18.5 hvmgteeコマンドのエラーメッセージ
hvmgteeコマンドのエラーメッセージについて説明します。このエラーメッセージは,UNIXの場合だけ出力されます。
hvmgteeコマンドでエラーが発生した場合,エラーメッセージは次のフォーマットで標準エラー出力に出力されます。
*** hvmgtee error ,cause=<XXX> ,errno=<XXX> ,line=<XXX> *** (凡例) XXX:任意の文字列
XXXに出力される情報を項目ごとに次に示します。
-
cause
エラーの内容(関数名など)が出力されます。この情報で要因を特定できます。詳細は表18-1を参照してください。
-
errno
関数のエラーが要因となる場合に,errnoにセットされた値が出力されます。
-
line
エラーが発生したhvmgteeコマンドの行番号が出力されます。
causeに出力される情報でエラー要因を特定します。errnoやlineの情報を参考にして,要因を取り除いたあとに,hvmgteeコマンドを再起動してください。
causeに出力される情報とその要因を次の表に示します。
項番 |
causeに出力される情報 |
考えられる要因 |
---|---|---|
1 |
$VBROKER_ADM not defined |
環境変数VBROKER_ADMが指定されていません。 |
2 |
$VBROKER_ADM over length |
環境変数VBROKER_ADMに指定されたパス名が980バイトを超えています。 |
3 |
child process dead |
hvmgteeコマンドのプロセスが,起動後に何らかの要因で終了しました。 |
4 |
dup error1 |
osagentの標準出力のファイルディスクリプタをFIFOへ移すのに失敗しました。 |
5 |
dup error2 |
osagentの標準エラー出力のファイルディスクリプタをFIFOへ移すのに失敗しました。 |
6 |
execlp error |
hvmgteeコマンドの起動に失敗しました。 |
7 |
FIFO can't be opened |
hvmgteeコマンドがFIFOのアクセスに失敗しました。 |
8 |
FIFO can't be opened in the time |
osagentが作成したFIFOのアクセスを一定時間内に成功させることができませんでした。 |
9 |
fifo_dir opendir error |
hgtfifoディレクトリのアクセスに失敗しました。 |
10 |
fork error |
hvmgteeコマンドを自動実行させるために必要なforkの処理で失敗しました。 |
11 |
malloc error |
hvmgteeコマンドのプロセス内でmalloc処理が失敗しました。 |
12 |
mkfifo error |
hgtfifoディレクトリの下でFIFOの作成に失敗しました。 |
13 |
output_dir can't open |
hvmgteeコマンドがファイル出力するディレクトリのアクセスに失敗しました。 |
14 |
outputfile fopen error |
バーボースログの出力ファイルの作成に失敗しました。 |
15 |
parents process dead |
hvmgteeコマンドのプロセスを自動起動したosagentが,ログ出力前に終了しました。 |