6.1 コマンドの記述形式

この節では,統計解析ツールで使用するコマンドの入力形式,使用方法および注意事項について説明します。

<この節の構成>
(1) 入力形式
(2) 入出力

(1) 入力形式

コマンドの入力形式を次に示します。

コマンド名 オプション コマンド引数

コマンドの要素について示します。

コマンド名
コマンド名は実行するコマンドのファイル名です。
オプション
オプションの入力形式の規則を次に示します。なお,説明文で使用する「$」は,UNIXの場合はシェルプロンプト,Windowsの場合はコマンドプロンプトを表します。「cmd」はコマンド名を表します。
オプションの入力形式
オプションはマイナス記号(-)で始まる文字列で,コマンド行には一つまたは複数のオプションを指定できます。オプションの形式は,次に示すように引数を取らないかまたは1個の引数を取ります。

 形式1:-オプションフラグ
 形式2:-オプションフラグ<空白またはタブ>フラグ引数

  • オプションフラグ
    1文字または2文字の英字です。大文字と小文字は区別されます。
  • フラグ引数
    オプションフラグに対する引数です。
オプションの指定規則
  • フラグ引数を指定しないオプションフラグを,一つのマイナス記号(-)のあとにまとめて指定できません。

  誤った指定例:$ cmd -abc
  正しい指定例:$ cmd -a -b -c

  • フラグ引数を必要とするオプションフラグのフラグ引数は省略できません。オプションフラグとフラグ引数の間には空白またはタブが必要です。

  誤った指定例:$ cmd -afile
  正しい指定例:$ cmd -a file

  • 同じオプションフラグを2回以上指定できません。

  誤った指定例:$ cmd -a 1 -a 2

  • マイナス記号(-)だけのオプションは入力できません。次に示す例では「-」はコマンド引数とみなされます。

  誤った指定例:$ cmd -

コマンド引数
コマンド引数は,コマンド操作の直接の対象となるものを指定します。指定する内容は,コマンドによって異なります。詳細は各コマンドの説明を参照してください。

(2) 入出力

入力
入力は,すべてコマンドのオプション,引数の並びです。
出力
コマンド処理が正常に終了したときの出力は,標準出力(stdout)またはoオプションで指定したファイルに対して実行します。また,終了コードの一覧を次の表に示します。

表6-1 終了コード一覧

終了コード意味
0正常終了
1警告付き正常終了
2引数エラー
それ以外そのほかのエラー