付録E.1 BPEL1.1のビジネスプロセス定義をインポートする場合
BPEL1.1の場合の,BPELファイルのサポート範囲およびビジネスプロセス定義への変換ルールについて説明します。
サービスプラットフォームでは,BPEL1.1の場合のBPELファイルに定義されている要素および属性で,一部サポートしていないものがあります。BPEL1.1の場合のBPELファイルに定義されている要素および属性について,サービスプラットフォームでのサポート有無を次の表に示します。
分類 |
要素 |
下位要素または属性 |
サポート有無 |
||
---|---|---|---|---|---|
ビジネスプロセス全体の定義に関する要素 |
process要素 |
name属性 |
× |
||
targetNamespace属性 |
× |
||||
queryLanguage属性 |
× |
||||
expressionLanguage属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
enableInstanceCompensation属性 |
× |
||||
abstractProcess属性 |
× |
||||
partnerLinks要素 |
× |
||||
partners要素 |
× |
||||
correlationSets要素 |
× |
||||
variables要素 |
variable要素 |
name属性 |
○ |
||
messageType属性 |
○ |
||||
type属性 |
○ |
||||
element属性 |
× |
||||
faultHandlers要素 |
catch要素 |
faultName属性 |
× |
||
faultVariable属性 |
○ |
||||
activity※1 |
○ |
||||
catchAll要素 |
activity※1 |
○ |
|||
compensationHandler要素 |
× |
||||
eventHandlers要素 |
× |
||||
activity※1 |
○ |
||||
基本アクティビティに関連する要素 |
receive要素 |
name属性 |
○ |
||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
partnerLink属性 |
× |
||||
portType属性 |
× |
||||
operation属性 |
○ |
||||
variable属性 |
○ |
||||
createInstance属性 |
△ |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
correlations要素 |
× |
||||
reply要素 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
partnerLink属性 |
× |
||||
portType属性 |
× |
||||
operation属性 |
○ |
||||
variable属性 |
○ |
||||
faultName属性 |
○ |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
correlations要素 |
× |
||||
invoke要素 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
partnerLink属性 |
× |
||||
portType属性 |
○ |
||||
operation属性 |
○ |
||||
inputVariable属性 |
○ |
||||
outputVariable属性 |
○ |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
correlations要素 |
× |
||||
catch要素 |
faultName属性 |
× |
|||
faultVariable属性 |
○ |
||||
activity※1 |
○ |
||||
catchAll要素 |
activity※1 |
○ |
|||
compensationHandler要素 |
× |
||||
assign要素 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
copy要素 |
from要素 |
variable属性 |
○ |
||
expression属性 |
○ |
||||
part属性 |
× |
||||
partnerLink属性 |
× |
||||
endpointReference属性 |
× |
||||
property属性 |
× |
||||
opaque属性 |
× |
||||
query属性 |
× |
||||
タグ値※2 |
○ |
||||
to要素 |
variable属性 |
○ |
|||
part属性 |
× |
||||
partnerLink属性 |
× |
||||
property属性 |
× |
||||
query属性 |
× |
||||
empty要素 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
throw要素 |
faultName属性 |
× |
|||
faultVariable属性 |
○ |
||||
name属性 |
○ |
||||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
wait要素 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
for属性 |
○ |
||||
until属性 |
○ |
||||
terminate要素※3 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
compensate要素※3 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
scope属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
構造アクティビティに関連する要素 |
scope要素 |
name属性 |
○ |
||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
variableAccessSerializable属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
correlationSets要素 |
× |
||||
variables要素 |
variable要素 |
name属性 |
○ |
||
messageType属性 |
○ |
||||
type属性 |
○ |
||||
element属性 |
× |
||||
faultHandlers要素 |
catch要素 |
faultName属性 |
× |
||
faultVariable属性 |
○ |
||||
activity※1 |
○ |
||||
catchAll要素 |
activity※1 |
○ |
|||
compensationHandler要素 |
× |
||||
eventHandlers要素 |
× |
||||
activity※1 |
○ |
||||
while要素 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
condition属性 |
○ |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
activity※1 |
○ |
||||
switch要素 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
case要素 |
condition属性 |
○ |
|||
activity※1 |
○ |
||||
otherwise要素 |
