付録G.2 コンポーネント共通UOCクラスの指定方法
コンポーネント共通UOCクラスの指定方法は次のとおりです。
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特定のコンポーネントだけで呼び出すクラスを指定する場合
コンポーネント個別で,UOCクラスを指定します。
受付の受付ID,またはサービスアダプタのサービスIDを(UOCクラスの呼び出し元)に設定します。この場合,受付種別,またはアダプタ種別で,UOCクラスを指定していたとしても,コンポーネント個別に指定したUOCクラスだけを呼び出します。
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指定したコンポーネント種別で,同一のUOCクラスを呼び出したい場合
受付種別,またはアダプタ種別で,UOCクラスを指定します。
UOCクラスの呼び出し元に呼び出し元種別IDを設定します。
受付の呼び出し元種別IDを次に示します。
表G‒1 呼び出し元種別ID一覧(受付) 受付
呼び出し元種別ID
標準受付
標準受付(Webサービス)
reception.standard.soap
標準受付(SessionBean)
reception.standard.ejb
標準受付(MDB(WS-R))
reception.standard.wsr
標準受付(MDB(DBキュー))
reception.standard.dbq
ユーザ定義受付
SOAP受付
reception.urecp.soap
TP1/RPC受付
reception.urecp.tp1
FTP受付
reception.urecp.ftp
HTTP受付
reception.urecp.http
Message Queue受付
reception.urecp.mq
ファイルイベント受付
reception.urecp.fileevent
Kafka受付
reception.urecp.kafka
スケジュール駆動受付
reception.urecp.scheduletriggered
gRPC受付
reception.urecp.grpc
カスタム受付
reception.urecp.rcpfw
サービスアダプタの呼び出し元種別IDを次に示します。
表G‒2 呼び出し元種別ID一覧(サービスアダプタ) サービスアダプタ
呼び出し元種別ID
SOAPアダプタ
adapter.soap
SessionBeanアダプタ
adapter.ejb
MDB(WS-R)アダプタ
adapter.wsr
MDB(DBキュー)アダプタ
adapter.dbq
DBアダプタ
adapter.db
TP1アダプタ
adapter.tp1
ファイルアダプタ
adapter.ff
Object Accessアダプタ
adapter.oa
Message Queueアダプタ
adapter.mq
FTPアダプタ
adapter.ftp
ファイル操作アダプタ
adapter.fop
メールアダプタ
adapter.mail
HTTPアダプタ
adapter.http
コマンドアダプタ
adapter.cmd
SFTPアダプタ
adapter.sftp
Kafkaアダプタ
adapter.kafka
gRPCアダプタ
adapter.grpc
汎用カスタムアダプタ
adapter.custom
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受付種別,またはアダプタ種別でUOCクラスを指定しているが,特定のサービスからはUOCクラスを呼び出さない場合
特定のサービスのクラスパスを空にします。この場合,そのサービスからはUOCクラスを呼び出しません。
例) ADP3=
コンポーネント共通UOC用プロパティファイルの記述に対する動作を次に示します。
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ISO-8859-1文字エンコーディングを使用する必要がある。
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改行までが値になる。
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#で始まる行はコメントと見なす。
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クラスパスの前後の空白は無視する。
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クラスパスの後ろには,コメントなどの文字列は追加できない。追加した場合,コメントを含めてクラスパスと解釈されるため,クラスが見つからない例外となる可能性がある。
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1つの呼び出し元に対して,複数のクラスパスを指定した場合,どれか1つが有効になる。
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複数の呼び出し元に対して,1つのクラスパスを設定した場合,1つのクラスインスタンスをその呼び出し元で使用する。
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UOCのクラスパスが設定されていないコンポーネントは,UOCを呼び出さない。
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設定されたクラスパスに対応するクラスが存在しない場合,UOCを呼び出さない。
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コンポーネントの存在有無はチェックしないため,存在しないサービスアダプタのサービスID,または受付IDを指定した場合も,UOCクラスのインスタンスを作成する。
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プロパティファイルの変更は,HCSCサーバを再度起動したあとに反映される。