ここでは,バージョン付き文書を構成するDMAオブジェクトについて説明します。バージョン付き文書を構成するDMAオブジェクトを次の図に示します。
図3-4 バージョン付き文書を構成するDMAオブジェクト
![[図データ]](figure/zu030140.gif)
バージョン付き文書のバージョニングオブジェクトのトップオブジェクトクラスは,dmaClass_ConfigurationHistoryクラスまたはそのサブクラスです。
バージョン付き文書のバージョンオブジェクトのトップオブジェクトクラスは,dmaClass_DocVersionクラスまたはそのサブクラスです。edmClass_VersionTracedDocVersionクラスまたはそのサブクラスを指定した場合,そのバージョン付き文書は構成管理の対象になります。dmaClass_DocVersionクラス,またはedmClass_VersionTracedDocVersionクラス以外のdmaClass_DocVersionクラスのサブクラスを指定した場合,そのバージョン付き文書は構成管理の対象になりません。
バージョン付き文書を構成するDMAオブジェクトについて説明します。
- ConfigurationHistoryオブジェクト
バージョン付き文書のバージョニングオブジェクトのトップオブジェクトです。このDMAオブジェクトのプロパティがバージョン付き文書クラスのデフォルトのプロパティとなり,バージョニングオブジェクトのプロパティとして使用できます。また,このDMAオブジェクトのOIIDがバージョン付き文書のOIIDとなります。
- VersionTracedDocVersionオブジェクト
バージョンオブジェクトのトップオブジェクトです(トップオブジェクトクラスは,edmClass_VersionTracedDocVersionクラスまたはそのサブクラス)。このDMAオブジェクトで構成されるバージョン付き文書は,構成管理の対象になります。
このDMAオブジェクトのプロパティは,バージョンオブジェクトのプロパティとして使用できます。バージョン付き文書の個々のバージョンの識別には,このDMAオブジェクトのOIIDではなく,バージョン識別子を使用します。
- DocVersionオブジェクト
バージョンオブジェクトのトップオブジェクトです(トップオブジェクトクラスは,dmaClass_DocVersionクラス,またはedmClass_VersionTracedDocVersionクラス以外のdmaClass_DocVersionクラスのサブクラス)。このDMAオブジェクトで構成されるバージョン付き文書は,構成管理の対象になりません。
このDMAオブジェクトのプロパティは,バージョンオブジェクトのプロパティとして使用できます。バージョン付き文書の個々のバージョンの識別には,このDMAオブジェクトのOIIDではなく,バージョン識別子を使用します。