4.4.8 checkOutバージョン付きオブジェクトのチェックアウト

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) 引数
(4) 戻り値
(5) 例外

(1) 機能

Proxyオブジェクトのアクセス対象のバージョン付きオブジェクトをチェックアウトします。チェックアウトによって,チェックアウト中の仮のバージョン識別子を取得します。チェックアウトできるターゲットオブジェクトは,バージョン付きオブジェクトだけです。

形式1および形式2では,チェックアウトと同時にProxyオブジェクトに設定されているプロパティ値集合がチェックアウト中の仮のバージョンを対象としてプロパティに設定されます。形式2では,設定するプロパティを限定できます(指定したプロパティだけが,プロパティ設定の対象になります)。形式3では,Proxyオブジェクトのものに関係なく,指定したプロパティ値集合が仮のバージョンを対象として設定されます。

なお,マルチレンディションの文書をチェックアウトする場合は,チェックアウト時にレンディションがコピーされます。この場合,コンテンツはコピーされません。また,Proxyオブジェクトのターゲットバージョン識別子のプロパティは,チェックアウト中のバージョンを指します。

(2) 形式

(a) 形式1

void checkOut()

(b) 形式2

void checkOut(
    Collection     propDefs
)

(c) 形式3

void checkOut(
    DbjPropSet     propSet
)

(3) 引数

propDefs(入力)
要素はプロパティ名(String型)です。チェックアウト後の仮のバージョンオブジェクトを対象としたバージョン付きオブジェクトに設定するProxyオブジェクトのプロパティとして,どのプロパティを設定するかを指定します。nullを指定するとプロパティは設定されません。
propSet(入力)
チェックアウト後の仮のバージョンオブジェクトを対象としたバージョン付きオブジェクトに設定するプロパティ値集合を指定します。nullを指定するとプロパティは設定されません。

(4) 戻り値

なし

(5) 例外

DbjAccessControlException
アクセス権エラーの場合
DbjACEOperationException
指定ACEについてのエラーの場合
DbjAlreadyCheckOutException
すでにチェックアウトしている場合
DbjCORBAException
CORBAエラーの場合
DbjDBException
DBエラーの場合
DbjException
Java クラスライブラリ固有エラーの場合
DbjFileReferenceCurrentContentNotfoundException
リファレンスファイル管理機能を使用するバージョン付きの文書オブジェクトで,カレントバージョンにコンテンツが存在しなかった場合
DbjFileReferenceOperationFailedException
リファレンスファイル管理機能を使用するサーバでのコンテンツ操作が失敗した場合
DbjIllegalObjectTypeException
指定オブジェクト種別が不適切の場合
DbjIllegalPropValException
指定プロパティ値が不正の場合
DbjObjectNotFoundException
指定オブジェクトが存在しなかった場合
DbjPublicACLNotFoundException
指定パブリックACLが存在しなかった場合
DbjPublicACLOutOfRangeException
指定パブリックACL数が範囲を超えた場合
DbjSessionNotConnectException
セッションが接続されていなかった場合
DbjTargetContentPathNotSetException
リファレンスファイル管理機能で,コンテンツ格納先ベースパスが設定されていなかった場合
NullPointerException
引数propSetがnullの場合