Java クラスライブラリの動作については,動作環境定義ファイルに定義します。動作環境定義ファイルには,デフォルトの文書空間識別子およびトレースファイルに関する情報が定義できます。
動作環境定義ファイルの名称は,次のとおりです。
conf.properties
動作環境定義ファイルは,次のディレクトリに格納してください。
/opt/HiEDMS/client/java/etc
<インストールディレクトリ>¥java¥etc
動作環境定義ファイルは,環境に応じて編集してください。
動作環境定義ファイルの記述形式は,Javaのプロパティファイルの記述形式に従います。文書空間で使用する文字コード種別がUTF-8の場合は,印刷可能なASCIIコードで記述してください。
各行のキーにコンフィグレーションキーを指定して,キー値にその設定値を指定します。
形式は,次のとおりです。
コンフィグレーションキー = 設定値
動作環境定義ファイルに設定するコンフィグレーションキーと,設定する値の詳細を,次の表に示します。なお,指定した値が,使用できる値の範囲を満たさない場合は,省略時の値が仮定されます。
表7-1 コンフィグレーションキー
コンフィグレーションキー | 設定値 | 省略値 | 説明 |
---|---|---|---|
APTracePath | 文字列(AIXの場合:1,022バイト以内,Windowsの場合:260バイト以内) |
| 次に示すファイルを出力するディレクトリをフルパスで設定します。
指定例:C:¥¥DocumentBroker¥¥log |
APTraceLevel | 数値(0~30) | 10 | トレースレベルを設定します。 この設定は,次に示す出力先にトレース情報を出力する場合に有効になります。
|
APTraceSize | 数値(4,096~2,147,483,647) | 1,000,000 | アプリケーショントレースファイルのファイルサイズの上限を設定します(単位:バイト)。 |
APTraceNumber | 数値(0~16) | 2 | アプリケーショントレースファイルのファイルサイズの上限を超えた場合に,切り替えるファイルの数を設定します。 切り替えるファイルの数の上限を超えると,最初のファイルに戻って出力されます。このとき,ファイルは上書きされます。 0を設定した場合は,アプリケーショントレースファイルを出力しません。 |
APErrorLogSize | 数値(4,096~2,147,483,647) | 1,000,000 | アプリケーションエラーログファイルのファイルサイズの上限を設定します(単位:バイト)。 |
APErrorLogNumber | 数値(1~16) | 2 | アプリケーションエラーログファイルのファイルサイズの上限を超えた場合に,切り替えるファイルの数を設定します。 切り替えるファイルの数の上限を超えると,最初のファイルに戻って出力されます。このとき,ファイルは上書きされます。 |
DefaultDocSpaceId※1 | 文字列(8-4-4-4-12形式のGUID文字列) | DbjDef.DEFAULT_DOCSPCID | デフォルトの文書空間識別子を設定します。 |
EnableFunctionFlag※1※2 | 数値(0x00000000~0xffffffff) | 0x00000000 | オブジェクトを操作したときの動作をbitフラグで指定します。ユーザは動作環境定義ファイルに記載した値を変更しないでください。なお,新規インストール時に記載されている値は0x00000003です。 |
PromptOutput | STDOUTまたはSTDERR | STDOUT | トレース情報を標準出力に出力するか,標準エラー出力に出力するかを次の文字列で設定します。文字列は,すべて大文字で設定します。
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TracePath | 文字列(AIXの場合:1,022バイト以内,Windowsの場合:260バイト以内) |
| クライアント共用トレースファイル※3を出力するディレクトリをフルパスで設定します。 なお,パスの区切り文字は,AIXの場合は「/」,Windowsの場合は「¥¥」を使用してください。 指定例:C:¥¥DocumentBroker¥¥log |
TraceSize | 数値(4,096~2,147,483,647) | 1,000,000 | クライアント共用トレースファイルのファイルサイズの上限を設定します(単位:バイト)。 |
TraceNumber | 数値(1~16) | 2 | クライアント共用トレースファイルのファイルサイズの上限を超えた場合に,切り替えるファイルの数を設定します。 切り替えるファイルの数の上限を超えると,最初のファイルに戻って出力されます。このとき,ファイルは上書きされます。 |
DocSpaceCharacterSet | FROMSERVER,SJIS,またはUTF-8 | FROMSERVER | 文書空間で使用する文字コード種別を,次の文字列で設定します。文字列は,すべて大文字で設定します。
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動作環境定義ファイルの内容は,Java クラスライブラリを初期化するときに読み込まれます。一度読み込まれたあとは,プロセスが終了するまで再読み込みはされません。