ここでは,パラメタクラスのインターフェースの種類について説明します。
パラメタクラスのインターフェースと扱う情報との対応を,次の表に示します。
表6-3 パラメタクラスのインターフェースと扱う情報
インターフェース | 扱う情報 |
---|---|
DbjACE | ACE |
DbjCheckOutInfo | チェックアウト情報 |
DbjContentInfo | コンテンツ情報 |
DbjFetchInfo | 検索結果取得情報 |
DbjMappedProp | XMLプロパティマッピング結果情報(XMLプロパティマッピング機能を実行して作成される情報) |
DbjPropSet | プロパティ値集合 |
DbjPublicACLIdElm | パブリックACLのOIID値 |
DbjQParam | - |
DbjBooleanQParam | BOOL型の値を表す?パラメタ |
DbjInteger32QParam | INT型の値を表す?パラメタ |
DbjObjQParam | オブジェクトリファレンスの値を表す?パラメタ |
DbjOIIDQParam | OIID文字列の値を表す?パラメタ |
DbjSeedDocQParam | 種文章を表す?パラメタ |
DbjStringQParam | STR型の値を表す?パラメタ |
DbjReferenceContentInfo | リファレンスファイル文書のコンテンツ情報 |
DbjReferencePathInfo | リファレンスファイル文書のパス情報 |
DbjReferenceUploadInfo | リファレンスファイル文書のアップロード情報 |
DbjRenditionInfo | レンディション情報 |
DbjRenditionList | レンディション情報リスト |
DbjResultSet | 検索結果集合 |
DbjSetLinkInfo | - |
DbjSetDCRLinkInfo | 直接型リンク設定情報 |
DbjSetRelLinkInfo | 文書間リンク設定情報 |
DbjSetRCRLinkInfo | 参照型リンク設定情報 |
DbjSetVTFixLinkInfo | 構成管理型(構成管理モードはFIXモード)リンク設定情報 |
DbjSetVTFloatLinkInfo | 構成管理型(構成管理モードはFLOATINGモード)リンク設定情報 |
DbjUploadInfo | 文書のアップロード情報 |
DbjVArray | 可変長配列 (VARRAY型のプロパティの値) |
DbjXmlUploadInfo | XML文書のアップロード情報 |
(凡例)
-:ほかのインターフェースのスーパーインターフェースです。
ACEの値を扱うためのインターフェースです。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
なお,ACEは,文書空間オブジェクトのVARRAY型のプロパティの要素です。このため,ほかの文書空間オブジェクトのプロパティと同様,DbjPropSetインターフェースを使用して操作することもできます。propSetプロパティは,ACEに対応するDbjPropSetインターフェースが設定されているプロパティです。ACEをプロパティ値集合としてDbjVArrayインターフェースで扱うオブジェクト(可変長配列)に設定する場合に使用します。
このインターフェースの使用方法については,「6.9.2 ローカルACLとACEの操作」を参照してください。
チェックアウト情報を扱うためのインターフェースです。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
文書のコンテンツ情報を扱うためのインターフェースです。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.9 文書のコンテンツの操作」を参照してください。
検索結果取得情報を扱うためのインターフェースです。検索結果取得情報は,キャッシュ付き検索実行時に,検索結果の取得方法について指定する情報です。キャッシュ付き検索は,一覧を取得するメソッドでも実行できます。
このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
なお,comparatorプロパティは,検索結果をソートするために使用するjava.util.Comparatorインターフェースです。
このインターフェースの使用方法については,「6.7.4 文書空間オブジェクトの検索」を参照してください。
XMLプロパティマッピング結果情報を扱うためのインターフェースです。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
なお,バージョン付きオブジェクトの場合,classListの要素が二つになり,一つ目の要素がバージョニングオブジェクトを作成するためのDMAクラス,二つ目の要素がバージョンオブジェクトを作成するためのDMAクラスになります。
このインターフェースの使用方法については,「6.10.2 XML文書管理機能を使用する操作」を参照してください。
プロパティ値集合を扱うインターフェースです。
プロパティ値集合とは,文書空間オブジェクトのプロパティ名とそのプロパティの値のペアを要素とする集合オブジェクトです。次のような特徴があります。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.7 文書空間オブジェクトのプロパティの操作」を参照してください。
文書,フォルダまたは独立データがバインドしているパブリックACLを扱うインターフェースです。VARRAY型のプロパティの要素として扱います。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
