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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


8.6.3 バックシステムでのタイムアウトを設定する

ここでは,バックシステムでのタイムアウトの設定について説明します。なお,バックシステムでのタイムアウトのうち,データベースなどのEISとのトランザクションに関連するタイムアウトについては,「8.6.4 トランザクションタイムアウトを設定する」で説明します。ここではEJBクライアントとEJBコンテナに関連するタイムアウトについて説明します。

バックシステムのタイムアウトを設定する場合は,システム全体のタイムアウトのうち,次の図に示す,7〜9のポイントについて意識する必要があります。なお,この番号は,「図8-9 タイムアウトが設定できるポイント(Webサーバ連携の場合)」または「図8-10 タイムアウトが設定できるポイント(J2EEサーバに直接リクエストを送受信する場合)」と対応しています。

図8‒12 バックシステムの場合に意識するタイムアウトのポイント

[図データ]

また,9のポイントで,Stateless Session Beanのmethod-readyプールおよびEntity Beanのpoolプールのインスタンスが時間内に取得できない場合も,タイムアウトが設定できます。この場合は,クライアントにjava.rmi.RemoteException(リモートクライアントの場合)またはjavax.ejb.EJBException(ローカルクライアントの場合)が送出されます。