7.4.2 環境変数の設定
環境変数の設定について説明します。
なお,Java クラスライブラリを使用してユーザアプリケーションプログラムを開発・実行するためには,DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeが動作するための環境変数が設定されている必要があります。
ここでは,DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeの環境変数について説明します。そのほかの前提プログラムおよび関連プログラムで設定が必要な環境変数については,それぞれの前提プログラムおよび関連プログラムのマニュアルを参照してください。
また,DocumentBrokerクライアントとDocumentBrokerサーバを別マシンにインストールして使用する場合,下記の環境変数のほかに,ファイル転送機能を使用するための環境変数の設定が必要になります。ファイル転送機能については,「7.4.5 ファイル転送機能を使用するための環境設定」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) AIXの場合
- (2) Windowsの場合
(1) AIXの場合
ここでは,AIXの場合に設定が必要な環境変数について説明します。
次の環境変数を設定してください。
- LANG
環境変数「LANG」には,使用する文字コードセットを設定します。DocumentBrokerの文書空間で使用する文字コード種別に合わせて値を設定してください。
- 文書空間で使用する文字コード種別がShift-JISの場合
- 設定する値は「Ja_JP」です。
- 文書空間で使用する文字コード種別がUTF-8の場合
- 使用する言語に合わせて適切な値を設定してください。
ただし,次のときは「C」を設定してください。
- 文書空間で使用する文字コード種別に関係なく,ASCIIコードのデータだけを扱う英語環境の場合
- 一つのアプリケーションから文字コード種別の異なる複数の文書空間に接続する場合に,接続先に文字コード種別がUTF-8の文書空間が含まれるとき
なお,この環境変数に設定する値によって,メッセージの言語種別が変わります。「Ja_JP」を設定した場合は,日本語のメッセージが出力されます。「Ja_JP」以外を設定した場合は,英語のメッセージが出力されます。
- TZ
環境変数「TZ」には,マシン時間のタイムゾーンを設定します。設定する値は「JST-9」です。
- LIBPATH
環境変数「LIBPATH」には,次に示すライブラリが格納されているディレクトリを設定します。
- DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeのライブラリ
- DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeの前提プログラムのライブラリ
次の値を追加してください。
- TPBroker V3を使用している場合
:/opt/HiEDMS/client/lib
:/opt/HiEDMS/client/java/lib
:/opt/HiEDMS/ACLibrary/lib
:/opt/hitachi/common/lib
:/usr/vacpp/lib※
:/opt/TPBroker/lib
- TPBroker V5を使用している場合
:/opt/HiEDMS/client/lib_tp5
:/opt/HiEDMS/client/java/lib_tp5
:/opt/HiEDMS/ACLibrary/lib_tp5
:/opt/hitachi/common/lib
:/usr/vacpp/lib※
:TPBroker V5インストールディレクトリ/lib
注※ VisualAge C++ Professional for AIXまたはIBM XL C/C++ Enterprise Edition for AIXのライブラリの格納ディレクトリを設定します。ここでは,デフォルトのインストールディレクトリにインストールされている場合の値を設定しています。
- DBJ_CONF_PATH
環境変数「DBJ_CONF_PATH」には,動作環境定義ファイルが格納されているディレクトリを,ファイル名を含む絶対パスで設定します。文書空間で使用する文字コード種別がUTF-8の場合は,印刷可能なASCIIコードで記述してください。次の値を設定します。
/opt/HiEDMS/client/java/etc/conf.properties
- XDK_HOME
環境変数「XDK_HOME」には,SystemManagerオブジェクトのレジストリファイルのロケーションを設定します。設定する値は「/opt/HiEDMS/client/etc」です。
(2) Windowsの場合
ここでは,Windowsの場合に設定が必要な環境変数について説明します。
なお,環境変数「PATH」と「DBJ_CONF_PATH」は,DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeのインストール時にインストーラが値を設定します。
次の環境変数を設定してください。
- TZ
環境変数「TZ」には,マシン時間のタイムゾーンを設定します。設定する値は「JST-9」です。
- PATH
環境変数「PATH」には,次に示すライブラリが格納されているディレクトリを設定します。
- DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeのライブラリ
- DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeの前提プログラムのライブラリ
次の値を追加します。
<インストールディレクトリ>¥lib
<インストールディレクトリ>¥java¥lib
- DBJ_CONF_PATH
環境変数「DBJ_CONF_PATH」には,動作環境定義ファイルが格納されているディレクトリを,ファイル名を含む絶対パスで設定します。文書空間で使用する文字コード種別がUTF-8の場合は,印刷可能なASCIIコードで記述してください。次の値を設定します。
<インストールディレクトリ>¥java¥etc¥conf.properties
なお,メッセージの言語種別はコントロールパネルの「地域と言語のオプション」で設定してください。