なお,バインドしているパブリックACLのOIIDは,VARRAY型のプロパティ(文書空間オブジェクトのdbrProp_ACLIdElemプロパティ)の要素です。このため,ほかの文書空間オブジェクトのプロパティと同様,DbjPropSetインターフェースを使用して操作することもできます。propSetプロパティは,バインドしているパブリックACLのOIIDに対応するDbjPropSetインターフェースが設定されているプロパティです。パブリックACLのOIIDをプロパティ値集合としてDbjVArrayインターフェースで扱うオブジェクト(可変長配列)に設定する場合に使用します。
このインターフェースの使用方法については,「6.9.3 パブリックACLの操作」を参照してください。
?パラメタに設定する値を扱うインターフェースのスーパーインターフェースです。このインターフェースを継承して,DocumentBrokerで扱うデータ型ごとにサブインターフェースが定義されています。
このインターフェースのサブインターフェースをデータ型として値を設定する場合,edmSQLの定数表現ではなくJava クラスライブラリで扱うデータ型に従った値を指定してください。
サブインターフェースの使用方法については,「6.7.4 文書空間オブジェクトの検索」を参照してください。
BOOL型の値を?パラメタに設定するためのインターフェースです。
INT型の値を?パラメタに設定するためのインターフェースです。
オブジェクトリファレンスの値を?パラメタに設定するためのインターフェースです。指定したOIID文字列は,オブジェクトリファレンスの形式に変換されて?パラメタに設定されます。
OIID文字列を?パラメタに設定するためのインターフェースです。指定したOIID文字列は,dmaProp_OIIDプロパティの格納形式(16バイト)に変換されて?パラメタに設定されます。
概念検索で?パラメタに種文章を設定するためのインターフェースです。
STR型の値を?パラメタに設定するためのインターフェースです。
リファレンスファイル文書のコンテンツ情報を扱うためのインターフェースです。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.12 リファレンスファイル文書の操作」を参照してください。
リファレンスファイル文書のパス情報を扱うためのインターフェースです。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.12 リファレンスファイル文書の操作」を参照してください。
リファレンスファイル文書のアップロード情報を扱うためのインターフェースです。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.12 リファレンスファイル文書の操作」を参照してください。
レンディション情報を扱うためのインターフェースです。このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.11 マルチレンディション文書のレンディションの操作」を参照してください。
レンディション情報のリストを扱うためのインターフェースです。リストの要素は,DbjRenditionInfoインターフェースです。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.11 マルチレンディション文書のレンディションの操作」を参照してください。
検索結果集合を扱うためのインターフェースです。検索結果集合は,文書空間オブジェクトのプロパティ値を要素に持つ,行と列の二次元データにメタデータを付けたものとして表されます。
検索結果集合は,行を要素とするリストとして扱うことができます。また,各行は,文書空間オブジェクトのプロパティ値を要素とするリストとして扱うことができます。
このインターフェースの使用方法については,「6.7.4 文書空間オブジェクトの検索」を参照してください。
リンク設定情報を扱うためのスーパーインターフェースです。このインターフェースを継承して,リンク種別ごとにサブインターフェースが定義されています。
このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
サブインターフェースの使用方法については,「6.8.13 リンクの操作」を参照してください。
直接型リンクを表すリンク設定情報を扱うインターフェースです。
文書間リンクを表すリンク設定情報を扱うインターフェースです。
参照型リンクを表すリンク設定情報を扱うインターフェースです。
構成管理型リンク(構成管理モードはFIXモード)を表すリンク設定情報を扱うインターフェースです。
構成管理型リンク(構成管理モードはFLOATINGモード)を表すリンク設定情報を扱うインターフェースです。
文書のアップロード情報を扱うインターフェースです。
このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.9 文書のコンテンツの操作」を参照してください。
VARRAY型のプロパティの値である可変長配列を扱うためのインターフェースです。
可変長配列は,DbjVArrayインターフェースを使用して,追加,削除などの更新処理を実行します。
このインターフェースは,java.util.Listインターフェースを継承しているので,可変長配列の要素はリストの要素としても扱うこともできます。ただし,DbjVArrayインターフェースで可変長配列の要素を扱うことによって,各要素がメタプロパティとして定義されているプロパティを持つことが保証されます。
このインターフェースの使用方法については,「6.8.7 文書空間オブジェクトのプロパティの操作」を参照してください。
XML文書のアップロード情報を扱うインターフェースです。DbjUploadInfoインターフェースを継承しています。
なお,AIXの場合,DbjXmlUploadInfoインターフェースは使用できません。
このインターフェースで扱うオブジェクトは,次に示すプロパティを持っています。
このインターフェースの使用方法については,「6.10.2 XML文書管理機能を使用する操作」を参照してください。