付録H.2 新規にインストールして運用環境のリポジトリを移行する手順
次の図に示す「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」〜「(9) HCSCコンポーネントの配備(運用環境)」の手順に従って,サービスプラットフォームを旧バージョンから11-40へ移行してください。
図H-1の「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」〜「(9) HCSCコンポーネントの配備(運用環境)」の手順の詳細を次に示します。
なお,手順内で使用するコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「5. コマンド(運用環境・実行環境)」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)
バージョンアップ前の運用環境のリポジトリをエクスポートして,いったん退避します。複数のリポジトリを使用している場合,必要なリポジトリをすべてエクスポートして,退避します。
cscrepctlコマンド(-exportオプション)を運用環境で実行して,バージョンアップ前のリポジトリをエクスポートしてください。
リポジトリのエクスポート方法の詳細については,「4.2 リポジトリのエクスポート」を参照してください。
(2) HCSCコンポーネントの削除(運用環境)
実行環境のHCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントをすべて削除します。バージョンアップする実行環境のすべてのHCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントをすべて削除します。
csccompoundeployコマンドを運用環境で実行して,HCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントを削除してください。
csccompoundeploy -csc <HCSCサーバ名> -type {adapter|bp} -name <サービスアダプタのサービスID>
(3) HCSCサーバのアンセットアップ
バージョンアップする実行環境のすべてのHCSCサーバをアンセットアップします。
cscsvunsetupコマンドを運用環境で実行して,すべてのHCSCサーバをアンセットアップしてください。HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしたテスト環境は,HCSC簡易セットアップ機能を利用してアンセットアップしてください。
HCSCサーバのアンセットアップ方法については,「3.3.6 HCSCサーバをアンセットアップする」を参照してください。
(4) 各環境のアンインストール
運用環境および実行環境で旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールします。サービスプラットフォームのインストールディレクトリ以下のディレクトリ情報を退避したあとに,旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールすることをお勧めします。
- 注意
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アンインストールする場合,次の点に注意してください。
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J2EEサーバ,Management Server,PRFなど実行環境の構成要素を停止してからアンインストールしてください。
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組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止してからアンインストールしてください。
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- 09-00より前のバージョンから移行する場合の注意
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09-00以降では次の製品はサービスプラットフォームに同梱されます。次の製品がインストールされている場合は,アンインストールすることをお勧めします。
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Service Adapter for Flat Files
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Service Adapter Architect for Flat Files
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Service Adapter for FTP
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Service Adapter Architect for FTP
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Service Adapter for Message Queue
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Service Adapter Architect for Message Queue
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Service Adapter for Object Access
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Service Adapter Architect for Object Access
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Service Adapter for TP1
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Service Adapter Architect for TP1
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コード変換 - Development Kit
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コード変換 - Server Runtime
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コード変換 - Runtime
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TP1/Client/J
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(5) 各環境のインストール
運用環境および実行環境で11-40のサービスプラットフォームをインストールしてバージョンアップします。
(6) HCSCサーバの構築(運用環境)
前回作成したHCSCサーバと同一の環境を構築し,定義します。前回作成した次のファイルを基に,HCSCサーバを構築して定義してください。
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HCSCサーバ構成定義ファイル
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HCSCサーバセットアップ定義ファイル
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HCSCサーバランタイム定義ファイル
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ユーザ定義受付ランタイム定義ファイル
テスト環境の場合は,HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしてください。
(7) リポジトリのアップデート
旧バージョンで作成したビジネスプロセスやサービスアダプタを使用する場合は,cscrepupdateコマンドを使用して,旧バージョンで作成されたリポジトリをアップデートします。
cscrepupdate -inputfile <アップデート前のリポジトリZIPファイル名> -outputfile <アップデート後のリポジトリZIPファイル名>
(8) リポジトリのインポート(運用環境)
「(7) リポジトリのアップデート」でアップデートしたリポジトリをインポートします。なお,旧バージョンのリポジトリはインポートできません。
cscrepctlコマンド(-importオプション)を運用環境で実行してください。
リポジトリのインポート方法の詳細については,「4.3 リポジトリのインポート」を参照してください。
(9) HCSCコンポーネントの配備(運用環境)
「(8) リポジトリのインポート(運用環境)」でインポートしたリポジトリ情報に含まれるHCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備します。「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」でリポジトリをエクスポートしたときと同じ環境となるように配備します。
csccompodeployコマンド(-allオプション)を運用環境で実行してください。
HCSCコンポーネントの配備方法の詳細については,「3.1.8 サービスアダプタを配備する」および「3.1.13 ビジネスプロセスを配備する」を参照してください。
HCSCコンポーネントの配備後は,バージョンアップ前と同様にHCSCコンポーネントを操作できます。