3.1.10 HCSCコンポーネントの定義ファイルを運用環境に設定,更新する
運用環境に取得した定義ファイルは,csccmctlコマンドに-operation setオプションを指定して実行することで運用環境に設定します。すでに定義ファイルを設定している場合は,再度-operation setオプションを指定して実行することで設定内容が更新されます。
この項では,csccmctlコマンドの-operation setオプションで,次に示すHCSCコンポーネントの定義ファイルを設定,および更新する方法について説明します。なお,このオプションで設定した定義ファイルは,運用環境でだけ有効になります。
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DBアダプタ
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TP1アダプタ
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ファイルアダプタ
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Object Accessアダプタ
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Message Queueアダプタ
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FTPアダプタ
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ファイル操作アダプタ
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メールアダプタ
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HTTPアダプタ
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コマンドアダプタ
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SFTPアダプタ
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Kafkaアダプタ
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gRPCアダプタ
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汎用カスタムアダプタ
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SOAP受付
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TP1/RPC受付
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FTP受付※
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HTTP受付
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Message Queue受付
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ファイルイベント受付
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Kafka受付
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スケジュール駆動受付
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gRPC受付
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カスタム受付
- 注※
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FTP受付の定義ファイルの設定方法については,次に示す個所を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) コマンドの使用例
HCSCコンポーネントの定義ファイルを設定,および更新する場合のコマンドの使用例を次に示します。csccmctlコマンドの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csccmctl(定義ファイルの管理)」を参照してください。
- 例1
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クラスタ名が「CLS1」,サービスIDが「ADP1」で,「C:¥tmp」以下のディレクトリに配置されている定義ファイル「csccustomadapter.properties」を運用環境に設定,または更新する場合
csccmctl -cluster CLS1 -name ADP1 -targetfilename csccustomadapter.properties -basedir C:\tmp -operation set
- 例2
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クラスタ名が「CLS1」,サービスIDが「ADP1」で,「C:¥tmp」以下のディレクトリに配置されているTP1アダプタに設定する通信定義ファイル「adptp1_config.xml」を運用環境に設定,または更新する場合
csccmctl -cluster CLS1 -name ADP1 -targetfilename adptp1_config.xml -basedir C:\tmp -operation set
なお,設定および更新した定義内容は次のどれかの場合に削除されます。
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-operation resetオプションで定義ファイルを削除した場合
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クラスタ内のすべてのHCSCサーバがアンセットアップされた場合
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開発環境で定義ファイルを設定したHCSCコンポーネントを削除したり,別のHCSCコンポーネントに変更したリポジトリをインポートしたりした場合
(2) 注意事項
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-operation setオプションは,HCSCコンポーネントの配備前に実行してください。
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設定および更新した定義ファイルを持つHCSCコンポーネントをcsccompoundeployコマンドで削除して,同じサービスIDまたは受付IDで異なる種別のHCSCコンポーネントのリポジトリをインポートする場合,-operation resetオプションで対象のサービスIDまたは受付IDのHCSCコンポーネントが持つ定義ファイルを削除する必要があります。
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<リポジトリルート>/manager/custom以下に[-cluster指定値]-[-name指定値]のディレクトリが存在しない場合,コマンド内部でディレクトリが作成されます。
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次の場合はエラーになります。
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-targetfilenameオプションに設定したファイルが存在しない場合
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指定したファイルまでのディレクトリがない場合
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-targetfilenameオプションに設定したファイルの読み込みに失敗した場合
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運用環境に定義する内容に適さない定義が定義ファイルに含まれている場合
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