activity※1 |
○ |
|||
flow要素 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
links要素 |
× |
||||
activity※1 |
○ |
||||
sequence要素 |
name属性 |
× |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
activity※1 |
○ |
||||
pick要素※3 |
name属性 |
○ |
|||
joinCondition属性 |
× |
||||
suppressJoinFailure属性 |
× |
||||
createInstance属性 |
× |
||||
target要素 |
× |
||||
source要素 |
× |
||||
onAlarm要素 |
× |
||||
onMessage要素 |
× |
(1) ビジネスプロセス全体の定義に関連する要素の変換
BPELファイルに定義されている要素のうち,ビジネスプロセス全体に関連する内容(ビジネスプロセスそのものの設定,利用する変数など)の変換について次に説明します。
(a) process要素の変換
process要素およびその下位要素・属性は,ビジネスプロセス全体の定義に関連する内容に変換されます。
変換の詳細を次の表に示します。
BPELファイルの要素 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
||
---|---|---|---|
定義内容 |
説明 |
||
process要素 |
variables要素 |
変数 |
詳細は「(1)(b) variables要素の変換」を参照してください。 |
correlationSets要素 |
相関セット |
詳細は「(1)(c) correlationSets要素の変換」を参照してください。 |
|
faultHandlers要素 |
フォルト処理 |
詳細は「(1)(d) faultHandlers要素の変換」を参照してください。 |
|
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
|
− |
ビジネスプロセス名 |
ビジネスプロセス定義を追加するためのダイアログで指定したビジネスプロセス名が設定されます。 |
|
− |
ビジネスプロセスのバージョン |
「1」が設定されます。 |
|
− |
永続化 |
ビジネスプロセス定義を追加するためのダイアログで指定した永続化の有無が設定されます。 |
ビジネスプロセスの各アクティビティに変換される要素については,「(2) 基本アクティビティに関連する要素の変換」および「(3) 構造アクティビティに関連する要素の変換」を参照してください。
(b) variables要素の変換
variables要素およびその下位要素・属性は,ビジネスプロセス(またはスコープ内)に設定されている変数の定義に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を変数・相関セット一覧ダイアログで変更できます。
- 注意事項
-
サービスプラットフォームでは,スコープ内のフォルト処理を構成するアクティビティの割当変数として定義できる変数は,フォルト処理のあるスコープの上位スコープで定義されている変数です。
そのため,BPELファイルのscope/faultHandlers要素以下の要素で,変数として同じscope要素内の変数を利用している場合,インポートしたあとにビジネスプロセスで割当変数を再定義してください。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,変数・相関セット一覧ダイアログの項目名です。
variables要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
||
---|---|---|---|
項目 |
説明 |
||
variable要素 |
name属性 |
変数名 |
変数の名称が設定されます。 |
messageType属性 |
種別 |
この属性が定義されていた場合,type属性は文字列型(string)に変換されます。 そのため,変換後に変数の種別をメッセージ型(XML)に変更し,電文フォーマットを登録する必要があります。 |
|
type属性 |
種別 |
次に示す変数の種別が設定されます。
|
|
− |
部分指定 |
変数の部分指定には,値は設定されません。部分指定を利用する場合,インポートしたあとに変数・相関セット一覧ダイアログで設定してください。 |
(c) correlationSets要素の変換
correlationSets要素の定義内容は,ビジネスプロセスの定義では「相関セット」に当たる情報です。BPELファイルをインポートしてビジネスプロセスを作成しても値は設定されません。
ビジネスプロセスで相関セットを利用する場合,インポートしたあとに変数・相関セット一覧ダイアログで相関セットを定義し,相関セットを使用するアクティビティの割当相関セット群ダイアログで相関セットを割り当ててください。
(d) faultHandlers要素の変換
faultHandlers要素およびその下位要素・属性は,ビジネスプロセス内のフォルト処理の定義内容に変換されます。変換後の定義内容は,フォルト処理の割当ダイアログで変更できます。
- 注意事項
-
-
process要素の直下にfaultHandlers要素が定義されている場合,最上位のビジネスプロセスにスコープが作成され,そのスコープのフォルト処理として定義されます。その場合,process要素の直下のアクティビティは作成されたスコープ内に移動されます。
-
scope要素の配下にfaultHandlers要素が定義されている場合,上位のスコープ内にフォルト処理が設定されます。
-
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,フォルト処理の割当ダイアログの項目名です。
faultHandlers要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
||
---|---|---|---|
項目 |
説明 |
||
catch要素 |
faultVariable属性 |
割当変数 |
変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
|
catchAll要素 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
− |
割当変数 |
常に「catch-all」が設定されます。 |
|
− |
遷移先 |
catch要素またはcatchAll要素が定義されている場合,フォルト処理の遷移先が自動的に設定されます。 |
(2) 基本アクティビティに関連する要素の変換
BPELファイルに定義されている要素のうち,基本アクティビティに変換される要素の変換について次に説明します。
(a) receive要素の変換
receive要素およびその下位要素・属性は,受付アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を受付アクティビティダイアログで変更できます。
- 注意事項
-
次の条件を満たすreceive要素が複数定義されている場合,2つ目以降のreceive要素は無操作アクティビティに変換されます。
-
portType属性が同一である
-
operation属性が同一である
-
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,受付アクティビティダイアログの項目名です。
receive要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|
---|---|---|
項目 |
説明 |
|
operation属性 |
オペレーション名 |
