3.1 DbjACEインターフェース

DbjACEインターフェースは,ACEの値を扱うインターフェースです。ACEの値を取得,または設定するメソッドを提供します。また,サブジェクトと同時にサブジェクト種別を設定するメソッドも提供します。

なお,Java クラスライブラリでは,ACLを可変長配列として扱い,ACEを可変長配列の要素として扱います。このため,ACLはDbjVArrayインターフェースでも操作でき,ACEはDbjPropSetインターフェースでも操作できます。

プロパティ一覧
DbjACEインターフェースで扱うプロパティの一覧と,各プロパティに対するgetterメソッドおよびsetterメソッドを表3-1に示します。

表3-1 DbjACEインターフェースで扱うプロパティ

プロパティ名データ型getterメソッドsetterメソッド
permissionint型getPermissionsetPermission
propSetDbjPropSetpropSetsetPropSet
subjectString型getSubjectsetSubject
subjectTypeint型getSubjectTypesetSubjectType
プロパティ詳細
  • permissionプロパティ
    ACEのパーミッションを表します。
    このプロパティに対する操作は,プロパティ値集合のdbrProp_Permissionプロパティに反映されます。
    初期値はDbjDef.PERM_NONE(アクセス権なし)です。
  • propSetプロパティ
    DbjACEインターフェースで扱うプロパティ値の集合です。
    このプロパティ値集合に対する操作は,集合に含まれる各プロパティ値に反映されます。また,各プロパティ値に対する操作もこのプロパティ値集合に反映されます。
  • subjectプロパティ
    ACEのサブジェクトを表します。
    このプロパティに対する操作は,プロパティ値集合のdbrProp_Subjectプロパティに反映されます。
    初期値はnullです。
  • subjectTypeプロパティ
    ACEのサブジェクト種別を表します。
    このプロパティに対する操作は,プロパティ値集合のdbrProp_SubjectTypeプロパティに反映されます。
    初期値は0です。

以降,DbjACEインターフェースのメソッドについて説明します。

<この節の構成>
3.1.1 getPermission(パーミッションの取得)
3.1.2 getSubject(サブジェクトの取得)
3.1.3 getSubjectType(サブジェクト種別の取得)
3.1.4 propSet(ACEのプロパティ値集合の取得)
3.1.5 setGroupSubject(サブジェクトをグループサブジェクトとして設定)
3.1.6 setPermission(パーミッションの設定)
3.1.7 setPropSet(ACEのプロパティ値集合の設定)
3.1.8 setSubject(サブジェクトの設定)
3.1.9 setSubjectType(サブジェクト種別の設定)
3.1.10 setSystemSubject(サブジェクトをシステムサブジェクトとして設定)
3.1.11 setUserSubject(サブジェクトをユーザサブジェクトとして設定)