7.10.2 Java雛形ファイルの生成
Java雛形ファイルとは,変換ファンクションを開発するために,パッケージ,クラス,およびメソッド(引数を含む)の構成を記述したJavaプログラムの雛形のことです。Java雛形ファイルは,変換ファンクション定義ファイルを基に,Service Architectによって自動で生成されます。
Java雛形ファイルの例について説明します。斜体部分が変換ファンクション定義ファイルから入力されたデータです。
Method定義内にNodeList型がない例を次に示します。
/** * Java Template */ package jp.co.Hitachi.soft.sample; public class SampleClass { /** * カスタムファンクションに関する説明・・・ * * @param arg1 * 選択している引数に関する説明・・・ * @param arg2 * 選択している引数に関する説明・・・ * @param arg3 * 選択している引数に関する説明・・・ * * @return */ public static String SampleFunction(String arg1, String arg2, String arg3) { // TODO Add Java Code Here return ""; } }
Method定義内にNodeList型がある例を次に示します。
/** * Java Template */ package jp.co.Hitachi.soft.cscdt.sample; import org.w3c.dom.NodeList; public class SampleFunctionClass { /** * カスタムファンクションに関する説明・・・ * * @param arg1 * 選択している引数に関する説明・・・ * * @return */ public static String SampleStringFunction(String arg1) { // TODO Add Java Code Here return ""; } /** * カスタムファンクションに関する説明・・・ * * @param arg1 * 選択している引数に関する説明・・・ * * @return */ public static NodeList SampleNodeListFunction(Object arg1) { // TODO Add Java Code Here return null; } }
「import org.w3c.dom.NodeList;」は,Class定義内にNodeList型の戻り値を持つMethod定義が1つ以上存在する場合に追加します。ただし,Method定義内の戻り値の型がすべてString型の場合は追加しません。
「// TODO Add Java Code Here」に処理を実装して,Javaプログラムを作成します。
Java雛形ファイルを生成する手順を次に示します。
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Eclipseのメニューから[ファイル]−[新規]−[Javaプロジェクト]を選択します。
[新規Javaプロジェクト]ダイアログが表示されます。
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プロジェクト名を指定し,[終了]ボタンをクリックします。
EclipseのワークスペースにJavaプロジェクトが作成されます。
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「7.10.1 変換ファンクション定義ファイルの作成」で作成した変換ファンクション定義ファイルを次の場所に移動します。
<作成したJavaプロジェクトのディレクトリ>\src
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Eclipseのメニューから[ファイル]−[更新]を選択します。
Eclipseの画面が更新されます。
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[パッケージ・エクスプローラー]ビューで,変換ファンクション定義ファイルを右クリックし,[HCSC-Definer]−[Java雛形ファイルの生成]を選択します。
Java雛形ファイル出力ウィザードが表示されます。
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Java雛形ファイルの出力場所,および出力ファイルの文字コードセットを指定して,[次へ]を指定します。
出力文字コードは[MS932],[UTF-8],[UTF-16]から選択できます。なお,[UTF-16]にはBOM制御コード(0xFEFF)が付きます。
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Java雛形ファイルに出力するクラスのチェックボックスにチェックし,[終了]をクリックします。
Java雛形ファイル出力ウィザードが閉じ,指定した場所にJava雛形ファイルが生成されます。