9.1.4 enterメソッドの入り口情報の出力

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) 引数
(4) 戻り値
(5) 例外

(1) 機能

メソッドの入り口情報を出力します。DbjTraceメソッドで指定したクラス名およびメソッド名を出力します。このメソッドは,メソッドの入り口で実行してください。

(2) 形式

(a) 形式1

void enter(
   DbjTraceDef     level,
   int             output
)

(b) 形式2

void enter(
   DbjTraceDef     level
)

形式2の場合,トレース情報の出力先はアプリケーショントレースファイルになります。

(c) 形式3

void enter()

形式3の場合,トレース情報の出力先はアプリケーショントレースファイルになります。また,トレースレベルはDbjTraceDef.DEBUGになります。

(3) 引数

level(入力)
トレースレベルを指定します。次に示すトレースレベルのうち,どれかを指定してください。
  • DbjTraceDef.ERROR
    障害監視レベル
  • DbjTraceDef.MANAGE
    通常運用レベル
  • DbjTraceDef.HINT
    障害調査レベル
  • DbjTraceDef.DEBUG
    デバッグレベル
output(入力)
トレース情報の出力先を指定します。次に示す出力先を指定できます。
  • DbjTraceDef.PROMPT
    コマンドプロンプト(標準出力・標準エラー出力)に出力します。
  • DbjTraceDef.TRACE
    アプリケーショントレースファイルに出力します。
前記以外の出力先を指定した場合,トレース情報は出力されません(実行したメソッドは正常終了します)。
複数の出力先を指定する場合は,OR演算子を用いて定数を連結してください。例えば,DbjTraceDef.PROMPTとDbjTraceDef.TRACEに同時出力する場合は,DbjTraceDef.PROMPT | DbjTraceDef.TRACEと指定してください。

(4) 戻り値

なし

(5) 例外

なし