6.2 サービス定義のインポート・エクスポートの使用の目的
サービス定義のインポートおよびエクスポートは,次の目的で使用します。
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大量のHCSCコンポーネントの開発
ビジネスプロセス,サービスアダプタ,ユーザ定義受付(呼出先選択)などのHCSCコンポーネントの内容を定義したサービス定義XMLファイルをインポートすることで,大量のHCSCコンポーネントを一括で開発できます。
また,次の流れでHCSCコンポーネントを効率良く作成できます。
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HCSCTEプロジェクトにHCSCコンポーネントのサンプルを作成します。
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手順1で作成したサンプルをエクスポートし,サービス定義XMLファイルとして任意のディレクトリに出力します。
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サンプルを基に項目をカスタマイズした,サービス定義XMLファイルを作成します。
手順2のサービス定義XMLファイルには,手順1のHCSCコンポーネントのサンプルの内容が反映されています。手順2のサービス定義XMLファイルを参考にサービス定義XMLファイルを作成し,サンプルと変えたい部分をカスタマイズします。
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サービス定義のインポートで,手順3で作成したサービス定義XMLファイルをインポートします。
HCSCTEプロジェクトにHCSCコンポーネントが作成されます。
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サービス定義のインポートに利用したサービス定義XMLファイルや,サービス定義のエクスポートで取得したサービス定義XMLファイルを,バージョン管理システムに登録することで,HCSCコンポーネントの内容をバージョン管理できます。これによって,バージョン管理システム上でHCSCコンポーネントの内容を確認したり,差分を確認したりできます。
サービス定義XMLファイルを使用したサービス定義のインポートでは,次のことができます。
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HCSCコンポーネントの新規作成
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HCSCコンポーネントの編集
サービス定義XMLファイルで設定できる項目については,「6.3.2 サービス定義XMLファイルの作成と指定内容」を参照してください。
- 注意事項
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一部のHCSCコンポーネントやアクティビティなどの項目は,サービス定義XMLファイルでは設定できません。また,サポートしていない項目を含むサービス定義をエクスポートした場合,実行時にエラーとなります。設定できない項目を,階層ごとに次の表に示します。なお,設定の可否欄が「−」となっている項目は階層を表します。
表6‒1 サービス定義XMLファイルで設定できない項目 項目
設定の可否
ビジネスプロセス
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アクティビティ
−
並列処理開始
設定できません。
並列処理終了
設定できません。
ユーザ定義受付(呼出先固定)
−
要求電文・応答電文
−
データ変換
設定できません。
ユーザ定義受付(呼出先選択)
−
要求電文・応答電文
−
データ変換
設定できません。
サービスアダプタ
−
要求電文・応答電文
−
データ変換
設定できません。
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