検索結果集合を取得する時に,検索結果集合を表す表に,列名を付けることができます。列名が付いた検索結果集合を,名前付き検索結果といいます。また,列名が付いていない検索結果集合を,名前なし検索結果といいます。なお,名前なし検索を取得した場合も,あとから列名を設定して,名前付き検索結果に変更できます。
名前付き検索結果は,検索結果集合をプロパティ値集合にマッピングする場合に使用できます。例えば,検索結果集合の1行目をプロパティ値集合として取得して,ほかの文書空間オブジェクトのプロパティを更新するために使用したりできます。また,名前付き検索結果を取得すると,検索結果から列名を取得したり,列の値を取得する場合などに列インデクスではなく列名を指定したりすることができます。
名前付き検索結果の列名には,edmSQL文のSELECT句の項目名が設定されます。例えば,SELECT句に,一つ目の項目として「dmaProp_OIID」を,二つ目の項目として「usrProp_Author」というプロパティ名を指定した場合は,取得する検索結果集合の列インデクス[0]の列に「dmaProp_OIID」,列インデクス[1]の列に「usrProp_Author」という列名が設定されます。
なお,名前付き検索結果を取得する検索を実行する場合,SELECT句の選択項目はedmSQL文に直接記述しないで,選択項目のリストをedmSQL文とは別に作成する必要があります。edmSQL文のSELECT句には,「$_」を指定します。
名前付き検索結果を取得する検索の詳細な指定方法については,「6.7.4 文書空間オブジェクトの検索」を参照してください。また,edmSQL文の指定方法については,「5. edmSQLの文法」を参照してください。