<名前>の定義について説明します。<名前>では,クラス名,プロパティ名,相関名および関数名を表現します。
<名前>の基本要素は,<識別子>と<ID文字列>です。
<名前>として指定できる字句を,次の表に示します。
表5-29 <名前>として指定できる字句
種 類 | 値 | 参照先 |
---|---|---|
クラス名 |
| |
プロパティ名 |
| |
関数名 | (変換関数)
| |
相関名 | <識別子> |
<名前>の詳細について説明します。
<クラス名>は,文書空間内でDMAクラスを識別するための名称(dmaProp_DisplayNameの値),またはGUID値のID文字列表現です。使用できる文字列の長さは,HiRDBのテーブル名に使用できる文字列の長さに従います。
一つのedmSQL文の中で,同じクラスを識別するための<クラス名>の表現に,名称とID文字列を混用することはできません。一つのedmSQL文では,<クラス名>は,名称またはID文字列で統一して表記してください。例えば,<FROM句>の<クラス名>にID文字列を指定した場合は,<WHERE句>などでプロパティを修飾する<クラス名>にもID文字列を指定する必要があります。
<識別子>および<ID文字列>の詳細は,「5.4.7 <識別子>」および「5.4.9 <ID文字列>」を参照してください。
<プロパティ名>は,文書空間内でプロパティを識別するための名称(dmaProp_DisplayNameの値),またはGUID値のID文字列表現です。使用できる文字列の長さは,HiRDBのカラム名に使用できる文字列の長さに従います。
一つのedmSQL文の中で,同じプロパティを識別するための<プロパティ名>の表現に,名称とID文字列を混用することはできません。なお,そのプロパティがどのDMAクラスのプロパティであるかが明確でない場合は,<プロパティ名>を<クラス名>または<相関名>で修飾する必要があります。
一つのedmSQL文では,<プロパティ名>は,名称またはID文字列で統一して表記してください。例えば,<選択項目>の<プロパティ名>にID文字列を指定した場合は,ORDER BY句で指定する<プロパティ名>にも,ID文字列を指定する必要があります。
<識別子>,<ID文字列>および<特殊なプロパティ>の詳細は,「5.4.7 <識別子>」,「5.4.9 <ID文字列>」および「5.4.10 <特殊なプロパティ>」を参照してください。
<関数名>は,edmSQLで予約されていないキーワードとして登録されている関数を識別するための名称です。
関数についての詳細は,「5.9 関数指定の構文規則」を参照してください。
<相関名>は,同じクラスを結合する場合に,結合するクラスを区別するための名称です。一つの<FROM句>の中に,同じクラスを複数回指定する場合には,必ず<相関名>を指定して,それぞれのクラスを一意に識別できるようにしてください。
そのほか,<相関名>は,<クラス名>の別名としても使用できます。
<相関名>として使用できる文字列の長さなどの制限については,HiRDBの相関名に関する制限に従います。