portType属性が異なり,かつoperation属性が同一のreceive要素がすでに定義されている場合,オペレーション名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
variable属性 |
割当変数 |
変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
createInstance属性 |
インスタンス生成 |
属性値に関係なく「yes」に変換されます。 |
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
− |
通信モデル |
ビジネスプロセス定義の内容から判断して「同期」または「非同期」が設定されます。 |
(b) reply要素の変換
reply要素およびその下位要素・属性は,応答アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を応答アクティビティダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,応答アクティビティダイアログの項目名です。
reply要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|
---|---|---|
項目 |
説明 |
|
operation属性 |
オペレーション名 |
portType属性とoperation属性が一致するreceive要素のオペレーション名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与された場合(表E-6のoperation属性を参照),reply要素のオペレーション名の末尾にも同じ<n>が付与されます。 portType属性とoperation属性が一致する,receive要素とreply要素の変換について図E-1に示します。 |
variable属性 |
割当変数 |
変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
faultName属性 |
フォルト名 |
プリフィックスが付与されている場合は,ローカル名に変換されます。 |
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
(c) invoke要素の変換
invoke要素およびその下位要素・属性は,サービス呼出アクティビティの定義内容に変換されます。invoke要素の下位要素として,catch要素またはcatchAll要素が定義されている場合,これらはサービス呼出アクティビティのフォルト処理(フォルトコネクションで連結したアクティビティ)に変換されます。インポートしたあとは,サービス呼出アクティビティダイアログまたはフォルト処理の割当ダイアログから定義内容を変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,サービス呼出アクティビティダイアログまたはフォルト処理の割当ダイアログの項目名です。
invoke要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
||
---|---|---|---|
項目 |
説明 |
||
portType属性 |
サービス名 |
該当するサービス部品やオペレーションがリポジトリにある場合にだけ変換されます。ローカル名に変換されます。 |
|
operation属性 |
オペレーション名 |
該当するサービス部品やオペレーションがリポジトリにある場合にだけ変換されます。 |
|
inputVariable属性 |
要求電文用割当変数 |
サービス部品とオペレーションがリポジトリに存在する場合に設定されます。 変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
|
outputVariable属性 |
応答電文用割当変数 |
サービス部品とオペレーションがリポジトリに存在し,かつ通信タイプが同期の場合に設定されます。 変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
|
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
|
catch要素 |
faultVariable属性 |
割当変数 |
フォルト処理の割当ダイアログの項目です。 変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
|
catchAll要素 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
− |
割当変数 |
フォルト処理の割当ダイアログの項目です。 常に「catch-all」が設定されます。 |
(d) assign要素の変換
assign要素およびその下位要素・属性は,代入アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を代入アクティビティダイアログまたは代入アクティビティサブダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,代入アクティビティダイアログまたは代入アクティビティサブダイアログの項目名です。
assign要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|||
---|---|---|---|---|
項目 |
説明 |
|||
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
||
copy要素 |
from要素 |
variable属性 |
名前(コピー元の変数) |
代入アクティビティサブダイアログの項目です。 変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
expression属性 |
値(コピー元の式) |
代入アクティビティサブダイアログの項目です。 variable属性が定義されている場合は変換されません。 |
||
タグ値※ |
値(コピー元の式) |
代入アクティビティサブダイアログの項目です。 variable属性およびexpression属性が定義されていない場合,タグ値が式の値として設定されます。 |
||
to要素 |
variable属性 |
変数名(コピー先) |
代入アクティビティサブダイアログの項目です。 変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
(e) empty要素の変換
empty要素は,無操作アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を無操作アクティビティダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,無操作アクティビティダイアログの項目名です。
empty要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|
---|---|---|
項目 |
説明 |
|
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
(f) throw要素の変換
throw要素およびその下位要素・属性は,フォルト送出アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容をフォルト送出アクティビティダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,フォルト送出アクティビティダイアログの項目名です。
throw要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|
---|---|---|
項目 |
説明 |
|
faultVariable属性 |
割当変数 |
変数については「(1)(b) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。 |
