4.5.3 全文検索インデクスの作成

ここでは,全文検索インデクスの作成方法について説明します。全文検索インデクスとは,全文検索機能付き文書クラスに追加した全文検索インデクス用プロパティに格納される,全文検索の対象になるテキストデータです。

全文検索インデクスは,どのレンディションタイプを持つ文書に対して作成するかによって,作成方法が異なります。

<この項の構成>
(1) 全文検索インデクスの作成時点
(2) レンディションタイプと全文検索インデクスの作成方法との対応

(1) 全文検索インデクスの作成時点

全文検索インデクスは,文書作成時や更新時など,文書のコンテンツを登録する時に同時に作成します。作成方法の詳細については,「6.7.3 文書空間オブジェクトの作成」および「6.8.9(2) コンテンツのアップロード」を参照してください。

なお,新規に作成した文書の全文検索インデクスを,全文検索対象文書全体の全文検索インデクスとは別に,一時的なインデクスとして作成する方法もあります。ここで作成したインデクスを差分インデクスといい,差分インデクスを作成する機能を差分インデクス作成機能といいます。

差分インデクス作成機能を使用すると,全文検索インデクスの追加登録が高速に処理できます。ただし,個々の検索処理は差分インデクスを使用しない場合に比べて若干遅くなります。また,差分インデクスは,容量が増えた段階で,まとめて全体のインデクスに反映させる必要があります。

差分インデクスの作成には,HiRDB Text Search Plug-inの差分インデクス作成機能を使用します。差分インデクス作成機能を使用する場合は,インデクス情報ファイルに差分インデクス作成を定義する必要があります。インデクス情報ファイルの定義については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。差分インデクス作成機能の詳細については,マニュアル「HiRDB Text Search Plug-in」を参照してください。

(2) レンディションタイプと全文検索インデクスの作成方法との対応

DocumentBrokerでは,文書のレンディションタイプに関係なく,全文検索インデクスを持つすべての文書に対して全文検索を実行できます。ただし,全文検索インデクスの作成方法は,レンディションタイプによって異なります。

レンディションタイプごとの全文検索インデクスの作成方法について説明します。なお,文書がマルチレンディション文書である場合には,マスタレンディションのコンテンツとして登録するファイルのレンディションタイプによって,全文検索インデクスの作成方法が異なります。