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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


3.6.1 スケジュール駆動受付でのスケジュールの設定

スケジュール駆動受付を使用して,設定されたスケジュールに従ってイベントを発生させます。

スケジュールは,周期実行で設定します。周期実行とは,スケジュールの実行の開始から,一定の間隔でイベントを発生させる実行方法です。

スケジュール設定は,スケジュール駆動受付定義ファイルで設定します。

スケジュール設定に関して設定できる項目を次に示します。

イベント発生時には,イベント処理が行われます。

イベント処理では,イベント発生時にスケジュール駆動受付の状態を取得して,イベント処理が続行できるかどうかを判断します。イベント処理は,スケジュール駆動受付の状態によって処理が異なります。スケジュール駆動受付の状態とイベント処理の対応を次に示します。

表3‒12 スケジュール駆動受付の状態とイベント処理の対応

スケジュール駆動受付の状態

イベント処理

active(開始状態)

イベント処理が続行できると判断されます。タスクを生成して,タスク実行機能を呼び出します。ただし,イベント発生時に実行中のタスクがすでにある場合は,タスクを生成しないで,イベント処理を終了することがあります。

starting(開始処理中)

イベント処理が続行できると判断されます。10ミリ秒待機後に,スケジュール駆動受付の状態を取得して,再度スケジュール駆動受付の状態に応じたイベント処理を行います。

上記以外(stopping(停止処理中)など)

イベント処理が続行できないと判断されます。

タスクを生成しないで,イベント処理を終了します。実行中のタスクがあるかどうかは確認しません。