cscutil(各種操作)
形式
cscutil [-h] -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> {-mng <Manager名> |-host <IPアドレス>:<ポート番号> -mnguser <管理ユーザID> [-mngpass <管理ユーザパスワード>]} -target {server|compo|compo_urecp|request_service} -operation {start|stop|get_setup_info|get_info |get_bp_info|get_adapter_info} {-props <プロパティ>|-propfile <プロパティファイル名>} [-binary <ファイル名>]
機能
次に示す操作ができます。
-
HCSCサーバの起動と停止
-
HCSCサーバセットアップ情報,HCSCサーバ情報の取得
-
ビジネスプロセス・サービスアダプタの開始,停止および情報取得
-
標準受付の開始と停止
-
ユーザ定義受付の情報取得
ログインユーザIDなどの必須オプションは,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。
-targetオプションと-operationオプションで設定する内容を操作ごとに次の表に示します。
操作内容 |
-targetオプション |
-operationオプション |
---|---|---|
HCSCサーバの起動 |
server |
start |
ビジネスプロセスの開始 |
compo |
start |
サービスアダプタの開始 |
compo |
start |
標準受付の開始 |
request_service |
start |
標準受付の停止 |
request_service |
stop |
サービスアダプタの停止 |
compo |
stop |
ビジネスプロセスの停止 |
compo |
stop |
HCSCサーバの停止 |
server |
stop |
HCSCサーバのセットアップ情報取得 |
server |
get_setup_info |
HCSCサーバの情報取得 |
server |
get_info |
ビジネスプロセスの情報取得 |
compo |
get_bp_info |
サービスアダプタの情報取得 |
compo |
get_adapter_info |
ユーザ定義受付の情報取得 |
compo_urecp |
get_info |
引数
-h
コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。
-user <ログインユーザID> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))
HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。
-pass <ログインパスワード> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))
HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。
-mng <Manager名> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))
Managerのマネージャ識別名を指定します。リポジトリ内に存在するManager名を指定してください。
-host <ホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号> 〜<ホスト名またはIPアドレス:文字列,ポート番号:数字>((文字列:1文字以上,ポート番号:1−65535))
Managerリモート管理機能のホスト名(またはIPアドレス)とポート番号を「:」で連結して指定します。IPアドレス,ポート番号ともに省略はできません。
リポジトリが存在しない状態でも,-hostオプションは指定できます。-hostオプションを指定する場合,-mnguserオプションおよび-mngpassオプションを指定してください。
-mnguser <管理ユーザID> 〜 ((1文字以上))
Managerの管理ユーザIDを指定します。
-mngpass <管理ユーザパスワード> 〜 ((1文字以上))
Managerの管理ユーザIDに対するパスワードを指定します。変更するManagerのユーザIDにパスワードを設定している場合だけ,このオプションを指定できます。
-target {server|compo|compo_urecp|request_service}
実行する操作対象を指定します。
-
server
実行する操作対象が,HCSCサーバの場合に指定します。
-
compo
実行する操作対象が,ビジネスプロセスまたはサービスアダプタの場合に指定します。
-
compo_urecp
実行する操作対象が,ユーザ定義受付の場合に指定します。
-
request_service
実行する操作対象が,標準受付の場合に指定します。
-operation {start|stop|get_setup_info|get_info|get_bp_info|get_adapter_info}
実行する操作を指定します。
-
start
指定した操作対象を開始する場合に指定します。
-
stop
指定した操作対象を停止する場合に指定します。
-
get_setup_info
指定したHCSCサーバのセットアップ情報を取得する場合に指定します。
-
get_info
指定したHCSCサーバの情報を取得する場合に指定します。
-
get_bp_info
指定したビジネスプロセスの情報を取得する場合に指定します。
-
get_adapter_info
指定したサービスアダプタの情報を取得する場合に指定します。
-props <プロパティ> 〜 ((0文字以上))
指定した-target(操作対象)や-operation(操作)に指定するプロパティを「<キー値>= <指定値>」の形式で指定します。指定値はダブルクォーテーション(")で囲みます。
ただし,キー値および指定値には,次に示す文字を指定できません。指定すると,動作が不定となります。
-
ダブルクォーテーション(")
-
等号(=)
-
コンマ(,)
また,複数指定する場合,各引数はコンマ(,)で区切ります。
(例) -props "J2EESrvName=HCSCサーバをセットアップしたJ2EEサーバ名,CSCSrvName=起動するHCSCサーバ名"
次の表に,操作内容に応じた-targetおよび-operationの指定値と,-propsに指定するプロパティを示します。
操作内容 |
-target |
-operation |
-propsで指定するプロパティ |
---|---|---|---|
HCSCサーバの起動 |
server |
start |
|
ビジネスプロセスの開始 |
compo |
start |
|
サービスアダプタの開始 |
compo |
start |
|
標準受付の開始 |
request_service |
start |
|
標準受付の停止 |
request_service |
stop |
|
サービスアダプタの停止 |
compo |
stop |
|
ビジネスプロセスの停止 |
compo |
stop |
|
HCSCサーバの停止 |
server |
stop |
|
HCSCサーバのセットアップ情報取得 |
server |
get_setup_info |
|
HCSCサーバの情報取得 |
server |
get_info |
|
ビジネスプロセスの情報取得 |
compo |
get_bp_info |
|
サービスアダプタの情報取得 |
compo |
get_adapter_info |
|
ユーザ定義受付の情報取得 |
compo_urecp |
get_info |
|
-propfile <プロパティファイル名> 〜 ((1−200バイト))
引数を記述したプロパティファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。J2SEのプロパティファイル形式で指定します。
-binary <ファイル名> 〜 ((1−200バイト))
バイナリ形式のファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。このオプションは将来使用するために定義されているオプションです。
入力例
- (1)HCSCサーバ「HCSC」を起動する場合
cscutil -user admin -pass admin -mng Manager -target server -operation start -props "CSCSrvName=HCSC, J2EESrvName=J2EEServer"
- (2)プロパティファイル「cscutil.properties」を使用して,HCSCサーバ「HCSC」を起動する場合
cscutil -user admin -pass admin -host 10.209.13.165:9001 -mnguser admin -mngpass admin -target server -operation start -propfile cscutil.properties
- cscutil.propertiesの中身
CSCSrvName=HCSC J2EESrvName=J2EEServer
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了しました。 |
1 |
コマンドが異常終了しました。 |
2 |
通信タイムアウトが発生しました。 |
3 |
排他エラーが発生しました。 |
9 |
実行権限のチェックエラーが発生しました。 |
注意事項
-
cscutilコマンドを実行する場合,参照機能(HCSCサーバ情報の参照など)は,複数同時に実行できます。
-
運用機能(HCSCサーバの起動やサービスアダプタの停止など)を複数同時に実行できません。