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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


3.17.1 gRPC受付定義ファイル

〈この項の構成〉

(1) 形式

[urecp-grpc.resource-adapter=gRPCインバウンドアダプタの表示名]
[urecp-grpc.pooled-instance.minimum=プール内インスタンスの最小数]
[urecp-grpc.pooled-instance.maximum=プール内インスタンスの最大数]
[urecp-grpc.ejb-transaction-timeout=EJBトランザクションタイムアウト時間]
[grpcrecp.system-exception.status-code=システム例外時のステータスコード]
[grpcrecp.message-compression.enabled={true|false}]

(2) 機能

gRPCインバウンドアダプタ内で動作するgRPCサービスの動作や,gRPC受付の動作を設定します。設定した内容は,gRPC受付のデプロイ時,gRPC受付の起動時,またはcsccmctlコマンドの実行時に読み込まれます。

gRPC受付定義ファイルが設定されていない場合は,デフォルト値が適用されます。また,gRPC受付のデプロイ時にメッセージKDEC10105-Wが出力されます。

gRPC受付定義ファイルは「cscurecpgrpc.properties」というファイル名で作成してください。

(3) ファイルの格納先

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\gRPC\config\templates\cscurecpgrpc.properties
注意事項

ここに格納されているファイルはテンプレートファイルです。gRPC受付定義ファイルを編集する場合は,gRPC受付の追加時にユーザ定義受付定義画面(詳細)で[独自定義ファイル]の[編集]ボタンをクリックし,定義ファイルの内容を修正してください。

(4) 設定できるプロパティ

urecp-grpc.resource-adapter=gRPCインバウンドアダプタの表示名 〜<英数字およびアンダーバー(_)>((1−240文字))<<gRPC_Inbound_Resource_Adapter>>

受付処理が使用するgRPCインバウンドアダプタの表示名(Connector属性ファイルのdisplay-nameタグの設定値)を指定します。

gRPCインバウンドアダプタの表示名として,240バイト以内の文字列を指定します。

文字列長が上限を超えている場合や,使用できない文字を指定した場合は,gRPC受付のデプロイ時にエラーとなります。

urecp-grpc.pooled-instance.minimum=プール内インスタンスの最小数 〜<整数>((0または1−2147483647))<<0>>

カスタム受付フレームワークのプール内インスタンスの最小数を指定します。

0を指定した場合,制限はありません。

範囲外の値が指定された場合は,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)の実行時にエラーになります。

指定値がプール内インスタンスの最大数(urecp-grpc.pooled-instance.maximumプロパティで指定)より大きいと,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)の実行時にエラーとなります。

キーまたは値が省略された場合は次のように動作します。

なお,受付処理のプール内インスタンスの最小数は「1」固定のため,このプロパティでは変更できません。

urecp-grpc.pooled-instance.maximum=プール内インスタンスの最大数 〜<整数>((0または1−2147483647))<<0>>

受付処理およびカスタム受付フレームワークのプール内インスタンスの最大数を指定します。

0(無制限)を指定した場合,受付処理のプール内インスタンスの最大数には1が設定されます。

範囲外の値が指定された場合は,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)の実行時にエラーになります。

キーまたは値が省略された場合は次のように動作します。

指定値がプール内インスタンスの最小数(urecp-grpc.pooled-instance.minimumプロパティで指定)より小さいと,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)の実行時にエラーとなります。

urecp-grpc.ejb-transaction-timeout=EJBトランザクションタイムアウト時間 〜<数字>((0または1−2147483647))<<0>>

受付処理およびカスタム受付フレームワークのEJBトランザクションタイムアウト時間(秒)を指定します。

0を指定した場合,J2EEサーバに設定されたデフォルトのタイムアウト値で動作します。

grpcrecp.system-exception.status-code=システム例外時のステータスコード 〜<<INTERNAL>>

システム例外時のステータスコードを次の中から指定します。各ステータスコードの意味については,gRPCのドキュメントを参照してください。

grpcrecp.message-compression.enabled={true|false} 〜<<false>>

gRPCクライアントへ返却するメッセージを圧縮するかどうかを次のどちらかで指定します。メッセージの圧縮タイプはgzip形式です。