6.3.3 EDMRptTraceコマンドの出力形式
(1) 集計機能の出力形式
EDMRptTraceコマンドの集計機能の出力例を次の図に示します。
図6-8 EDMRptTraceコマンドの集計機能の出力例
![[図データ]](figure/zu060060.gif)
図6-8の要素(a)~(e)について説明します。
(a) 共通情報
集計結果に関する共通情報が出力されます。COUNT STARTからINTERVALまでの共通情報の出力形式を次に示します。
# <共通情報名> = <値>
出力される共通情報の内容は,EDMRptTraceコマンドのオプションの指定によって変わります。共通情報の内容およびオプションの指定との関係を次に示します。
- # EDMRptTrace <オプション><引数>
- 実行したコマンドラインが出力されます。
- # COUNT START = yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss
- 開始エントリの時刻が出力されます。-sオプションで開始時刻を指定している場合,その指定値が出力されます。-sオプションで開始時刻を指定していない場合,ログ開始時刻(LOG START)が出力されます。
- COUNT STARTに該当するエントリは,集計対象になります。
- # COUNT END = yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss
- 終了エントリの時刻が出力されます。-eオプションで終了時刻を指定している場合,その指定値が出力されます。-eオプションで終了時刻を指定していない場合,ログ終了時刻(LOG END)に1ミリ秒を足した時刻が出力されます。
- COUNT ENDに該当するエントリは,集計対象になりません。
- # LOG START = yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss
- ログ開始時刻(ログ内の最も古いトレースログエントリの時刻)が出力されます。
- # LOG END = yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss
- ログ終了時刻(ログ内の最も新しいトレースログエントリの時刻)が出力されます。
- # INTERVAL = mm minutes
- -dオプションの指定値(ユーザプログラムの処理内容の集計間隔)が出力されます。-dオプションを指定していない場合は出力されません。
(b) 分類項目
分類項目が出力され,その下に各項目の内容が出力されます。分類項目とその内容は,サーバトレース解析(-svオプション指定)かクライアントトレース解析(-clオプション指定)かによって,次に示す違いがあります。
- サーバトレース解析の場合の分類項目
- program name
- ユーザプログラムのプログラム名が14バイトまで出力されます。14バイトを超える場合,15バイト以降は出力されません。CSV形式では15バイト以降も出力されます。
- program nameはトレースログに出現した順に出力されます。
- pid
- ユーザプログラムのプロセスIDが8バイトで出力されます。
- pidは昇順にソートされて出力されます。
- クライアントトレース解析の場合の分類項目
- pid
- ユーザプログラムのプロセスIDが8バイトで出力されます。
- pidはトレースログに出現した順に出力されます。
- tid
- ユーザプログラムのスレッドIDが8バイトで出力されます。
- tidは昇順にソートされて出力されます。
(c) 集計結果
集計結果の項目が出力され,その下に各項目の内容が出力されます。集計結果の項目とその内容を次に示します。
- message
- ユーザプログラムの処理内容が,47バイトまで出力されます。47バイトを超える場合,48バイト以降は出力されません。CSV形式では48バイト以降も出力されます。
- messageはトレースログに出現した順に出力されます。
- なお,ユーザプログラムの処理内容とは,トレースログ中のmessageという項目に含まれる,実行されたメソッド名または関数名です。ユーザプログラムの処理内容は次に示す形式で出力されます。
クラス名::メソッド名(または関数名)
- トレースログ中のmessageについては,「4.2.1(2)(b) トレースログの項目」を参照してください。
- times
- メソッドまたは関数の実行回数を示す数字が,7バイトまで出力されます。7バイトを超える場合,8バイト以降は出力されません。CSV形式では8バイト以降も出力されます。
(d) SUBTOTAL
-tオプションを指定した場合,サーバトレース解析では分類項目のprogram nameごとに,クライアントトレース解析では分類項目のpidごとに,メソッドまたは関数の実行回数の小計が出力されます。
(e) TOTAL
-tオプションを指定した場合,メソッドまたは関数の実行回数の総計が出力されます。
(2) トレースファイル分割機能の出力形式
EDMRptTraceコマンドのトレースファイル分割機能の出力例を次の図に示します。なお,次の図では1エントリは複数行にわたって見えますが,実際には1エントリは1行で出力されます。
図6-9 EDMRptTraceコマンドのトレースファイル分割機能の出力例
![[図データ]](figure/zu060070.gif)
図6-9の要素(a),(b)について説明します。
(a) 共通情報
集計結果に関する共通情報が出力されます。COUNT STARTからLOG ENDまでの共通情報の出力形式を次に示します。
# <共通情報名> = <値>
出力される共通情報の内容は,EDMRptTraceコマンドのオプションの指定によって変わります。共通情報の内容およびオプションの指定との関係を次に示します。
- # EDMRptTrace <オプション><引数>
- 実行したコマンドラインが出力されます。
- # COUNT START = yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss
- 開始エントリの時刻が出力されます。-sオプションで開始時刻を指定している場合,その指定値が出力されます。-sオプションで開始時刻を指定していない場合,ログ開始時刻(LOG START)が出力されます。
- COUNT STARTに該当するエントリは,集計対象になります。
- # COUNT END = yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss
- 終了エントリの時刻が出力されます。-eオプションで終了時刻を指定している場合,その指定値が出力されます。-eオプションで終了時刻を指定していない場合,ログ終了時刻(LOG END)に1ミリ秒を足した時刻が出力されます。
- COUNT ENDに該当するエントリは,集計対象になりません。
- # LOG START = yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss
- ログ開始時刻(ログ内の最も古いトレースログエントリの時刻)が出力されます。
- # LOG END = yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss
- ログ終了時刻(ログ内の最も新しいトレースログエントリの時刻)が出力されます。
(b) 分類項目
分類項目が出力され,その下に各項目の内容が出力されます。分類項目とその内容を次に示します。
- date
- トレースログの出力日付と時間が23バイトで出力されます。
- 同じtidのエントリが複数ある場合は,その中でdateの昇順にソートされて出力されます。
- tid
- スレッドIDが8バイトで出力されます。ただし,サーバトレース解析(-svオプション指定)かクライアントトレース解析(-clオプション指定)かによって,次に示す違いがあります。
- サーバトレース解析の場合
- サーバプロセスのスレッドID
- クライアントトレース解析の場合
- ユーザプログラムのスレッドID
- tidは昇順にソートされて出力されます。
- message
- トレースログのmessageという項目の内容がそのまま出力されます。トレースログのmessageという項目については,「4.2.1(2)(b) トレースログの項目」を参照してください。
(3) エントリ抽出機能の出力形式
-xオプションを指定した場合,抽出エントリ定義ファイルに指定した処理の種別によって,トレースログエントリが抽出されて出力されます。
エントリ抽出機能の出力例を次の図に示します。この例では,抽出エントリ定義ファイルに処理の種別「msg」を指定して,msgエントリを抽出しています。
図6-10 EDMRptTraceコマンドのエントリ抽出機能の出力例
![[図データ]](figure/zu060080.gif)