<トークン>の定義について説明します。<トークン>は,構文の基本要素です。
<トークン>の定義には,次の要素の定義が含まれます。
それぞれの要素については,「5.4.5 <キーワード>」,「5.4.6 <リテラル>」および「5.4.7 <識別子>」を参照してください。
なお,<トークン>として指定できる文字列の長さなどについては,HiRDBの制限に従います。
<トークン>として指定できる字句の種類と値を次の表に示します。それぞれの字句の詳細については,参照先の説明を参照してください。
表5-22 <トークン>として指定できる字句の種類と値
種 類 | 値 | 参照先 |
---|---|---|
正規識別子 | 先頭が<英字>で,先頭以外が<英字>,<数字>および<下線文字>の値 | 5.4.7 <識別子> |
キーワード | <予約されたキーワード>および<予約されていないキーワード>の値 | 5.4.5 <キーワード> |
符号なし数値リテラル | 符号なしの数字の値 | 5.4.6 <リテラル> |
バイナリ長トークン | <符号なし数値>に<multiplier>(k,m,g)が付いた値 | 5.9 関数指定の構文規則のAS<データ型指定> |
区切られた識別子 | <ダブルクォート>で囲まれた値 (<区切り文字>,<ダブルクォート以外の文字>および<二重ダブルクォート>を含むことができる) | 5.4.7 <識別子> |
文字列リテラル | <シングルクォート>で囲まれた値 (<シングルクォート以外の文字>または<二重シングルクォート>('')が指定できる) | 5.4.6 <リテラル> |
特殊文字 | edmSQLで使用できる特殊文字 | 5.4.2 edmSQLで使用できる文字 |
そのほかの文字 |
| - |
(凡例)
-:該当しません。
<トークン>の詳細について説明します。
表5-23 トークンの表記例とedmSQL検索実行時の値の対応
トークンの表記例 | edmSQL検索実行時の値 |
---|---|
ABC□123 | 正規識別子ABCと数値リテラル123 |
ABC123 | 正規識別子ABC123 |
ABC'123' | 正規識別子ABCと文字列リテラル'123' |
123ABC | 正規識別子の先頭に数字は指定できないため,字句解析エラーになります。 |
(凡例)
□:区切り文字