2.10.4 アクティビティを設定する
gRPC受付を定義したあとに,ビジネスプロセス定義画面で受付アクティビティおよび応答アクティビティを設定する方法について説明します。
アクティビティの設定では,要求電文,応答電文,およびフォルト電文の変数を定義したあと,受付アクティビティおよび応答アクティビティに定義した変数を割り当てます。
- 〈この項の構成〉
(1) 変数の定義
[変数・相関セット一覧]ダイアログで次の変数を定義します。
-
要求電文(ヘッダ)の変数
-
応答電文(ヘッダ)の変数
-
要求電文(ボディ)の変数
-
応答電文(ボディ)の変数
-
フォルト電文の変数
変数の定義手順について説明します。
(a) 要求電文(ヘッダ)および応答電文(ヘッダ)の変数
要求電文(ヘッダ)および応答電文(ヘッダ)の変数の定義手順を次に示します。
-
ビジネスプロセス定義画面のキャンバス上の[変数・相関セット]アイコンをダブルクリックします。
[変数・相関セット一覧]ダイアログが表示されます。
-
[変数名]に任意の名称を指定します。
-
[種別]ドロップダウンリストから「XML」を選択します。
-
[電文フォーマット]の[参照]ボタンをクリックします。
電文フォーマットを指定するダイアログが表示されます。
-
変数に応じて次のファイルを指定します。
-
要求電文(ヘッダ)の変数
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\gRPC\schema\urecp_grpc_header_metadata_request.xsd
-
応答電文(ヘッダ)の変数
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\gRPC\schema\urecp_grpc_header_metadata_response.xsd
-
-
[変数・相関セット一覧]ダイアログで[追加]ボタンをクリックします。
変数が追加されます。
(b) 要求電文(ボディ),応答電文(ボディ),およびフォルト電文の変数
要求電文(ボディ),応答電文(ボディ),およびフォルト電文の変数の定義手順を次に示します。
-
ビジネスプロセス定義画面のキャンバス上の[変数・相関セット]アイコンをダブルクリックします。
[変数・相関セット一覧]ダイアログが表示されます。
-
[変数名]に任意の名称を指定します。
-
[種別]ドロップダウンリストから「XML」を選択します。
-
[電文フォーマット]の[取込]ボタンをクリックします。
[電文フォーマットの取込]ダイアログが表示されます。
-
[受付名]をチェックし,ドロップダウンリストからユーザ定義受付定義画面で設定したgRPC受付の名称を選択します。
-
[オペレーション名]ドロップダウンリストからgRPC受付に設定したオペレーションを選択します。
-
変数に応じて[電文種別]ドロップダウンリストで次のように選択します。
-
要求電文(ボディ)の変数の場合
[要求電文(ボディ)]を選択します。
-
応答電文(ボディ)の変数の場合
[応答電文(ボディ)]を選択します。
-
フォルト電文の変数の場合
[フォルト電文]を選択します。
-
-
[電文フォーマット]に任意の名称を入力します。
-
[OK]ボタンをクリックします。
-
[変数・相関セット一覧]ダイアログで[追加]ボタンをクリックします。
変数が追加されます。
(2) 変数の割り当て
受付アクティビティおよび応答アクティビティに追加した変数を割り当てる手順を次に示します。
(a) 受付アクティビティの場合
受付アクティビティに,追加した要求電文の変数を割り当てる手順を次に示します。
-
ビジネスプロセス定義画面のキャンバス上の受付アクティビティをダブルクリックします。
[受付アクティビティ]ダイアログが表示されます。
-
[アクティビティ名]に任意の名称を入力します。
-
[オペレーション名]の[取込]ボタンをクリックします。
[オペレーション名の取込]ダイアログが表示されます。
-
[受付名]に該当するgRPC受付の名称を設定し,[オペレーション名]に取り込み対象となるオペレーション名を設定します。
-
[OK]ボタンをクリックします。
-
[ボディ割当変数]ドロップダウンリストから,定義した要求電文(ボディ)の変数を選択します。
-
[ヘッダ割当変数]の[設定]ボタンをクリックします。
[ヘッダ割当変数]ダイアログが表示されます。
-
[追加]ボタンをクリックします。
-
[割当変数]セルのドロップダウンリストから,定義した要求電文(ヘッダ)の変数を選択します。
-
[ルート要素]セルのドロップダウンリストからルート要素を選択します。
-
[OK]ボタンをクリックします。
[ヘッダ割当変数]ダイアログが閉じます。
-
[受付アクティビティ]ダイアログで[OK]ボタンをクリックします。
(b) 応答アクティビティの場合
応答アクティビティに,追加した応答電文の変数を割り当てる手順を次に示します。フォルト応答用の応答アクティビティについては,「(c) フォルト応答用の応答アクティビティの場合」を参照してください。
-
ビジネスプロセス定義画面のキャンバス上の応答アクティビティをダブルクリックします。
[応答アクティビティ]ダイアログが表示されます。
-
[アクティビティ名]に任意の名称を入力します。
-
[オペレーション名]の[取込]ボタンをクリックします。
[オペレーション名の取込]ダイアログが表示されます。
-
[ユーザ定義受付から取込]ラジオボタンを選択し,[受付名]を選択します。
-
