5.8.3 <比較述語>
(1) <比較述語>の形式
<比較述語> ::= <値式> <比較演算子> <比較述語値式>
<比較述語値式> ::= <値式>|<副問い合わせ>
<比較演算子> ::= <等号演算子>|<不等号演算子>|<小なり演算子>
|<大なり演算子>|<小なり等号演算子>
|<大なり等号演算子>
(2) <比較述語>の評価
- 演算子が示す比較演算子が,両辺の被演算子の関係を満たす場合,「真」になります。
- 演算子の示す比較条件が,両辺の被演算子の関係を満たさない場合,「偽」になります。
- 指定した被演算子がnull値の場合,「不定」になります。
- 指定した被演算子が<副問い合わせ>であり,その検索結果集合が空の場合,「不定」になります。
(3) <比較述語>の規則
- <比較演算子>の両辺に指定する被演算子には,同じデータ型の値を指定してください。値がnull値である場合も,同じデータ型にしてください。
- <比較演算子>によって比較できるのは,データ型が論理型,整数型,文字列型およびオブジェクト型の値です。ただし,演算子によって使用できるデータ型は異なります。
- 比較できるデータ型については,HiRDBの制限に従います。
- <副問い合わせ>が指定できるのは,<比較演算子>の右辺だけです。
- <副問い合わせ>を<比較演算子>の被演算子に指定する場合,<副問い合わせ>で指定できる<選択項目>は一つだけです。また,<副問い合わせ>の検索結果として得られる検索件数も,1件または0(空集合)になる必要があります。
- <FROM句>に指定する<比較述語>には,<副問い合わせ>は指定できません。
- 基本単位がVariableArray型のプロパティを指定する場合は,必ず<フィールド参照>(要素指定の添え字はANY)を指定して,比較できるデータ型のプロパティとして指定してください。また,基本単位がVariableArray型のプロパティのフィールド参照同士の比較はできません。
(4) <比較述語>で使用する演算子の詳細
演算子の詳細を,次の表に示します。
表5-38 <比較述語>で使用できる演算子の詳細
演算子 | 意味 | 比較可能なデータ型 |
---|
<等号演算子> (=) | 値が等しい場合に「真」になります。 | |
<不等号演算子> (<>) | 値が等しくない場合に「真」になります。 | |
<小なり演算子> (<) | 左辺の値が右辺の値よりも小さい場合に「真」になります。 | |
<大なり演算子> (>) | 左辺の値が右辺の値よりも大きい場合に「真」になります。 | |
<小なり等号演算子> (<=) | 左辺の値が右辺の値よりも小さいか,等しい場合に「真」になります。 | |
<大なり等号演算子> (>=) | 左辺の値が右辺の値よりも大きいか,等しい場合に「真」になります。 | |