18.2 KFCB91000からKFCB91999までのメッセージ
TPBrokerの運用で出力されるKFCB91000からKFCB91999までのメッセージについて説明します。
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KFCB91000-I
Now starting Naming Service.
- [要因]
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ネーミングサービスを起動中です。
- [システムの処理]
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処理を続行します。
- [対策]
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なし。
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KFCB91001-I
Naming Service is now online. FactoryName=aa....aa, Port=bb....bb
aa....aa:ネーミングサービス起動時に指定した名前
bb....bb:ネーミングサービスの待ち受けポート番号
vbroker.orb.htc.msgLog.security=trueが指定されている場合,ポート番号は固定文字列"*****"が表示されます。
- [要因]
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ネーミングサービスが起動されました。
- [システムの処理]
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処理を続行します。
- [対策]
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なし。
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KFCB91002-I
Naming Service stopped. FactoryName=aa....aa, Port=bb....bb
aa....aa:ネーミングサービス起動時に指定した名前
bb....bb:ネーミングサービスの待ち受けポート番号
vbroker.orb.htc.msgLog.security=trueが指定されている場合,ポート番号は固定文字列"*****"が表示されます。
- [要因]
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ネーミングサービスユーティリティ(nsutil)のshutdownコマンドによって,ネーミングサービスが終了しました。
- [システムの処理]
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処理を続行します。
- [対策]
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なし。
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KFCB91003-I
Naming Service terminated. FactoryName=aa....aa, Port=bb....bb
aa....aa:ネーミングサービス起動時に指定した名前
bb....bb:ネーミングサービスの待ち受けポート番号
vbroker.orb.htc.msgLog.security=trueが指定されている場合,ポート番号は固定文字列"*****"が表示されます。
また,名前,ポート番号が取得できなかった場合,名前およびポート番号は固定文字列"*****"が表示されます。
- [要因]
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ネーミングサービスが終了しました。
ただし,このメッセージはネーミングサービスが強制終了された場合には出力されません。
- [システムの処理]
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処理を続行します。
- [対策]
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なし。
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KFCB91004-W
A CORBA::TIMEOUT occurred. aa....aa=bb....bb, info=cc....cc
- aa....aa:発生したタイムアウトの種類
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RelativeConnectionTimeout,RelativeRequestTimeout,またはRelativeRoundtripTimeoutのどれかが出力されます。
bb....bb:設定したタイムアウト値(単位:100ナノ秒)
- cc....cc:保守情報
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- RelativeConnectionTimeout
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プロセス間通信のコネクション接続時にタイムアウトが発生しました。
- RelativeRequestTimeout
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データ送信時にタイムアウトが発生しました。
- RelativeRoundtripTimeout
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リクエスト送信処理からリクエストの応答受信までの間にタイムアウトが発生しました。
- [要因]
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タイムアウトが発生しました。
- [システムの処理]
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処理を続行します。
- [対策]
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- RelativeConnectionTimeout
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ネットワークに問題があるため,コネクション接続に時間が掛かっている可能性があります。ネットワークの状態を見直してください。
指定したタイムアウト時間が短い場合は,com.inprise.vbroker.QoSExt.RELATIVE_CONN_TIMEOUT_POLICY_TYPEの値を大きくしてください。
- RelativeRequestTimeout
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サーバ側のリソース不足,ネットワークの問題などによって,サーバにリクエストを送信できない可能性があります。サーバ側の状態,およびネットワークの状態を見直してください。
指定したタイムアウト時間が短い場合は,org.omg.Messaging.RELATIVE_REQ_TIMEOUT_POLICY_TYPEの値を大きくしてください。
- RelativeRoundtripTimeout
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次の状態になっている可能性があります。
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サーバ処理に時間が掛かっている
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リソース不足などによって,サーバがリクエストを受信できない
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再接続処理が繰り返し行われている
サーバの状態を見直してください。
また,ネットワークの問題によって,次の状態になっている可能性があります。
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サーバにリクエストが到達していない
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再接続処理が繰り返し行われている
ネットワークの状態を見直してください。
指定したタイムアウト値が小さい場合には,org.omg.Messaging.RELATIVE_RT_TIMEOUT_POLICY_TYPEの値を大きくしてください。
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KFCB91005-W
ORB trace is unavailable due to failure to create directory. reason=aa....aa, path=bb....bb.
- aa....aa:エラーコード
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WindowsはGetLastError(),UNIXはerrnoの値です。
- bb....bb:パス名
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作成時にエラーが発生したパス名です。
- [要因]
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トレース出力ディレクトリの生成に失敗しました。そのため,生成に失敗したディレクトリ下のJava ORBトレースは取得されません。
- [システムの処理]
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処理を続行します。
- [対策]
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指定されたパスの,どのディレクトリまで作成できたかを確認した上で,エラーコードからパスやアクセス権限などを見直してください。
出力ディレクトリのパスを再設定し,プロセスを再起動することをお勧めします。
問題を解決したあとプロセスを再起動しない場合には,障害発生時にトレース情報がないので,調査が困難になります。