6.10.1 ファイルアダプタ実行環境プロパティファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
[message.level={0|10|20}]
[methodtrace.level={0|10|20|30}]
[methodtracefile.size=メソッドトレースの出力サイズ]
[methodtracefile.num=メソッドトレースの出力面数]
fileaccess.path1=入出力許可ファイルパス1
[fileaccess.path2=入出力許可ファイルパス2]
[fileaccess.path3=入出力許可ファイルパス3]
[fileaccess.path4=入出力許可ファイルパス4]
[fileaccess.path5=入出力許可ファイルパス5]
[fileaccess.maxsize=入力ファイル最大サイズ]
character.code={MS932|UTF8|UTF16_BIG|UTF16_LITTLE|JIS|KEIS+EBCDIC|KEIS+EBCDIK}
[codetable.path=変換テーブル格納パス]
(2) 機能
ファイルアダプタ実行環境プロパティファイルは,ファイルアダプタが実行環境で動作するときのメッセージログおよびトレースログの出力レベルなどを定義します。サンプルファイルを利用して作成します。
サンプルファイルの格納先を次に示します。
<実行環境のサービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\config\templates\adpff_exe.properties
ファイルアダプタ実行環境プロパティファイルの作成手順を次に示します。
-
サンプルファイルをコピーして,次のディレクトリに格納します。
<実行環境のサービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\config
-
ファイル名を<サービスID>.propertiesに変更します。
-
定義内容を編集して保存します。
ファイルアダプタ実行環境プロパティファイルは,ファイルアダプタを開始する際に実行環境に反映されます。ファイルアダプタ実行環境プロパティファイルの内容を変更する場合は,ファイルアダプタを停止してから作業をします。ファイルアダプタを再開始すると,変更内容が実行環境に反映されます。
(3) 設定できるプロパティ
message.level={0|10|20} 〜<<10>>
メッセージログの出力レベルを指定します。出力情報と出力レベルを次の表に示します。
|
情報種別 |
出力レベル |
||
|---|---|---|---|
|
0 |
10 |
20 |
|
|
エラー情報 |
○ |
○ |
○ |
|
警告情報 |
△ |
○ |
○ |
|
インフォメーション |
△ |
△ |
○ |
- (凡例)
-
○:すべて出力されます。
△:重要なメッセージログだけ出力されます。
methodtrace.level={0|10|20|30} 〜<<10>>
メソッドトレースの出力レベルを指定します。出力情報と出力レベルを次の表に示します。
|
情報種別 |
出力レベル |
|||
|---|---|---|---|---|
|
0 |
10 |
20 |
30 |
|
|
メソッド内のエラー |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
外部から呼び出されるメソッド情報およびファイル入出力メソッドの開始・終了情報 |
× |
○ |
○ |
○ |
|
ほかのHCSCコンポーネントから参照するpublicメソッドの開始・終了情報 |
× |
× |
○ |
○ |
|
ほかのHCSCコンポーネントから参照しない内部メソッド(public以外のメソッド)の開始・終了情報 |
× |
× |
× |
○ |
- (凡例)
-
○:出力されます。
×:出力されません。
methodtracefile.size=メソッドトレースの出力サイズ 〜<数字>((4096−2147483647))<<4194304>>
ファイルアダプタが取得するメソッドトレース情報の出力ファイルサイズをバイト単位で指定します。
methodtracefile.num=メソッドトレースの出力面数 〜<数字>((1−16))<<4>>
ファイルアダプタが取得するメソッドトレース情報の出力ファイル面数を指定します。2面以上を推奨します。
fileaccess.path((1−5))=入出力許可ファイルパス
ファイル入出力を許可するディレクトリの絶対パスを指定します。これらのキーに指定されたディレクトリ配下でファイルの入出力ができます。また,サブディレクトリを作成できます。
ファイル入出力を許可するディレクトリの絶対パスは5つまで指定できます。
fileaccess.maxsize=入力ファイル最大サイズ〜<数字>((1−524288000))<<4194304>>
読み込みを行うファイルの最大サイズを指定します。
character.code={MS932|UTF8|UTF16_BIG|UTF16_LITTLE|JIS|KEIS+EBCDIC|KEIS+EBCDIK}
バイナリデータの文字コードを指定します。このプロパティを設定した場合は,必ず「codetable.path」プロパティを設定してください。このプロパティはファイル形式が固定長形式,レングスタグ形式,またはセパレータ形式で,書き込みモードの機能を実行する場合に設定してください。
codetable.path=変換テーブル格納パス
コード変換機能の変換テーブル(ユーザマッピングファイル)の格納パスとして,ユーザマッピングファイルのカスタマイズの有無に応じて次に示すパスを指定します。なお,パス指定時はディレクトリ区切りとして「\\」を使用してください。
-
ユーザマッピングファイルをカスタマイズしないで,標準値で利用する場合
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\lib\external\table
-
Code Converterを利用して,任意にカスタマイズしたユーザマッピングファイルを利用する場合
Code Converterの変換テーブル(ユーザマッピングファイル)の格納パス
このプロパティを設定した場合は,必ず「character.code」プロパティを設定してください。このプロパティはファイル形式が固定長形式,レングスタグ形式,またはセパレータ形式で,書き込みモードの機能を実行する場合に設定してください。
(4) 注意事項
パスを指定する場合の注意事項を次に示します。
-
相対パス,親ディレクトリ表現(「..\」,「../」),およびカレントディレクトリ表現(「.\」,「./」)を含むパスは指定できません。
-
シンボリックリンクを含むパスは指定しないでください。
-
Windowsの場合,UNC形式,NTFSのストリーム名,および予約デバイス名を含むパスは指定できません。また,パスの大文字と小文字は区別されません。なお,パスのディレクトリ区切りは「\\」を使用してください。
-
パス長はUTF-8で変換した際に1〜198バイトの範囲で指定できます。