5.7.4 <ルーチンの起動>

ここでは,<ルーチンの起動>の形式と規則について説明します。

<ルーチンの起動>には,edmSQLで提供する関数を起動するための表現を指定します。

edmSQLで使用するルーチンは,関数だけです。

edmSQLによって起動する関数を次に示します。なお,これらの関数名はすべて,<予約されていないキーワード>として登録されています。

関数の種類
全文検索を実行するための関数
  • contains関数
  • contains_with_score関数
  • score関数
  • extracts関数
概念検索を実行するための関数
  • concept_with_score関数
  • score_concept関数
変換関数
  • oiidstr関数
  • objref関数
  • oiid関数
それぞれの関数の詳細については,「5.9 関数指定の構文規則」を参照してください。
<この項の構成>
(1) <ルーチンの起動>の形式
(2) <ルーチンの起動>についての規則
(3) AS<データ型指定>についての規則

(1) <ルーチンの起動>の形式

<ルーチンの起動> ::= <ルーチン名> <引数リスト>
<引数リスト> ::= <左括弧> 〔 <引数>
        〔 { <コンマ> <引数> }... 〕 〕 <右括弧>
<引数> ::= <値式>
     |<値式> AS <データ型指定>
<ルーチン名> ::= <関数指定>
 
<データ型指定> ::= INT
         |INTEGER
         |BOOL
         |BOOLEAN
         |STRING <左括弧> <符号なし数値> <右括弧>
         |BINARY <左括弧> <バイナリ長> <右括弧>
 
<バイナリ長> ::= <符号なし数値>
        |<バイナリ長トークン>

<バイナリ長トークン>については,「5.4.4 <トークン>」を参照してください。

(2) <ルーチンの起動>についての規則

(3) AS<データ型指定>についての規則

AS<データ型指定>に指定できるデータ型について説明します。関数の仕様に従って,適切なデータ型を指定してください。また,文字列型およびバイナリ型を指定する場合には,定義長も指定してください。

AS<データ型指定>に指定できる値と指定例を,次の表に示します。

表5-33 AS<データ型指定>に指定できる値と指定例

引数のデータ型指定する値指定例
論理型の引数BOOL
BOOLEAN
? AS BOOL
? AS BOOLEAN
整数型の引数INT
INTEGER
? AS INT
? AS INTEGER
文字列型の引数STRING(n1)? AS STRING(3200)
定義長3200バイトの文字列型データ
バイナリ型の引数BINARY(n2)? AS BINARY(256)
 定義長256バイトのバイナリ型データ
? AS BINARY(256k)
 定義長が256キロバイトのバイナリ型データ
? AS BINARY(256m)
 定義長が256メガバイトのバイナリ型データ
? AS BINARY(2g)
 定義長が2ギガバイトのバイナリ型データ

注※1 文字列型データの定義長を指定します。単位はバイトです。

注※2 バイナリ型データの定義長を指定します。次の単位が指定できます。

・(省略):バイト

・k:キロバイト

・m:メガバイト

・g:ギガバイト

数字と単位の間に<区切り文字>を入れることはできません。