10.5.6 サービスの手動エミュレーション
サービスの手動エミュレーションの設定,および実行手順について説明します。
- 参考
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エミュレーションに必要な応答電文がない場合は,cscgenbinaryコマンドで作成できます。cscgenbinaryコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscgenbinary(バイナリフォーマット定義ファイルからバイナリ電文の生成)」を参照してください。
(1) サービスの手動エミュレーションの設定
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Eclipseのメニューから,[ウィンドウ]−[ビューの表示]−[その他]を選択します。
[ビューの表示]ダイアログが表示されます。
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[デバッグ]−[HCSC エミュレート]を選択し,[開く]ボタンをクリックします。
HCSC エミュレートビューが表示されます。
HCSC エミュレートビューの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.1.3 ビジネスプロセスのデバッグ画面の構成」を参照してください。
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デバッグビューで手動エミュレーションするアクティビティを選択します。
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HCSC エミュレートビューの[追加]ボタンをクリックします。
HCSC エミュレートビューのテーブルに行が追加されます。
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[応答種別]のセルを選択し,ドロップダウンリストから通常応答またはフォルト応答を選択します。
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[応答電文]のセルを選択し,[...]ボタンをクリックします。
[ファイル選択]ダイアログが表示されます。
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応答電文のXMLファイル(XML形式の場合)※,または任意形式のファイル(non-XML形式およびany形式の場合)を選択し,[OK]ボタンをクリックします。
サービスのエミュレーションが設定されます。
- 注※
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XMLの文字コードがUTF-8のものしか指定できません。
HCSC エミュレートビューの設定内容をエミュレート設定情報定義ファイルに保存したい場合は,HCSC エミュレートビューで[保存]ボタンをクリックします。
また,[読み込み]ボタンをクリックすることで,エミュレート設定情報定義ファイルに保存した設定内容を取得できます。すでにHCSC エミュレートビューに設定内容がある場合は,HCSC エミュレートビューの設定内容を上書きしてもよいか確認するダイアログが表示されます。
応答電文のファイル名を右クリックし,[ファイルの表示]を選択すると,対象のファイルを開くことができます。
(2) サービスの手動エミュレーションの実行
プロセスインスタンスの処理がサービス呼出アクティビティで中断しているときに,HCSC エミュレートビューの[再開]ボタンまたは[ステップ実行]ボタンをクリックすると,設定した応答電文がサービスの応答電文の代わりに利用されます。
なお,フォルト応答をエミュレーションしてサービス呼出アクティビティからフォルト処理に移る場合,フォルト処理でプロセスインスタンスの処理を中断させるには,フォルト処理を行うアクティビティにブレークポイントを設定する必要があります。