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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


6.3.5 ユーザ定義受付(呼出先固定)の一覧を指定する要素

ユーザ定義受付(呼出先固定)の一覧を指定する要素を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) receptions

要素名

出現パターン

内容

指定可能値

receptions

1回

受付の一覧を定義する要素です。

-

reception

0回以上

受付を定義する要素です。

-

name

1回

受付名を指定します。

NCName型かつreception要素間で一意な値

reception-id

1回

受付IDを指定します。

1〜8文字の半角英数字およびアンダーバー(_)

protocol-type

1回

次に示す受付種別を指定します。

  • SOAP受付(SOAP)

  • TP1/RPC受付(TP1/RPC)

  • FTP受付(FTP)

  • HTTP受付(HTTP)

  • Message Queue受付(MessageQueue)

  • ファイルイベント受付(FileEvent)

  • Kafka受付(Kafka)

  • スケジュール駆動受付(ScheduleTriggered)

  • gRPC受付(gRPC)

  • カスタム受付(Custom)

SOAP

TP1/RPC

FTP

HTTP

MessageQueue

FileEvent

Kafka

ScheduleTriggered

gRPC

Custom

soap-definition

1回

SOAP受付を定義する要素です。

この要素はprotocol-type要素に「SOAP」を指定している場合に指定します。

-

grpc-definition

1回

gRPC受付を定義する要素です。

この要素はprotocol-type要素に「gRPC」を指定している場合に指定します。

-

custom-definition

1回

カスタム受付を定義する要素です。この要素は,protocol-type要素に「Custom」を指定している場合に指定します。

-

protocol-definition

1回

SOAP受付,gRPC受付,またはカスタム受付以外の受付を定義する要素です。

この要素はprotocol-type要素に「SOAP」「gRPC」または「Custom」以外を指定している場合に指定します。

-

注※

soap-definition要素,grpc-definition要素,custom-definition要素,protocol-definition要素のうち,どれか1つの要素を選択して指定します。

(2) soap-definition

要素名

出現パターン

内容

指定可能値

soap-definition

1回

SOAP受付を定義する要素です。

-

wsdl-file-path

1回

WSDLファイルを絶対パスまたは相対パスで指定します。

1文字以上のstring型

port-name-ref

1回

WSDLに定義されているポート名を指定します。

NCName型

context-root

0または1回

コンテキストルートを指定します。

この要素を省略した場合,reception-id要素に指定した値が設定されます。

コンテキストルートは半角英数字,および次に示す文字から構成される1文字以上の文字列で指定します。

  • スラッシュ(/)

  • 単価記号(@)

  • 正符号(+)

  • ハイフン(-)

  • ドル記号($)

  • アンダーバー(_)

  • ピリオド(.)

  • 感嘆符(!)

  • 始め小括弧(()

  • 終わり小括弧())

  • パーセント(%)

  • 波ダッシュ(~)

半角英数字および次に示す半角記号から構成される1文字以上の文字列

/

@

+

-

$

_

.

!

(

)

