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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


1.4.30 条件式の作成ダイアログ(分岐アクティビティ)

分岐アクティビティの[条件設定]ダイアログの[式]でXPath式を直接定義する代わりに,このダイアログで条件式を指定してXPath式を作成できます。[条件設定]ダイアログの[条件式の作成]ボタンをクリックした場合に表示されます。

このダイアログで定義できない分岐条件は,[条件設定]ダイアログの[式]で定義してください。

分岐アクティビティの定義手順については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「5.6.17 分岐アクティビティ」を参照してください。

図1‒100 [条件式の作成]ダイアログ(分岐アクティビティ)

[図データ]

条件式の内容に応じて,次のどちらかのラジオボタンを選択します。

分岐条件の指定と作成されるXPath式の例を次に示します。

分岐条件の指定

作成されるXPath式

左辺

演算子

右辺

「変数名」にnumeric型の変数を指定

<=

「変数名」にnumeric型の変数を指定

csc:getVariableData('変数名') <= csc:getVariableData('変数名')

「変数名」「部分名」(部分の型:string)を指定

=

「値」に「"aaa"」を指定

bpws:getVariableProperty('変数名', '部分名') = "aaa"

「変数名」にboolean型の変数を指定

=

「論理値」に「真」を指定

csc:getVariableData('変数名') = true()

「値」に「$変数名」を指定

=

「値」に「csc:getVariableData('変数名')」を指定

$変数名 = csc:getVariableData('変数名')

「変数初期化状態判定」に変数名と「初期化済み」を指定

csc:getMessageInitialize('変数名')

「変数初期化状態判定」に変数名と「未初期化」を指定

csc:getMessageInitialize('変数名') = false()

[値比較]ラジオボタン

条件式を演算式で定義する場合に選択します。

演算式は,左辺・右辺の項目と,それを対応付ける比較演算子を定義します。

[左辺]および[右辺]には,変数,式,または論理値を定義します。

[変数]ラジオボタン

変数を指定する場合に選択します。

変数名は[変数名]の右のドロップダウンリストで選択します。ドロップダウンリストには,ビジネスプロセスエディタで定義された変数名が一覧表示されます。変数の型がXML型,non-XML型,string型,numeric型,boolean型の変数名が設定できます。

[編集]ボタンをクリックすると,[変数・相関セット一覧]ダイアログが表示され,変数を追加・編集・選択できます。[変数・相関セット一覧]ダイアログの詳細については,「1.4.1 変数・相関セット一覧ダイアログ」を参照してください。

[部分名]は,選択した変数の部分名をドロップダウンリストで選択します。変数部分の型がstring型,numeric型,boolean型の部分名が設定できます。

これらの指定によって生成されるXPath式を次に示します。

変数名を指定した場合

csc:getVariableData('変数名')

変数名と部分名を指定した場合

bpws:getVariableProperty('変数名','部分名')
[式]ラジオボタン

変数とその値を式で指定する場合に選択します。

[変数の表示]ドロップダウンリストでは,表示する変数名を選択します。ドロップダウンリストには,ビジネスプロセスエディタで定義されたXML型,non-XML型の変数名が一覧表示されます。

[表示]ボタンをクリックすると[変数の表示]ダイアログが表示され,[変数の表示]で指定した変数の内容を確認できます。[変数の表示]ダイアログについては,「1.4.4 変数の表示ダイアログ」を参照してください。

[値]には式の値として,任意の数値,文字列,XPath式,拡張関数を指定できます。XPath式は評価結果が真となるよう定義する必要があります。[値]に設定した値はそのままXPath式に反映されます。

[論理値]ラジオボタン

論理値を指定する場合に選択します。この項目を選択した場合,さらに次のどちらかを選択する必要があります。

  • [真]ラジオボタン

    真(true())を指定する場合に選択します。

  • [偽]ラジオボタン

    偽(false())を指定する場合に選択します。

[演算]

左辺と右辺の定義内容に対応する比較演算子を次の中から選択します。

=,!=,>,<,>=,<=

[変数初期化状態判定]ラジオボタン

変数を初期化状態で判定する場合に選択します。

[変数名]

判定する変数の名前をドロップダウンリストで選択します。ドロップダウンリストには,ビジネスプロセスエディタで定義されたXML型,non-XML型,any型の変数名が一覧表示されます。

[編集]ボタン

[変数・相関セット一覧]ダイアログが表示されます。指定した変数の内容を編集する場合にクリックします。

[変数・相関セット一覧]ダイアログの詳細については,「1.4.1 変数・相関セット一覧ダイアログ」を参照してください。

[未初期化]または[初期化済み]

変数の初期化状態として,「未初期化」または「初期化済み」を選択します。

「未初期化」を選択した場合,指定した変数が未初期化かで判定する,次のXPath式が生成されます。

csc:getMessageInitialize('変数名') = false()

「初期化済み」を選択した場合,指定した変数が初期化済みかで判定する,次のXPath式が生成されます。

csc:getMessageInitialize('変数名')
[OK]ボタン

定義内容を基にXPath式を作成してダイアログを閉じます。

作成したXPath式は,[条件設定]ダイアログの[式]に反映されます。

[キャンセル]ボタン

ダイアログを閉じます。XPath式は作成されません。