9.1.8 initトレースクラスの初期化

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) 引数
(4) 戻り値
(5) 例外

(1) 機能

トレースクラスを初期化します。

このメソッドで指定する引数tracePrefixを基に,アプリケーショントレースファイル名およびアプリケーションエラーログファイル名が次のように決まります。

●アプリケーショントレースファイルの場合
アプリケーショントレースファイル名の例を次に示します。
[図データ]
●アプリケーションエラーログファイルの場合
アプリケーションエラーログファイル名の例を次に示します。
[図データ]
注意
  • DbjTraceクラスを使用してトレース情報を出力するには,最初にinitメソッドを実行してトレースクラスを初期化してください。initメソッドの実行前や,initメソッドで例外が送出された場合に,init以外のメソッドを実行すると,そのメソッドは処理を行わないで正常終了します。
  • initメソッドが正常終了したあとに,同じupNameおよびtracePrefixを指定したinitメソッドを実行できません。同じupNameおよびtracePrefixを指定したinitメソッドを実行した場合,処理を行わないで正常終了します。

(2) 形式

void init(
   String     upName
   String     tracePrefix
)

(3) 引数

upName(入力)
アプリケーション名を16バイト以内で指定します。16バイトを超えた名称を指定した場合は,16バイトまでの文字列が設定されます。nullを指定した場合は,「DbjAP」が設定されます。
tracePrefix(入力)
アプリケーショントレースファイル名およびアプリケーションエラーログファイル名のプリフィクス(先頭部分)を128バイト以内で指定します。128バイトを超えた名称を指定した場合は,128バイトまでの文字列が設定されます。nullを指定した場合は,「DbjAPTrace」が設定されます。

(4) 戻り値

なし

(5) 例外

IllegalArgumentException
指定した引数に誤りがある場合,この例外が送出されます。例えば,次に示す場合にこの例外が送出されます。
  • 正常終了したinitメソッドと同じupNameまたはtracePrefixを指定し,再度initメソッドを実行した場合
IOException
ファイル操作に失敗した場合,この例外が送出されます。例えば,次に示す場合にこの例外が送出されます。
  • アプリケーショントレースファイルまたはアプリケーションエラーログファイルの格納先ディレクトリがない場合
  • アプリケーショントレースファイルまたはアプリケーションエラーログファイルを作成する権限がない場合
  • アプリケーショントレースファイルまたはアプリケーションエラーログファイルのパス長(格納先ディレクトリとファイルのパス長の合計)が最大パス長を超えている場合