2.9.1 1台のマシンに複数の環境を構築する場合のシステム構成例
ここでは,開発環境を複数に分割する例と,クラスタ単位にHCSC-Managerの環境を分割する例を示します。
(1) 開発環境を複数に分割する
1台のマシンに複数のテスト環境を構築する方法として,次の2とおりがあります。
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使用するテスト環境ごとにCSCMNG_HOME環境変数を割り当てる
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cscsetupコマンドの追加構築可能環境セットアップ機能を使用する
CSCMNG_HOME環境変数を割り当てる方法で,開発用のマシンで複数の運用・実行環境を構築する例を次の図に示します。
ただし,環境ごとにCSCMNG_HOME環境変数を割り当てると,HCSC簡易セットアップ機能を使用できないため,HCSCサーバのセットアップから一つ一つ環境を構築していく必要があります。
また,CSCMNG_HOME環境変数を割り当てると,HCSC本番環境簡易セットアップ機能(cscsetupコマンド)も使用できません。HCSC本番環境簡易セットアップ機能を使用してセットアップしてある場合は,アンセットアップしてからCSCMNG_HOME環境変数を割り当てて,そのあとに,本番環境簡易セットアップ機能を使用しない方法でセットアップしてください。なお,HCSC本番環境簡易構築機能の追加構築可能環境セットアップ機能でセットアップしている場合は,アンセットアップを実施する必要はありません。
(2) クラスタ単位にHCSC-Managerの環境を分割する
大規模構成で複数クラスタを扱う場合,リポジトリを分割することで,リポジトリが破壊されても,ほかのクラスタは影響を受けることなく運用できるなど,障害発生時の局所化ができます。
複数クラスタで運用する必要があり,かつ実行環境と運用環境を異なるマシンに構築する場合は,クラスタ単位に運用環境を分割することを推奨します。
クラスタ単位に運用環境を分割する例を次の図に示します。