uCosminexus DocumentBroker Version 3 統計解析ツール
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動作環境定義ファイルは,統計解析ツールが動作する時に参照する情報を定義するファイルです。動作環境定義ファイルには,次に示す情報が定義されています。
- ユーザIDの集計方法に関する情報
アクセスログファイルを解析するときに,アクセスログ中のユーザIDの大文字,小文字を区別して集計するかどうかを指定します。
- OIID変換,操作対象識別子変換の実行に関する情報
EDMRptAclogコマンドの実行結果として,アクセス対象オブジェクトの情報を出力するときに,アクセスログに出力されたOIID,操作対象識別子を,プロパティの値(文書名など)に変換するかどうかを指定します。操作対象識別子を変換する場合は,対象となる操作対象識別子の種類を指定します。
なお,集計キーを指定してEDMRptAclogコマンドを実行した場合,このファイルで指定した変換対象を含むアクセスログエントリが集計対象になります。
動作環境定義ファイルは,インストール時に,次のディレクトリに次のファイル名で格納されます。なお,必要に応じてユーザが編集できます。
- ディレクトリ
- UNIXの場合
DocumentBrokerの実行環境ディレクトリ/etc
- Windowsの場合
DocumentBrokerインストールディレクトリ\Server\etc
- ファイル名
- edmrpt.ini
- <この項の構成>
- (1) 記述規則
- (2) 記述形式
- (3) 記述例
動作環境定義ファイルの記述規則は次のとおりです。
- テキストファイルとして作成してください。
- ASCIIコードで記述してください。ただし,コメント行ではShift-JISコードも使用できます。
- シャープ(#)およびセミコロン(;)で始まる行はコメント行として扱われます。記述内容を説明する場合や抽出エントリ定義ファイルを修正した場合のコメントなど,必要に応じて記述してください。
- 先頭や末尾の空白・タブは無視されます。
- 空白・改行だけの行は無視されます。
- ファイルの先頭の行(コメント行を除く)には,セクションを記述してください。
動作環境定義ファイルの記述形式を次に示します。
[UserCountingMode] ‥‥セクション
<ユーザ名集計モード> ‥‥エントリ
[ObjectConvertingMode] ‥‥セクション
<オブジェクト変換モード> ‥‥エントリ
<オブジェクト変換モード> ‥‥エントリ
|
動作環境定義ファイルは,[UserCountingMode]セクション,[ObjectConvertingMode]セクションと,各セクションに指定するエントリで構成されます。
各セクションとエントリの記述について説明します。
[UserCountingMode]セクション,[ObjectConvertingMode]セクションの記述について説明します。
- [UserCountingMode]セクション
- [UserCountingMode]セクションには,ユーザIDの集計方法に関する情報を指定します。[UserCountingMode]セクションは,次に示す形式で記述してください。
[UserCountingMode]
- [ObjectConvertingMode]セクション
- [ObjectConvertingMode]セクションは,OIID変換,操作対象識別子変換の実行に関する情報を指定します。[ObjectConvertingMode]セクションは,次に示す形式で記述してください。
[ObjectConvertingMode]
各セクションは,次に示す文法に従って記述してください。
- セクション名は角括弧([ ])で囲んでください。
なお,次の行は不正データとして扱われます。コマンドの実行時に標準エラー出力(stderr)にメッセージが出力されて,処理が中止されます。
- 角括弧([)で始まり,角括弧(])で終わらない行
- 角括弧([)で始まらないで,角括弧(])で終わる行
- [UserCountingMode]セクション,[ObjectConvertingMode]セクション以外のセクション名は指定しないでください。不正なセクション名を指定した場合,コマンドの実行時に標準エラー出力(stderr)にメッセージが出力されて,処理が中止されます。
- ファイル内で同じセクションを重複して指定した場合,最初のセクションのエントリが有効になり,2回目以降のセクションのエントリは不正データとして扱われて無視されます。
[UserCountingMode]セクションに指定するユーザ名集計モード,[ObjectConvertingMode]セクションに指定するオブジェクト変換モードの記述について説明します。
- ユーザ名集計モード
- アクセスログファイルを解析するときに,アクセスログに含まれるユーザIDの大文字,小文字を区別するかどうかを次に示す形式で記述してください。
[UserCountingMode]
〈ユーザ名集計モード〉
- 指定できるユーザ名集計モードと集計方法を次の表に示します。
表4-2 ユーザ名集計モードと集計方法
| ユーザ名集計モード |
集計方法 |
| 0 |
大文字,小文字を区別する。 |
| 1 |
大文字,小文字を区別しない。 |
- なお,デフォルトでは,「0」が指定されています。
- オブジェクト変換モード
- EDMRptAclogコマンドの実行結果として,アクセス対象オブジェクトの情報を出力するときに,OIID変換,操作対象識別子変換を実行するかどうかを次に示す形式で指定してください。なお,操作対象識別子変換を実行する場合は,対象となる操作対象識別子の種類を指定してください。
[ObjectConvertingMode]
〈オブジェクト変換モード〉
〈オブジェクト変換モード〉
- 指定できるオブジェクト変換モードと変換方法を次の表に示します。
表4-3 オブジェクト変換モードと変換方法
- なお,デフォルトでは「OIID」が指定されています。
- 変換対象は,次に示す文法に従って記述してください。
- 複数の変換対象を指定する場合,改行で区切って指定します。
- 同じ変換対象を重複して指定した場合,最初の変換対象が有効になり,2回目以降の変換対象は無視されます。
動作環境定義ファイルの記述例を次に示します。
[UserCountingMode]
1
[ObjectConvertingMode]
OIID
VD
|
この例では,アクセスログに含まれるユーザIDの大文字,小文字を区別しないで集計が実行されます。また,EDMRptAclogコマンドの実行結果にオブジェクト名を出力するとき,OIID変換が実行され,バージョン識別子に対して操作対象識別子変換が実行されます。なお,集計キーを指定してEDMRptAclogコマンドを実行した場合,OIIDまたはバージョン識別子を含むアクセスログエントリが集計対象になります。
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