーソルの最終行の後ろへの移動)
3.18.3 beforeFirst(カーソルの先頭行の前への移動)
3.18.4 distinct(列の重複の排除)
3.18.5 findColumnName(列インデクスの取得)
3.18.6 first(カーソルの先頭行への移動)
3.18.7 getColumnCount(列数の取得)
3.18.8 getColumnMetaName(列名の取得(表名を含む))
3.18.9 getColumnName(列名の取得)
3.18.10 getColumnType(列のデータ型の取得)
3.18.11 getColumnVals(列データの取得)
3.18.12 getIntegerVal(Integer型での列データの取得)
3.18.13 getIntVal(int型での列データの取得)
3.18.14 getObjectRef(データの参照の取得)
3.18.15 getObjectVal(データの取得)
3.18.16 getPropSet(行データをプロパティ値集合として取得)
3.18.17 getRow(カーソル行インデクスの取得)
3.18.18 getRowCount(行数の取得)
3.18.19 getRowVals(行データの取得)
3.18.20 getStringVal(String型での列データの取得)
3.18.21 getTableName(表名の取得)
3.18.22 getVArrayRef(VARRAY型でのデータの参照の取得)
3.18.23 getVArrayVal(VARRAY型でのデータの取得)
3.18.24 isAfterLast(カーソルが最終行の後ろかどうかの判定)
3.18.25 isBeforeFirst(カーソルが先頭行の前かどうかの判定)
3.18.26 isFirst(カーソルが先頭行かどうかの判定)
3.18.27 isLast(カーソルが最終行かどうかの判定)
3.18.28 isNamed(名前付き検索結果かどうかの判定)
3.18.29 isNull(NULL値かどうかの判定)
3.18.30 last(カーソルの最終行への移動)
3.18.31 next(カーソルの次の行への移動)
3.18.32 previous(カーソルの前の行への移動)
3.18.33 reduct(名前なし列の削除)
3.18.34 setColumnMetaName(列名の設定)