3.3.3 ユーザ定義受付を削除する
実行環境に配備されているユーザ定義受付を削除する場合の前提条件,および削除方法について次に説明します。
なお,HCSCコンポーネントを停止してHCSCサーバから削除する一連の処理を,開発環境で一括して実行することもできます。ただし,一括実行は,システム開発時,または単体テストから結合テスト時を対象としています。詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「8.6 HCSCコンポーネントを停止してHCSCサーバから削除する処理の一括実行」を参照してください。
(1) 前提条件
ユーザ定義受付を削除するには,次の条件を満たす必要があります。
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HCSCサーバが起動状態であること
HCSCサーバの状態の確認方法については,「5.3.16 HCSCサーバの情報を確認する」を参照してください。
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ユーザ定義受付が停止状態であること
ユーザ定義受付の状態の確認方法については,「5.3.21 ユーザ定義受付の情報を確認する」を参照してください。
(2) 削除方法
ユーザ定義受付を削除するには,運用環境でcsccompoundeployコマンドを実行します。
csccompoundeployコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csccompoundeploy(配備済みのHCSCコンポーネントの削除)」を参照してください。
すべてのユーザ定義受付を一括して削除するか,指定したユーザ定義受付だけを削除するかによって実行形式が異なります。
- 注意事項
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ユーザ定義受付が削除できなかった場合,エラーになった原因を取り除いたあと,再度削除してください。
(a) すべてのユーザ定義受付を一括して削除する場合
HCSCサーバまたはクラスタのすべてのユーザ定義受付を一括して削除します。
単一のHCSCサーバからユーザ定義受付を削除するか,クラスタを構成するすべてのHCSCサーバからユーザ定義受付を削除するかによって実行形式が異なります。
- 単一のHCSCサーバからすべてのユーザ定義受付を削除する場合
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HCSCサーバ名と-allオプションを指定して実行します。
-cscオプションで指定したHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付がすべて削除されます(削除されていないサービスアダプタおよびビジネスプロセスも同時にすべて削除されます)。
csccompoundeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -all
- クラスタを構成するすべてのHCSCサーバからすべてのユーザ定義受付を削除する場合
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クラスタ名と-allオプションを指定して実行します。
-clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付がすべて削除されます(削除されていないサービスアダプタおよびビジネスプロセスも同時にすべて削除されます)。
csccompoundeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -all
(b) 指定したユーザ定義受付だけを削除する場合
HCSCサーバまたはクラスタに配備されているユーザ定義受付のうち,指定したユーザ定義受付だけを削除します。
単一のHCSCサーバからユーザ定義受付を削除するか,クラスタを構成するすべてのHCSCサーバからユーザ定義受付を削除するかによって実行形式が異なります。
- 単一のHCSCサーバから指定したユーザ定義受付だけを削除する場合
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HCSCサーバ名とユーザ定義受付の受付IDを指定して実行します。
-cscオプションで指定したHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付のうち,-nameオプションで指定したユーザ定義受付が削除されます。
csccompoundeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -name <ユーザ定義受付の受付ID>
- クラスタを構成するすべてのHCSCサーバから指定したユーザ定義受付だけを削除する場合
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クラスタ名とユーザ定義受付の受付IDを指定して実行します。
-clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付のうち,指定したユーザ定義受付だけが削除されます。
csccompoundeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -name <ユーザ定義受付の受付ID>