動作環境定義ファイルは,統計解析ツールが動作する時に参照する情報を定義するファイルです。動作環境定義ファイルには,次に示す情報が定義されています。
動作環境定義ファイルは,インストール時に,次のディレクトリに次のファイル名で格納されます。なお,必要に応じてユーザが編集できます。
動作環境定義ファイルの記述規則は次のとおりです。
動作環境定義ファイルの記述形式を次に示します。
[UserCountingMode] ‥‥セクション |
動作環境定義ファイルは,[UserCountingMode]セクション,[ObjectConvertingMode]セクションと,各セクションに指定するエントリで構成されます。
各セクションとエントリの記述について説明します。
[UserCountingMode]セクション,[ObjectConvertingMode]セクションの記述について説明します。
[UserCountingMode]
[ObjectConvertingMode]
各セクションは,次に示す文法に従って記述してください。
[UserCountingMode]セクションに指定するユーザ名集計モード,[ObjectConvertingMode]セクションに指定するオブジェクト変換モードの記述について説明します。
[UserCountingMode]
〈ユーザ名集計モード〉
表4-2 ユーザ名集計モードと集計方法
ユーザ名集計モード | 集計方法 |
---|---|
0 | 大文字,小文字を区別する。 |
1 | 大文字,小文字を区別しない。 |
[ObjectConvertingMode]
〈オブジェクト変換モード〉
〈オブジェクト変換モード〉
表4-3 オブジェクト変換モードと変換方法
オブジェクト変換モード | 変換方法 |
---|---|
OIID | OIID変換を実行する。 |
VD | バージョン識別子に対して,操作対象識別子変換を実行する。 |
RL | リレーション識別子に対して,操作対象識別子変換を実行する。 |
LD | 直接型のリンク識別子に対して,操作対象識別子変換を実行する。 |
LR | 参照型のリンク識別子に対して,操作対象識別子変換を実行する。 |
LV | 構成管理型のリンク識別子に対して,操作対象識別子変換を実行する。 |
動作環境定義ファイルの記述例を次に示します。
[UserCountingMode] |
この例では,アクセスログに含まれるユーザIDの大文字,小文字を区別しないで集計が実行されます。また,EDMRptAclogコマンドの実行結果にオブジェクト名を出力するとき,OIID変換が実行され,バージョン識別子に対して操作対象識別子変換が実行されます。なお,集計キーを指定してEDMRptAclogコマンドを実行した場合,OIIDまたはバージョン識別子を含むアクセスログエントリが集計対象になります。