ここでは,<ルーチンの起動>の形式と規則について説明します。
<ルーチンの起動>には,edmSQLで提供する関数を起動するための表現を指定します。
edmSQLで使用するルーチンは,関数だけです。
edmSQLによって起動する関数を次に示します。なお,これらの関数名はすべて,<予約されていないキーワード>として登録されています。
<ルーチンの起動> ::= <ルーチン名> <引数リスト>
<引数リスト> ::= <左括弧> 〔 <引数>
〔 { <コンマ> <引数> }... 〕 〕 <右括弧>
<引数> ::= <値式>
|<値式> AS <データ型指定>
<ルーチン名> ::= <関数指定>
<データ型指定> ::= INT
|INTEGER
|BOOL
|BOOLEAN
|STRING <左括弧> <符号なし数値> <右括弧>
|BINARY <左括弧> <バイナリ長> <右括弧>
<バイナリ長> ::= <符号なし数値>
|<バイナリ長トークン>
<バイナリ長トークン>については,「5.4.4 <トークン>」を参照してください。
AS<データ型指定>に指定できるデータ型について説明します。関数の仕様に従って,適切なデータ型を指定してください。また,文字列型およびバイナリ型を指定する場合には,定義長も指定してください。
AS<データ型指定>に指定できる値と指定例を,次の表に示します。
表5-33 AS<データ型指定>に指定できる値と指定例
引数のデータ型 | 指定する値 | 指定例 |
---|---|---|
論理型の引数 | BOOL BOOLEAN | ? AS BOOL ? AS BOOLEAN |
整数型の引数 | INT INTEGER | ? AS INT ? AS INTEGER |
文字列型の引数 | STRING(n※1) | ? AS STRING(3200) 定義長3200バイトの文字列型データ |
バイナリ型の引数 | BINARY(n※2) | ? AS BINARY(256) 定義長256バイトのバイナリ型データ ? AS BINARY(256k) 定義長が256キロバイトのバイナリ型データ ? AS BINARY(256m) 定義長が256メガバイトのバイナリ型データ ? AS BINARY(2g) 定義長が2ギガバイトのバイナリ型データ |
注※1 文字列型データの定義長を指定します。単位はバイトです。
注※2 バイナリ型データの定義長を指定します。次の単位が指定できます。
・(省略):バイト
・k:キロバイト
・m:メガバイト
・g:ギガバイト
数字と単位の間に<区切り文字>を入れることはできません。