5.2.2 トレース共通ライブラリ形式のログを参照する場合の注意
トレース共通ライブラリ形式のログを使用する場合の注意事項について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) マルチプロセス・シングルプロセス共通の注意事項
マルチプロセス・シングルプロセス共通の注意事項について説明します。
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出力されたログファイルを編集しないでください。
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テキストエディタの機能などを使用して,ファイルロックをしないでください。
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出力されたログファイルにアクセス権限を手動で設定する場合は,適切なアクセス権を与えてください。
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出力されたログファイルの更新時刻を変更しないでください。
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トレース出力中に,ログファイルを削除したり,ファイル名を変更したりしないでください。ログファイルの削除,またはファイル名の変更は,すべてのトレース出力プロセスを停止してから実行してください。
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ログファイルとともに,管理ファイル「xxxxxx.conf」が出力されます。トレース出力プロセスの稼働中,このファイルを変更,削除しないでください。※
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ログファイルのサイズ,面数などの設定変更は,トレース出力プロセスを停止してから実施してください。その際,ログ出力ディレクトリ配下(サブディレクトリ含む)のすべてのログファイルと管理ファイル「xxxxxx.conf」を,退避または削除してください。※
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ログファイルの所有者や所有グループを変更する場合は,管理ファイル「xxxxxx.conf」も同じ所有者および所有グループに変更してください。※
- 注※
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この注意事項は,次のログファイルには該当しません。
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「5.2 アプリケーションサーバのログ」の「表5-2 J2EEサーバのログ種別」の[保守用ログ]−[終了プロセス情報]
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「5.2 アプリケーションサーバのログ」の「表5-11 監査ログで出力するログ」の[メッセージログ]−[監査ログのメッセージログ],[例外ログ]−[監査ログの例外情報]
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(2) マルチプロセスのトレース共通ライブラリ参照時の注意事項
マルチプロセスに対応したトレース共通ライブラリ形式のログファイルを参照する場合の注意事項を次に示します。
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メッセージ末尾の改行コードは,使用しているOSに関係なくCRLFです。
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ログファイルのファイルサイズ,面数,およびモードオプションの変更を有効にするために,ログファイルを削除する必要がある場合があります。ログファイルの削除は,すべてのトレース出力プロセスを停止してから実行してください。
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トレースが出力されても,ログファイルの更新時刻が更新されない場合があります。そのため,ファイルの更新時刻を基にトレースが出力されたかどうかを判断することはできません。
(3) マルチプロセスに対応したトレース共通ライブラリの旧バージョンからの変更点
マルチプロセスに対応したトレース共通ライブラリのログファイルを旧バージョンから変更しています。変更点を次に示します。
- (凡例)
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−:該当なし。
- 注※
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旧バージョンのマルチプロセスに対応したトレース共通ライブラリでの終端識別子を次に示します。
EOF CRLF CRLF CRLF CRLF----------< End of Data >----------CRLF CRLF
EOFはトレースデータの終端を表す文字(0x1A)です。CRLFは,改行(0x0D,0x0A)を表します。
(4) マルチプロセス・シングルプロセス共通の旧バージョンからの変更点
トレース共通ライブラリのログファイルを旧バージョンから変更しています。変更点を次に示します。
ログの出力項目「メッセージテキスト」についてサイズに制限がなくなりました。ただし,次のログファイルについては旧バージョン同様に,サイズは最大4,095バイトで,4,095バイトを超える場合は切り捨てられます。
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「5.2 アプリケーションサーバのログ」の「表5-2 J2EEサーバのログ種別」の[保守用ログ]−[終了プロセス情報]
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「5.2 アプリケーションサーバのログ」の「表5-11 監査ログで出力するログ」の[メッセージログ]−[監査ログのメッセージログ],[例外ログ]−[監査ログの例外情報]