7.1 GCとJavaVMのメモリ管理の概要
JavaVMのチューニングの目的は,システムの処理性能の向上です。特に,GCの仕組みを踏まえ,適切なメモリ管理ができるようにチューニングすることで,システムの処理性能が向上します。GCの挙動はメモリ管理方式によって変わるため,システムの要件に合わせて適切なメモリ管理方式を選択してください。アプリケーションサーバでは次のメモリ管理方式を選択できます。
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項番 |
メモリ管理方式 |
特徴 |
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1 |
SerialGC |
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2 |
SerialGCと明示管理ヒープ機能の組み合わせ※1 |
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3 |
G1GC |
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4 |
ZGC※2 |
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- 注※1
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JDK11以前の場合にだけ選択できます。
- 注※2
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JDK17以降の場合にだけ選択できます。
SerialGCについては「7.2 SerialGCの仕組み」〜「7.10 拡張verbosegc情報を使用したFullGCの要因の分析方法」を,明示管理ヒープ機能については「7.11 Explicitヒープのチューニング」〜「7.14 明示管理ヒープ機能適用時に発生しやすい問題とその解決方法」を,G1GCについては「7.15 G1GCの仕組み」〜「7.16 G1GCのチューニング」を,ZGCについては「7.17 ZGCの仕組み(JDK17以降の場合)」〜「7.20 ZGC使用時の注意事項(JDK17以降の場合)」を参照してください。