6.14.2 トレース情報の出力先

トレース情報は,次に示す出力先に出力できます。

表6-10 トレース情報の出力先

出力先Windowsの場合UNIXの場合
コマンドプロンプト(標準出力・標準エラー出力)
アプリケーショントレースファイル
アプリケーションエラーログファイル
イベントログファイル
syslogファイル
(凡例)
○:トレース情報を出力します。
-:該当しません。

出力する情報の種類や,使用目的に応じてトレース情報の出力先を決定してください。トレース情報の出力先と出力する情報の目安を次の表に示します。

表6-11 トレース情報の出力先と出力する情報の目安

トレース情報の出力先出力する情報の目安使用するメソッド定数の値※1
コマンドプロンプト
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムの開始および終了時の情報
  • 重要なメソッドの入り口および出口の情報
  • 外部から与えられた情報
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できないエラーの情報
  • arg
  • enter
  • error
  • exit
  • msg
PROMPT
アプリケーショントレースファイル※2
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムの開始および終了時の情報
  • 重要なメソッドの入り口および出口の情報
  • メソッドの入り口および出口の情報
  • 外部から与えられた情報
  • 外部APIの呼び出し時およびリターン時の情報
  • メソッドの引数の情報
  • 下位メソッドのエラーの情報
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できるエラーの情報
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できないエラーの情報
  • arg
  • call
  • enter
  • error
  • exit
  • hint
  • msg
  • returned
TRACE
アプリケーションエラーログファイル※2
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できるエラーの情報
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できないエラーの情報
  • arg
  • error
  • msg
ERRORLOG
イベントログファイルまたはsyslogファイル
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムの開始および終了時の情報
  • Java クラスライブラリを使用したユーザアプリケーションプログラムを利用するユーザが対処できないエラーの情報
  • msg
SYSTEM
注※1
各メソッドの引数outputにこれらの定数を指定して出力先を決定します。これらの定数はDbjTraceDefクラスのメンバとして定義されています。
注※2
ファイルの出力先ディレクトリは,動作環境定義ファイルのAPTracePathで指定します。動作環境定義ファイルについては,「7.6.3 動作環境定義ファイル」を参照してください。