トレース情報は,次に示す出力先に出力できます。
表6-10 トレース情報の出力先
出力先 | Windowsの場合 | UNIXの場合 |
---|
コマンドプロンプト(標準出力・標準エラー出力) | ○ | ○ |
アプリケーショントレースファイル | ○ | ○ |
アプリケーションエラーログファイル | ○ | ○ |
イベントログファイル | ○ | - |
syslogファイル | - | ○ |
- (凡例)
- ○:トレース情報を出力します。
- -:該当しません。
出力する情報の種類や,使用目的に応じてトレース情報の出力先を決定してください。トレース情報の出力先と出力する情報の目安を次の表に示します。
表6-11 トレース情報の出力先と出力する情報の目安
トレース情報の出力先 | 出力する情報の目安 | 使用するメソッド | 定数の値※1 |
---|
コマンドプロンプト | - Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムの開始および終了時の情報
- 重要なメソッドの入り口および出口の情報
- 外部から与えられた情報
- Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できないエラーの情報
| | PROMPT |
アプリケーショントレースファイル※2 | - Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムの開始および終了時の情報
- 重要なメソッドの入り口および出口の情報
- メソッドの入り口および出口の情報
- 外部から与えられた情報
- 外部APIの呼び出し時およびリターン時の情報
- メソッドの引数の情報
- 下位メソッドのエラーの情報
- Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できるエラーの情報
- Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できないエラーの情報
| - arg
- call
- enter
- error
- exit
- hint
- msg
- returned
| TRACE |
アプリケーションエラーログファイル※2 | - Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できるエラーの情報
- Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できないエラーの情報
| | ERRORLOG |
イベントログファイルまたはsyslogファイル | - Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムの開始および終了時の情報
- Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できないエラーの情報
| | SYSTEM |
- 注※1
- 各メソッドの引数outputにこれらの定数を指定して出力先を決定します。これらの定数はDbjTraceDefクラスのメンバとして定義されています。
- 注※2
- ファイルの出力先ディレクトリは,動作環境定義ファイルのAPTracePathで指定します。動作環境定義ファイルについては,「7.6.3 動作環境定義ファイル」を参照してください。