5.7.7 <値式>

ここでは,<値式>の形式と規則について説明します。

<値式>とは,評価として値を得ることができる式の定義です。

<この項の構成>
(1) <値式>の形式
(2) <値式>についての規則
(3) 演算子の詳細

(1) <値式>の形式

<値式> ::= <一次子>
     |<符号> <一次子>
     |<値式> <+符号> <値式>
     |<値式> <-符号> <値式>
     |<値式> <アスタリスク> <値式>
     |<値式> <斜線> <値式>
     |<値式> <文字列連結演算子> <値式>
<一次子> ::= <左括弧> <値式> <右括弧>
      |<プロパティ指定>
      |<符号なし値指定>|<集合関数>|<数値関数>
      |<要素参照>
      |<ルーチンの起動>|<フィールド参照>
<符号なし値指定> ::= <符号なし数値リテラル>
         |<文字列リテラル>
         |<疑問符>
         |<論理リテラル>
<値指定> ::= 〔<符号>〕<符号なし数値リテラル>
      |<文字列リテラル>|<疑問符>|<論理リテラル>

(2) <値式>についての規則

(3) 演算子の詳細

<値式>で指定する演算子の詳細を,次の表に示します。

表5-34 <値式>で指定する演算子の詳細

演算子意味被演算子の
データ型
評価値
<符号>
(単項演算子+)
値に正符号を付けます。評価値に変化はありません。整数型整数値(整数型)
<符号>
(単項演算子-)
値の符号を反転します。整数型整数値(整数型)
<+符号>
(+)
被演算子を加算します。整数型整数値(整数型)
<-符号>
(-)
左辺の被演算子から右辺の被演算子を減算します。整数型整数値(整数型)
<アスタリスク>
(*)
被演算子を乗算します。整数型整数値(整数型)
<斜線>
(/)
左辺の被演算子を右辺の被演算子で除算します。整数型整数値(整数型)
<文字列連結演算子>
(||)
文字列を連結します。文字列型文字列値(文字列型)

注 edmSQLの<+符号>および<アスタリスク>では多項演算は実行できません。このため,多項演算と同じ演算を実行したい場合は,2項演算を組み合わせてください。