Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


2.1 開発環境を使用するためのセットアップ

サービスプラットフォームの開発環境を使用するためのセットアップ手順を次に示します。

  1. Service Architectをインストールします。

    詳細は,「2.1.2 インストール」を参照してください。

  2. Eclipseのアーカイブファイルを入手し,セットアップします。

    詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「2.4 Eclipseセットアップ機能を使用したセットアップ」およびマニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「2.5 Eclipseの設定」を参照してください。

    なお,Eclipseのセットアップを実施後(マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「2.4 Eclipseセットアップ機能を使用したセットアップ」を参照),Eclipseのインストールディレクトリ内のeclipse.iniファイルを開き,-vmargsオプションに次の引数を追加してください。

    ■JDK 11をインストールした環境の場合

    -Xbootclasspath/a:<Service Architectのインストールディレクトリ>\jaxp\lib\csmjaxp.jar;<Service Architectのインストールディレクトリ>\jaxp\lib\csmstax.jar

    ■JDK 17をインストールした環境の場合

    "--add-opens java.base/java.lang=ALL-UNNAMED"

    また,JDK 17をインストールした環境の場合,eclipse.iniファイルの編集後,<Service Architectのインストールディレクトリ>\CSCTE\resources\jdk17に格納されているすべてのjarファイルを,<Service Architectのインストールディレクトリ>\plugins\eclipse\pluginsにコピーして,jarファイルを上書きしてください。

    参考

    Eclipseの起動時に,次のエラーダイアログが表示される場合は,次に示す内容を確認してください。

    図2‒1 Eclipse起動時のエラーダイアログ

    [図データ]

    ■JDK 11をインストールした環境の場合

    <Service Architectのインストールディレクトリ>\plugins\eclipse\pluginsに格納されている次に示す2つのファイルが,<Service Architectのインストールディレクトリ>\CSCTE\resources\jdk17に格納されている同名の2つのファイルと,ファイルサイズが異なっていることを確認してください。

    • jp.co.Hitachi.soft.cscte_11.6.0.jar

    • jp.co.Hitachi.soft.cscte.tools.wsdl.jaxws_11.6.0.jar

    もし,ファイルサイズが一致している場合は,次に示す手順で再度セットアップを実施してください。

    1. Eclipseをアンセットアップします。

      詳細は「2.1.5 アンインストール」を参照してください。

    2. Service Architectをアンインストールします。

      詳細は「2.1.5 アンインストール」を参照してください。

    3. Service Architectをインストールします。

      インストール時のJDKバージョンは,JDK 11を選択してください。詳細は「2.1.2 インストール」を参照してください。

    4. Eclipseをセットアップします。

      手順2.の先頭から再度実施してください。

    ■JDK 17をインストールした環境の場合

    <Service Architectのインストールディレクトリ>\plugins\eclipse\pluginsに格納されている次に示す2つのファイルが,<Service Architectのインストールディレクトリ>\CSCTE\resources\jdk17に格納されている同名の2つのファイルと,ファイルサイズが一致していることを確認してください。

    • jp.co.Hitachi.soft.cscte_11.6.0.jar

    • jp.co.Hitachi.soft.cscte.tools.wsdl.jaxws_11.6.0.jar

    もし,ファイルサイズが異なっている場合は,<Service Architectのインストールディレクトリ>\CSCTE\resources\jdk17に格納されているすべてのjarファイルを,<Service Architectのインストールディレクトリ>\plugins\eclipse\pluginsにコピーして,jarファイルを上書きしてください。

    そのあとで,Eclipseを-cleanオプションを付与して起動してください。-cleanオプションを付与してEclipseを起動するコマンドの入力例を次に示します。

    "C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\ADP\IDE\eclipse\eclipse" -clean

  3. 必要に応じてテスト環境を構築します。

    HCSC簡易セットアップ機能を利用する場合

    詳細は,「2.4 テスト環境の簡易セットアップ」を参照してください。

    HCSC簡易セットアップ機能を利用しない場合

    マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」を参照して,運用・実行環境を構築してください。

    また,テスト環境で組み込みデータベースを利用する場合,「2.1.4 組み込みデータベースの構築」を参照してください。

  4. 環境設定をします。

    詳細は,「2.1.3 環境設定」を参照してください。

注意事項
  • テスト環境では,HCSCサーバ(J2EEサーバ)に,テストで使用するアプリケーション(サービスリクエスタおよびサービス部品)をデプロイできます。

    ただし,次に示す名称は予約されているため,デプロイするアプリケーションの名称として利用できません。

    ・「CSC」で始まる名称

    ・ビジネスプロセス,サービスアダプタのサービスID

    ・ユーザ定義受付の受付ID

  • テスト環境でビジネスプロセスをデバッグする場合は,必ずHCSC簡易セットアップ機能を利用してください。

  • アプリケーションサーバおよびサービスプラットフォームが提供するEclipseのプラグイン機能以外の,Eclipseに関するサポートはしていません。Eclipseの使用方法やEclipseが表示するエラーの対処方法については,ユーザで調査,対処してください。

〈この節の構成〉