[オペレーション名]にgRPC受付に設定したオペレーション名を設定します。
-
[OK]ボタンをクリックします。
-
[ボディ割当変数]ドロップダウンリストから,定義した応答電文(ボディ)の変数を選択します。
-
[ヘッダ割当変数]の[設定]ボタンをクリックします。
[ヘッダ割当変数]ダイアログが表示されます。
-
[追加]ボタンをクリックします。
-
[割当変数]セルのドロップダウンリストから,定義した応答電文(ヘッダ)の変数を選択します。
-
[ルート要素]セルのドロップダウンリストからルート要素を選択します。
-
[OK]ボタンをクリックします。
[ヘッダ割当変数]ダイアログが閉じます。
-
[応答アクティビティ]ダイアログで[OK]ボタンをクリックします。
(c) フォルト応答用の応答アクティビティの場合
フォルト応答用の応答アクティビティに,追加したフォルト電文の変数を割り当てる手順を次に示します。
-
ビジネスプロセス定義画面のキャンバス上の応答アクティビティをダブルクリックします。
[応答アクティビティ]ダイアログが表示されます。
-
[アクティビティ名]に任意の名称を入力します。
-
[オペレーション名]の[取込]ボタンをクリックします。
[オペレーション名の取込]ダイアログが表示されます。
-
[受付名]を選択し,[オペレーション名]にgRPC受付に設定したオペレーション名を設定します。
-
[OK]ボタンをクリックします。
-
[ボディ割当変数]ドロップダウンリストから,定義したフォルト電文の変数を選択します。
-
[フォルト名]にgRPC受付で定義されたフォルト名を入力します。
-
[応答アクティビティ]ダイアログで[OK]ボタンをクリックします。
(3) gRPC受付のヘッダ電文フォーマット
gRPC受付で使用するヘッダ電文フォーマットの形式について説明します。
(a) 要求電文のヘッダ電文フォーマット
gRPC受付の要求電文のヘッダ電文フォーマットは,サービスプラットフォームが提供するスキーマを使用します。そのため,ヘッダ電文の定義ファイルの作成は不要です。
サービスプラットフォームが提供する電文フォーマットのXMLスキーマは,「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\gRPC\schema」に格納されています。
gRPC受付の要求電文フォーマットの形式を次に示します。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csc/reception/grpc/header/metadata_request」です。
|
タグ名 |
種別 |
出現回数 |
説明 |
||
|---|---|---|---|---|---|
|
<grpc-metadata-request> |
− |
1回 |
− |
||
|
<metadata> |
− |
0回以上 |
gRPCクライアントから送信されたメタデータが設定されます。 |
||
|
<key> |
string |
1回 |
gRPCクライアントから送信されたメタデータのキーが設定されます。 バイナリ形式の場合,この要素値は「-bin」で終了します。 |
||
|
<value> |
string |
1回 |
メタデータのキーに対する値が設定されます。 バイナリ形式の場合,Base64でエンコードした値を設定します。 |
||
- (凡例)
-
−:該当する項目はありません。
(b) 応答電文のヘッダ電文フォーマット
gRPC受付の応答電文のヘッダ電文フォーマットは,サービスプラットフォームが提供するスキーマを使用します。そのため,ヘッダ電文の定義ファイルの作成は不要です。
サービスプラットフォームが提供する電文フォーマットのXMLスキーマは,「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\gRPC\schema」に格納されています。
gRPC受付の応答電文フォーマットの形式を次に示します。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csc/reception/grpc/header/metadata_response」です。
|
タグ名 |
種別 |
出現回数 |
説明 |
||
|---|---|---|---|---|---|
|
<grpc-metadata-response> |
− |
1回 |
− |
||
|
<metadata> |
− |
0回以上 |
gRPCクライアントに送信するメタデータが設定されます。 |
||
|
<key> |
string |
1回 |
gRPCクライアントに送信するメタデータのキーが設定されます。キーに指定できる値は半角英数字とアンダーバー(_),ハイフン(-),ピリオド(.)です。キーの省略はできません。また,指定値の大文字・小文字は区別しません。 バイナリ形式で送信する場合,この要素値は「-bin(大文字・小文字を区別する)」で終了します。ただし,「-bin」だけを指定することはできません。 |
||
|
<value> |
string |
1回 |
メタデータのキーに対する値が設定されます。 テキスト形式の場合の,指定できる値は「0x20」,および「0x21-0x7E」の範囲の文字列です。指定できる値以外を指定した場合は,動作は保証されません。空白(0x20)は,値の最初または最後に置くことはできません。 バイナリ形式の場合,Base64でエンコードした値を設定します。 |
||
- (凡例)
-
−:該当する項目はありません。