5.7.6 <集合関数>
(1) <集合関数>の形式
<集合関数> ::= COUNT <左括弧> <アスタリスク> <右括弧>
|<一般集合関数>
<一般集合関数> ::= <集合関数種別> <左括弧> 〔 <集合指定子> 〕
<値式> <右括弧>
<集合関数種別> ::= COUNT
<集合指定子> ::= DISTINCT|ALL
(2) <集合関数>の種類
<集合関数>には,次の2種類があります。
- COUNT(*)
検索結果の個数を算出します。
- COUNT
検索結果のプロパティのキー数を算出します。
(3) <集合指定子>についての規則
- <集合指定子>では,演算対象である集合の要素に対して,同じ要素がある場合に,重複排除を実施するかどうかを指定します。DISTINCTかALLを指定します。
- DISTINCTを指定した場合,演算の対象である要素に対して,重複排除が実施されてから,演算が実行されます。
- ALLを指定した場合,重複排除は実施されません。
- <集合指定子>を省略した場合は,「ALL」が仮定されます。
- 「COUNT(*)」を指定した場合には,「DISTINCT」の指定は無視されます。
- <集合指定子>に「DISTINCT」を指定した場合,集合関数を選択項目とする問い合わせ指定の<集合指定子>指定が,データベースによって制限されることがあります。
- アクセス制御機能を使用している場合,主問い合わせの選択項目に集合関数は指定できません。
(4) COUNT(*)関数の詳細
COUNT(*)関数の詳細について説明します。
- 関数名
- COUNT(*)
- 形式
- COUNT <左括弧> <アスタリスク> <右括弧>
- 引数
- なし(アスタリスク)
- 機能
- 検索結果集合の要素の数を算出します。
- 評価値
- 整数値(整数型)
- 属性
- この関数は,<SELECT句>に指定できます。
- また,<ORDER BY句>のソートキーとして指定できます。
(5) COUNT関数の詳細
COUNT関数の詳細について説明します。
- 関数名
- COUNT
- 形式
- COUNT <左括弧> 〔<集合指定子>〕 <値式> <右括弧>
- 引数
- <値式>
- 整数型,文字列型,論理型の<プロパティ指定>だけが指定できます。
- 機能
- 検索結果集合から,<値式>に指定した要素の数を算出します。
- 評価値
- 整数値(整数型)
- 属性
- この関数は,<SELECT句>に指定できます。
- また,<ORDER BY句>のソートキーとして指定できます。