%

~

operations

1回

オペレーションの一覧を定義する要素です。

-

operation

0回以上

オペレーションを定義する要素です。

-

name-ref

1回

WSDLファイルに定義されているオペレーション名を指定します。

NCName型

input-headers

0または1回

要求電文のヘッダ一覧を定義する要素です。

この要素を指定するかどうかで,インポートの対象となるヘッダ電文が次のように異なります。

  • 省略した場合

    WSDLファイルに定義されたヘッダ電文をインポートします。

  • 指定した場合

    この要素の子要素で定義されたヘッダ電文をインポートします。

-

header

0回以上

要求電文のヘッダを定義する要素です

-

file-path

1回

電文フォーマットのファイルパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。

1文字以上のstring型

root-element-name

1回

ルート要素名を指定します。

NCName型

output-headers

0または1回

応答電文のヘッダ一覧を定義する要素です。

この要素を指定するかどうかで,インポートの対象となるヘッダ電文が次のように異なります。

  • 省略した場合

    WSDLファイルに定義されたヘッダ電文をインポートします。

  • 指定した場合

    この要素の子要素で定義されたヘッダ電文をインポートします。

-

header

0回以上

応答電文のヘッダ一覧を定義する要素です。

-

file-path

1回

電文フォーマットのファイルパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。

1文字以上のstring型

root-element-name

1回

ルート要素名を指定します。

NCName型

custom-definition-files

1回

独自定義ファイルの一覧を定義する要素です。

SOAP1.1モードの場合,この要素以下の指定は無視されます。

-

注※

相対パスで指定した場合,サービス定義XMLファイルが存在するディレクトリを起点としたパスに変換されます。

(3) grpc-definition

要素名

出現パターン

内容

指定可能値

grpc-definition

1回

gRPC受付を定義する要素です。

-

proto-paths

1回

proto-pathの一覧を定義する要素です。

-

proto-path

1回以上

proto-pathを絶対パスまたは相対パス※1で指定します。

1文字以上のstring型

proto-file-path

1回

protoファイルのパスを絶対パスまたは相対パス※1で指定します。※2

1文字以上のstring型

grpc-service-name-ref

1回

protoファイルに定義されているgRPC Service名を指定します。※3

1文字以上のstring型

operations

1回

オペレーション(RPCメソッド)の一覧を定義する要素です。

-

operation

1回

オペレーション(RPCメソッド)を定義する要素です。

-

name-ref

1回

オペレーション名(gRPC Serviceに定義されているRPCメソッド名)を指定します。

1文字以上のstring型

fault-messages

1回

フォルト電文の一覧を定義する要素です。

-

fault-message

0回または1回

フォルト電文を定義する要素です。

この要素は,修正したフォルト電文フォーマットファイルを使用する場合に使用します。

この要素を省略した場合は,デフォルトのフォルト電文フォーマットファイルが指定したと見なされます。

-

format-file-path

1回

フォルト電文フォーマットのファイルパスを絶対パスまたは相対パス※1で指定します。

1文字以上のstring型

custom-definition-files

1回

独自定義ファイルの一覧を定義する要素です。

-

注※1

相対パスで指定した場合,サービス定義XMLファイルが存在するディレクトリを起点としたパスに変換されます。

注※2

proto-file-path要素のファイルパスは,proto-path要素に設定したディレクトリパスのうちの,どれか1つの配下となるように設定します。この際,proto-file-path要素とproto-path要素のパスの表現は同じである必要があります。

例えば,次の設定をした場合は,proto-file-path要素のファイルパスはproto-path要素のディレクトリパスの配下に存在しないと見なされ,インポート実行時にエラーとなります。

<proto-paths>
    <proto-path>./sample</proto-path>
</proto-paths>
<proto-file-path>sample/helloworld.proto</proto-file-path>

上記を正しく設定した例は次のようになります。

<proto-paths>
    <proto-path>./sample</proto-path>
</proto-paths>
<proto-file-path>./sample/helloworld.proto</proto-file-path>

または

<proto-paths>
    <proto-path>sample</proto-path>
</proto-paths>
<proto-file-path>sample/helloworld.proto</proto-file-path>

なお,パスセパレータ「/」および「\」は区別されないため,どちらを用いても問題ありません。

注※3

protoファイルにパッケージ名が定義されている場合,grpc-service-name-ref要素にはパッケージ名を含んだ完全修飾名のgRPC Service名を指定します。指定例を次に示します。

<指定例1>
  • protoファイルのパッケージ名:com.hitachi.sample

  • gRPC Service名:Service1

  • grpc-service-name-ref要素に指定する値:com.hitachi.sample.Service1

<指定例2>
  • protoファイルのパッケージ名:定義なし

  • gRPC Service名:Service2

  • grpc-service-name-ref要素に指定する値:Service2

(4) custom-definition

要素名

出現パターン

内容

指定可能値

custom-definition

1回

カスタム受付を定義する要素です。

-

ear-file-path

1回

EARファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。

1文字以上のstring型

operations

1回

オペレーションの一覧を定義する要素です。

-

custom-definition-files

1回

独自定義ファイルの一覧を定義する要素です。

-

注※

相対パスで指定した場合,サービス定義XMLファイルが存在するディレクトリを起点としたパスに変換されます。

(5) protocol-definition

要素名

出現パターン

内容

指定可能値

protocol-definition

1回

SOAP受付,gPRC受付,またはカスタム受付以外の受付を定義する要素です。

-

operations

1回

オペレーションの一覧を定義する要素です。

-

custom-definition-files

1回

独自定義ファイルの一覧を定義する要素です。

-

(6) operations

要素名

出現パターン

内容

指定可能値

operations

1回

オペレーションの一覧を定義する要素です。

-

operation

0回以上

オペレーションを定義する要素です。

1番目のoperation要素がデフォルトオペレーションに設定されます。

-

name

1回

オペレーション名を指定します。

NCName型かつoperation要素間で一意な値

communication-type

0または1回

次に示すどちらかの通信モデルを指定します。

  • 同期(SYNC)

  • 非同期(ASYNC)

デフォルト値は「SYNC」です。

SYNC

ASYNC

input-body

1回

要求電文を定義する要素です。

-

any

1回

要求電文にany型を使う場合に指定します。

この要素には何も値を指定しません。

any要素とformat要素はどちらか一方しか指定できません。

-

format

1回

要求電文に電文フォーマットを指定する場合に指定します。

format要素とany要素はどちらか一方しか指定できません。

-

file-path

0または1回

電文フォーマットのファイルパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。

1文字以上のstring型

output-body

0または1回

応答電文を定義する要素です。

この要素は,communication-type要素の値が「SYNC」の場合に指定します。communication-type要素の値が「ASYNC」のとき,この要素の指定は無視されます。

-

any

1回

応答電文にany型を使う場合に指定します。

この要素には何も値を指定しません。

any要素とformat要素はどちらか一方しか指定できません。

-

format

1回

応答電文に電文フォーマットを指定する場合に指定します。

format要素とany要素はどちらか一方しか指定できません。

-

file-path

0または1回

電文フォーマットのファイルパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。

1文字以上のstring型

注※

相対パスで指定した場合,サービス定義XMLファイルが存在するディレクトリを起点としたパスに変換されます。

(7) custom-definition-files

要素名

出現パターン

内容

指定可能値

custom-definition-files

1回

独自定義ファイルの一覧を定義する要素です。

-

file-path

0回以上

独自定義ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。

1文字以上のstring型

注※

相対パスで指定した場合,サービス定義XMLファイルが存在するディレクトリを起点としたパスに変換されます。