6.6.1 SOAP Fault動作定義ファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
[targetNamespaceのURI] [targetNamespaceのURI] :
(2) 機能
targetNamespaceのURIを設定します。targetNamespaceのURIは,サービスアダプタがWebサービスからSOAP Faultを受け取った場合に,Faultとして扱うかどうかの判別をするために使用されます。設定された内容はHCSCサーバの起動後に有効となります。
(3) 指定方法
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targetNamespaceのURIを改行で区切って指定します。サービスアダプタの作成に使用するWDSLのtargetNamespaceの記述をそのまま指定してください。
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targetNamespaceに使用できる文字は,ISO-8859-1文字エンコーディングでの次に示す文字です。
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英数字
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感嘆符(!)
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ダブルクォーテーション(")
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番号記号(#)
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ドル記号($)
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パーセント(%)
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アンパサンド(&)
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アポストロフィ(')
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始め小括弧(()
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終わり小括弧())
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正符号(+)
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コンマ(,)
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ハイフン(-)
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ピリオド(.)
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スラッシュ(/)
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コロン(:)
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セミコロン(;)
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左アングルブラケット(<)
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右アングルブラケット(>)
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等号(=)
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クエスチョンマーク(?)
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単価記号(@)
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始め角括弧([)
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終わり角括弧(])
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円マーク(\)
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アクサンシルコンフレックス(^)
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アンダーバー(_)
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アクサングラーブ(`)
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始め波括弧({)
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終わり波括弧(})
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パイプライン(|)
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波ダッシュ(~)
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行頭に「#」を記述した場合はコメントと扱われます。
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空行は無視されます。また,行頭および行末の半角スペースとタブも無視されます。
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WSDLに宣言されているtargetNamespace属性値が空文字(値がない)の場合やtargetNamespace属性が定義されていない場合は,「""」(ダブルクォーテーション2つ)を記述してください。
(4) 不正な定義がある場合の動作
「指定方法」に示すルールに合わない定義がある場合(ただし,ISO-8859-1文字エンコーディングの条件に合っていない場合は除く)は,HCSCサーバの起動に失敗します。
次の場合,サービス部品からSOAP Faultが返ってきたときに,正常に動作しないことがあるため注意してください。
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誤ったtargetNamespaceを指定した場合※
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WSDLのtargetNamespaceとして使用できない文字を指定した場合
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指定した文字エンコーディング以外を使用した場合
- 注※
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サービスアダプタの作成に使用するWDSLのtargetNamespaceの記述をそのまま記述してください。「http://www.xxx.com/」と,「http://w%77w.xxx.com/」はURIとしては同義ですが,別のURIとして認識されます。
(5) 記述例
http://dictionary.com urn:sample.co.jp:xmlns:wsdl:2007-06