3.11 排他制御モデル

この節では,Java クラスライブラリでの排他制御について説明します。

Java クラスライブラリでは,HiRDBのロック機能を使用して文書空間オブジェクトに対する排他制御を実現します。このため,文書空間オブジェクトに設定されるロックは,一つのトランザクション内だけで有効です。通常,一つのメソッドが一つのトランザクションに対応し,メソッド実行時に,Java クラスライブラリが文書空間オブジェクトに対してロックを設定します。また,ユーザがトランザクションの開始と終了を指定することもできます。文書空間オブジェクトに設定されるロック種別は,使用するインターフェースおよびメソッドによって異なりますが,ロック種別をユーザが明示的に指定してオブジェクトにアクセスすることもできます。

なお,ロックの操作の詳細については,「6.8.6 アクセス方法に関する情報の取得と変更」を参照してください。

<この節の構成>
3.11.1 ロック種別
3.11.2 ロックによる排他制御
3.11.3 ロックが設定されているオブジェクトに対する接続
3.11.4 ロック種別の変更
3.11.5 ロックに関する注意事項