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
(g) wait要素の変換
wait要素は,待機アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を待機アクティビティダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,待機アクティビティダイアログの項目名です。
wait要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|
---|---|---|
項目 |
説明 |
|
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
for属性※ |
式 |
待機する間隔の情報です。[間隔]がONになります。 |
until属性※ |
式 |
待機する期限の情報です。[期限]がONになります。 |
(3) 構造アクティビティに関連する要素の変換
BPELファイルに定義されている要素のうち,構造アクティビティに変換される要素の変換について次に説明します。
(a) scope要素の変換
scope要素およびその下位要素・属性は,スコープアクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容をスコープアクティビティダイアログで変更できます。
また,scope要素内に定義されている変数,相関セット,フォルト処理,トランザクションの制御の情報は,変数・相関セット一覧ダイアログおよびフォルト処理の割当ダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。
scope要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|
---|---|---|
項目 |
説明 |
|
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
− |
トランザクションの制御 |
トランザクション制御を実行するかが設定されます。デフォルトでは,[アクティビティ単位でコミットする]がONになります。 |
variables要素 |
変数 |
スコープ内で利用する変数の情報です。 変数については「(1)(b) variables要素の変換」を参照してください。 |
correlationSets要素 |
相関セット |
スコープ内で利用する相関セットの情報です。 相関セットの情報については「(1)(c) correlationSets要素の変換」を参照してください。 |
faultHandlers要素 |
フォルト処理 |
スコープ内のフォルト処理の情報です。 フォルト処理の情報については「(1)(d) faultHandlers要素の変換」を参照してください。 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
(b) while要素の変換
while要素およびその下位要素・属性は,繰り返しアクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を繰り返しアクティビティダイアログおよび条件設定ダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,繰り返しアクティビティダイアログまたは条件設定ダイアログの項目名です。
while要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|
---|---|---|
項目 |
説明 |
|
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
condition属性 |
条件式 |
条件設定ダイアログの条件式に値が設定されます。 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
− |
最大繰り返し回数 |
「100」が自動的に設定されます。 |
(c) switch要素の変換
switch要素およびその下位要素・属性は,分岐開始アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を分岐アクティビティダイアログおよび条件設定ダイアログで変更できます。
- 注意事項
-
分岐終了アクティビティは,switch要素以下が分岐開始アクティビティに変換されたときに自動的に設定されます。その際,分岐終了アクティビティの名称として,分岐開始アクティビティの名称に「_終了」を付けた名称が設定されます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,分岐アクティビティダイアログまたは条件設定ダイアログの項目名です。
switch要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
||
---|---|---|---|
項目 |
説明 |
||
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
|
case要素 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
condition属性 |
条件式 |
条件設定ダイアログの条件式に値が設定されます。 |
|
− |
条件名 |
分岐アクティビティダイアログの項目です。 「condition<n>」が自動的に設定されます。<n>は分岐内でユニークになる整数が設定されます。 |
|
− |
優先順位 |
分岐アクティビティダイアログの項目です。 switch要素内の条件の出現順に設定されます。 |
|
otherwise要素 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
− |
優先順位 |
分岐アクティビティダイアログの項目です。 defaultに設定されます。 |
|
− |
遷移先 |
分岐アクティビティダイアログの項目です。 case要素およびotherwise要素の定義から判断して設定されます。 |
(d) flow要素の変換
flow要素およびその下位要素・属性は,並列処理開始アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を並列処理アクティビティダイアログで変更できます。
- 注意事項
-
-
リンクの定義(BPELファイル内のlinks要素以下の定義)は変換されません。
-
並列処理終了アクティビティは,flow要素以下が並列処理開始アクティビティに変換されたときに自動的に設定されます。その際,並列処理終了アクティビティの名称として,並列処理開始アクティビティの名称に「_終了」を付けた名称が設定されます。
-
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,並列処理アクティビティダイアログの項目名です。
flow要素の下位要素または属性 |
ビジネスプロセスの定義内容 |
|
---|---|---|
項目 |
説明 |
|
name属性 |
アクティビティ名 |
アクティビティの名称が設定されます。ビジネスプロセス内に同一名称のアクティビティがすでに定義されている場合,アクティビティ名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。 |
activity※ |
アクティビティ |
ビジネスプロセスを構成するアクティビティに変換されます。 |
(e) sequence要素の変換
sequence要素は,順次処理アクティビティの定義内容に変換されます。定義内容は変更できません。
なお,sequence要素には,変換される下位属性はありません。
サービスプラットフォームでは,「5.6.20 順次処理アクティビティ」に相当する位置に記述されたsequence要素だけが,ビジネスプロセスの定義に変換されます。