5.10.2 リクエストの送信
ビジネスプロセス実行コマンドの実行時に指定された接続先の標準の同期受付(Webサービス)にリクエストを送信します。
ビジネスプロセス実行コマンドの実行時に指定されたビジネスプロセス名にリクエストが送信されます。リクエストの送信の結果として,ビジネスプロセスから返却された応答を受信しますが,ビジネスプロセスから返却されたヘッダ電文を受信することはできません。
なお,ビジネスプロセスの呼び出し時に作業フォルダは生成されません。そのため,ビジネスプロセス内で作業フォルダは使用できません。
ビジネスプロセス実行コマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csmexecutebp(ビジネスプロセスの実行)」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 要求電文(ヘッダ)の送信
ビジネスプロセスの呼び出し時にビジネスプロセスに要求電文(ヘッダ)は送信できません。
そのため,ビジネスプロセスの受付アクティビティでヘッダ割当変数を指定している場合,ヘッダ割当変数に指定した変数は初期化されません。
(2) 要求電文(ボディ)の送信
ビジネスプロセス実行コマンドの実行時に要求電文が指定されている場合,要求電文が定義されたファイルを読み込みます。読み込んだファイルの内容は,要求電文(ボディ)としてビジネスプロセスに送信されます。
要求電文を定義したファイルの拡張子が「.xml」の場合は,XML形式の電文が指定されたと見なされます。拡張子が「.xml」ではない場合,バイナリ形式の電文が指定されたと見なされます。
ビジネスプロセス実行コマンドの実行時に要求電文が指定されていない場合は,ビジネスプロセスの呼び出し時に要求電文は送信されません。
(3) 応答電文の出力
ビジネスプロセスから正常応答を受信した場合,メッセージ「KDEC11411-I」が出力されます。異常応答,またはフォルト応答の場合は,メッセージは出力されません。
メッセージに出力する内容は,ビジネスプロセスから返却された応答電文の形式によって異なります。なお,ビジネスプロセスが応答電文を返却しない場合は,空文字が出力されます。
ビジネスプロセスから返却された応答電文の形式と,メッセージの出力内容を次に示します。
ビジネスプロセスから返却された応答電文の形式 |
メッセージの出力内容 |
---|---|
XML形式 |
ビジネスプロセスから返却された応答電文(XML形式)を文字列に変換したものを出力します。 |
XML形式以外 |
ビジネスプロセスから返却された応答電文(XML形式以外)を16進数表記の文字列に変換したものを出力します。 |