Java クラスライブラリでは,次の2種類のオブジェクトを区別して理解しておく必要があります。
Java言語上のオブジェクトです。Javaオブジェクトは,インターフェースを使用するための実体として,メモリ空間上に作成される概念的なオブジェクトです。
例えば,Javaオブジェクトには,セッションを管理するセッションオブジェクト,文書空間へのアクセスを管理する文書空間アクセスオブジェクト,文書空間オブジェクトの代理オブジェクトであるProxyオブジェクトなどがあります。
Javaオブジェクトの詳細については,「6. Java クラスライブラリの機能」を参照してください。
データベース上に実体が存在するオブジェクトです。文書空間オブジェクトは, DMAオブジェクトによって構成されます。文書空間オブジェクトは,文書管理の用途に応じて,複数のDMAオブジェクトを,一つのまとまったオブジェクトとして扱います。文書空間オブジェクトの構成を次の図に示します。
図2-1 文書空間オブジェクトの構成