5.7.4 クラスタ構成時の注意事項
HAクラスタ構成およびN対1クラスタ構成での運用中は,サービスアダプタおよびビジネスプロセスを起動または停止する場合や,標準受付を停止する場合,次の点に注意してください。
-
サービスアダプタおよびビジネスプロセスを起動・停止する場合
サービスアダプタおよびビジネスプロセスの起動・停止は次の手順で実施してください。
-
サービスリクエスタ用のネットワークを切断するなどして,実行系と待機系でサービス部品の実行要求を受け付けられない状態にしてください。
-
実行系と待機系の両方で,同じサービスアダプタおよびビジネスプロセスの起動または停止をしてください。
なお,HAクラスタ構成で系の切り替えが発生した場合,サービスアダプタおよびビジネスプロセスの状態は引き継がれません。そのため,稼働中の実行系で,あるサービスアダプタを停止し,その状態で系の切り替えが発生すると,実行系と待機系でサービスアダプタおよびビジネスプロセスの状態が不整合になります。
-
-
標準受付を停止する場合
サービスリクエスタ用のネットワークから切断するなどして,標準受付の状態に関係なく実行要求を受け付けられない状態にしてから,標準受付を停止してください。
なお,HAクラスタ構成で系の切り替えが発生した場合,待機系では標準受付が起動されます。そのため,実行要求を一時的に受け付けないようにするために稼働中の実行系で標準受付を停止し,その状態で系の切り替えが発生すると,待機系で実行要求を受け付けてしまう場合があります。
また,HAクラスタ構成およびN対1クラスタ構成での運用中に,サービスプラットフォームの運用画面を起動したままHAクラスタに切り替えた場合,運用画面上に表示されている各種ステータスを正しく反映できません。
ロードバランスクラスタ構成およびN対1クラスタ構成での運用中に別HCSCサーバからビジネスプロセスを再実行する場合や,HAクラスタ構成で待機系への系切り替え処理後にビジネスプロセスを再実行する場合,各情報は次の場所へ格納してください。
情報の種類 |
情報の格納先 |
---|---|
作業フォルダ |
共有ディスク装置 |
共通フォルダ |
|
ファイルアダプタで使用する入出力許可ファイル |
|
メールアダプタで利用するメール本文のテキストファイル,および添付ファイル |
ローカルディスク装置※ |
HCSCサーバの運用で利用する定義ファイル |
|
HCSCコンポーネントで利用する定義ファイル |