この節では,Java クラスライブラリでのリファレンスファイル管理の概念について説明します。
リファレンスファイル管理機能は,コンテンツを任意のディレクトリに格納し,文書のプロパティとコンテンツロケーションだけをデータベースで管理する機能です。データベースとコンテンツを切り離すことによって,ユーザによるコンテンツ格納先の選択やディスク移行時のコンテンツ格納ディレクトリの変更など,柔軟にコンテンツ格納先の管理ができます。また,Windowsの場合はUNC形式のパスでコンテンツを操作することもできます。
リファレンスファイル管理機能を使用して管理している文書を,リファレンスファイル文書といいます。
DocumentBrokerでは,バージョンなし文書およびバージョン付き文書をリファレンスファイル文書として管理できます。
リファレンスファイル文書の管理例を次の図に示します。
図2-6 リファレンスファイル文書の管理例