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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


cscsetup(本番環境の簡易セットアップ)

〈このページの構成〉

形式

cscsetup [-h]
         {-setup <定義ファイルの格納先ディレクトリ>  [-hcscenv <CSCMNG_HOMEディレクトリ>]
          |-unsetup [-force] [-deleteunit <サービスユニット名>]
          |-change <定義ファイルの格納先ディレクトリ> [-unit <サービスユニット名>]}
         [-yes]

機能

本番環境に適用できるシステムをセットアップおよびアンセットアップします。また,簡易セットアップで設定した情報を容易に変更します。

このコマンドの使用方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「3.5.3 HCSC本番環境簡易セットアップ機能の実行」を参照してください。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-setup <定義ファイルの格納先ディレクトリ> 〜((1−100バイト))

本番環境をセットアップする場合,定義ファイルの格納先ディレクトリを絶対パスで指定してください。指定されたディレクトリの定義ファイルを参照し,本番環境をセットアップします。

ここで指定したディレクトリ内のSOA.xmlには,SOAPモード(SOAP1.1モードまたはSOAP1.1/1.2併用モード)に応じたコンテナ拡張ライブラリ用のjarファイルを設定してください。設定しない場合の動作は保証しません。

-hcscenv <CSCMNG_HOMEディレクトリ> 〜((1−100バイト))

本番環境を追加セットアップする場合,環境変数CSCMNG_HOMEに設定するディレクトリを絶対パスで指定してください。このオプションは,-setupオプションと併せて指定します。

-unsetup

本番環境をアンセットアップします。

-force

アンセットアップ中にエラーが発生した場合,強制的にアンセットアップを続行します。

このオプションは,-setupオプションを指定したセットアップや-unsetupオプションを指定したアンセットアップに失敗し,処理が続行できなくなった場合に使用します。通常のアンセットアップをしたい場合は,-forceオプションではなく-unsetupオプションを指定してアンセットアップすることをお勧めします。

-deleteunit <サービスユニット名> 〜<半角英数字,アンダーバー(_),およびハイフン(-)> ((1−32文字))

アンセットアップしたい論理サーバまたはHCSCサーバに対応するサービスユニット名を指定します。このオプションは,-hcscenvオプションを使用して構築した本番環境を-unsetupオプションを指定してアンセットアップする場合に指定します。

指定するサービスユニット名は,本番環境の簡易構築に使用した簡易構築定義ファイル(SOA.xml)にある,アンセットアップしたい論理サーバが定義されている<unit>下の<name>定義の値と一致する値を指定します。

-change <定義ファイルの格納先ディレクトリ> 〜((1−100バイト))

本番環境の情報を変更する場合,定義ファイルの格納先ディレクトリを絶対パスで指定してください。指定されたディレクトリの定義ファイルを参照し,本番環境の情報を変更します。

なお,変更に関しては次の点に注意してください。

  • 構築済みの環境のSOAPモードを変更した場合,動作については保証しません。

  • J2EEサーバの互換モードは変更できません。変更する場合は,アンセットアップ後に再度セットアップする必要があります。

  • WebサーバのJ2EEサーバとの連携方法は変更できません。変更する場合は,アンセットアップ後に再度セットアップする必要があります。

-unit <サービスユニット名> 〜<半角英数字,アンダーバー(_),およびハイフン(-)> ((1−32文字))

変更したい論理サーバまたはHCSCサーバに対応するサービスユニット名を指定します。このオプションは,-hcscenvオプションを使用して構築した本番環境を-changeオプションを指定して変更する場合に指定します。

指定するサービスユニット名は,本番環境の簡易構築に使用した簡易構築定義ファイル(SOA.xml)にある,変更したい論理サーバが定義されている<unit>下の<name>定義の値と一致する値を指定します。

-yes

確認メッセージが表示されないようにします。

入力例

単一サーバ構成の本番環境の場合
(1)本番環境をセットアップする場合
cscsetup -setup C:\esb_1.1_1.2mode_v11
(2)本番環境をアンセットアップする場合
cscsetup -unsetup
(3)本番環境を強制アンセットアップする場合
cscsetup -unsetup -force
(4)本番環境の情報を変更する場合
cscsetup -change C:\esb_1.1_1.2mode_v11
サーバ(論理サーバまたはHCSCサーバ)の追加構築を可能とする本番環境の場合
(1)本番環境をセットアップする場合
cscsetup -setup C:\esb_1.1_1.2mode_v11 -hcscenv C:\cscmng1
(2)本番環境にサーバを追加構築する場合
cscsetup -setup C:\esb_1.1_1.2mode_v11_add -hcscenv C:\cscmng2
(3)本番環境から指定したサービスユニットに構築されているサーバをアンセットアップする場合
cscsetup -unsetup -deleteunit Unit1
(4)本番環境から指定したサービスユニットに構築されているサーバを強制アンセットアップする場合
cscsetup -unsetup -force -deleteunit Unit1
(5)本番環境から指定したサービスユニットに構築されているサーバの情報を変更する場合
cscsetup -change C:\esb_1.1_1.2mode_v11 -unit Unit1

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了しました。

1

コマンドが異常終了しました。

9

実行権限のチェックエラーが発生しました。

注意事項

UNIXの場合,定義ファイルの格納先ディレクトリにcscsetupコマンド定義ファイル(cscsetup.properties)が存在しないと,スーパーユーザで処理が実行されます。そのため,Component Container管理者を変更して運用したい場合は,cscsetupコマンド定義ファイル(cscsetup.properties)でオーナー名およびグループ名を指定してください。cscsetupコマンド定義ファイルについては,「6.4.1 cscsetupコマンド定義ファイル」を参照してください。