バージョン付きフォルダでは,バージョン付きフォルダ自身のバージョンを管理して,バージョン付きフォルダのバージョンと下位オブジェクトとをリンク付けたままバージョンアップできます。また,バージョン付きフォルダでは,次の3種類のリンクで上位オブジェクトと下位オブジェクトをリンク付けます。
構成管理型リンクは,下位にリンク付けているバージョン付きオブジェクトのバージョンをトレースするリンクです。
なお,構成管理型リンクでは,下位にリンク付けてバージョン付きフォルダによって包含される下位オブジェクトを構成要素といいます。
構成管理型リンクには,FLOATINGモードとFIXモードという2種類のモードがあります。この2種類のモードを構成管理モードといいます。
このように,バージョン付きフォルダは,構成要素であるバージョン付きオブジェクトのバージョン単位でリンク付けることができます。
また,バージョン付きフォルダでは,バージョン付きフォルダの個々のバージョンとしてバージョンなしフォルダを管理できます。詳細については,「3.1.1(4) バージョン付きオブジェクトとバージョンなしオブジェクトの関係」を参照してください。
なお,バージョン付きフォルダの直接型リンク,参照型リンクおよび構成管理型リンクでは,文書空間オブジェクト間をリンクオブジェクトによってリンク付けます。リンクオブジェクトについては,「3.5 リンクモデル」を参照してください。