DbjFactoryインターフェースでは,パラメタクラスのオブジェクト,セッションオブジェクトおよびXMLトランスレーターオブジェクトを作成して,そのオブジェクトを扱うためのインターフェースを返却します。
DbjFactoryインターフェースは,DbjFactory0200#getFactoryメソッドを実行して取得します。
DbjFactoryインターフェースのメソッドで取得できるのは,次のインターフェースです。
パラメタクラスのインターフェース群は,Java クラスライブラリ固有のデータを,メソッドの引数として設定したり,戻り値として取得したりする場合に使用するインターフェース群です。
パラメタクラスのインターフェースは,作成する情報ごとに提供されているメソッドを実行して取得します。例えば,文書空間オブジェクトのプロパティ情報を作成したい場合にはDbjFactory#createPropSetメソッドを実行してDbjPropSetインターフェースを取得します。文書のアップロード情報を作成したい場合にはDbjFactory#createUploadInfoメソッドを実行してDbjUploadInfoインターフェースを取得します。
パラメタクラスのインターフェースと作成できる情報の種類については,「6.5 パラメタの操作」を参照してください。
ここでは,パラメタクラスのインターフェースのうち,DbjPropSetインターフェースを取得する例を示します。
// パラメタクラスのインターフェースを取得する例
// DbjFactoryインターフェースを取得する
DbjFactory factory = DbjFactory0200.getFactory();
// プロパティ値集合オブジェクトを作成して,
// DbjPropSetインターフェースを取得する
DbjPropSet props = factory.createPropSet();
DbjSessionインターフェースは,文書空間とのセッションを管理する機能を持つインターフェースです。文書空間オブジェクトを操作するためには,DbjSessionインターフェースを取得して,文書空間とのセッションを確立する必要があります。
セッションの詳細については,「6.6 セッションとトランザクションの制御」を参照してください。
DbjSessionインターフェースを取得する例を示します。
// DbjSessionインターフェースを取得する例
// DbjFactoryインターフェースを取得する
DbjFactory factory = DbjFactory0200.getFactory();
//DbjSessionインターフェースを取得する(引数は文書空間識別子(GUID))
DbjSession sess=factory.createSession( docspaceid );
文書空間識別子は,デフォルトの値を使用することもできます。デフォルトの値の設定方法については,「7.6.3 動作環境定義ファイル」を参照してください。
DbjXmlTranslatorインターフェースは,XMLプロパティマッピング機能を提供するインターフェースです。DbjFactory#createXmlTranslatorメソッドを実行すると,DbjXmlTranslatorインターフェースが取得できます。
なお,AIXの場合,DbjXmlTranslatorインターフェースは使用できません。
XMLプロパティマッピング機能を使用する方法については,「6.10 XML文書を管理するための操作」を参照してください。