6.7.3 サーバ管理コマンドで起動したJ2EEサーバでのデバッグ
Eclipseでは,サーバ管理コマンドを使って,デバッグ起動しているJ2EEサーバにあるJ2EEアプリケーションをデバッグできます。
ここでは,サーバ管理コマンドを使用したJ2EEサーバのデバッグ起動からEclipseを使用したデバッグまでの手順を説明します。
(1) J2EEサーバのデバッグ起動
サーバ管理コマンドを使用してJ2EEサーバをデバッグ起動します。
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<Developerのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<デバッグ対象となるJ2EEサーバの名称>¥usrconf.cfgファイルに次の内容を記述します。
add.jvm.arg=-agentlib:jdwp=transport=dt_socket,server=y,address=*:<デバッグ・ポート番号>,suspend=n
開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合,デバッグ・ポート番号は「3999」で設定されています。
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サーバ管理コマンドでJ2EEサーバを起動します。
サーバ管理コマンドでJ2EEサーバを起動するには,次のコマンドを実行します。
cjstartsv [<デバッグするJ2EEサーバの名称※>]
- 注※
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開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,デバッグするJ2EEサーバの名称に「cmx_InstantWebSystem_unit1_J2EE_01」を指定します。
cjstartsvコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjstartsv(J2EEサーバの開始)」を参照してください。
(2) プロジェクトのデバッグの設定
デバッグに必要な起動構成を作成します。
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[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでデバッグするプロジェクトを選択して,Eclipseのメニューから[実行]−[デバッグの構成]を選択します。
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左ペインのツリーで[リモート Java アプリケーション]を選択して,ツールバーの[(新規の起動構成)]をクリックします。
右ペインに起動構成を作成するページが表示されます。
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[接続]タブを選択し,次の内容を指定します。
項目名
指定値
名前
任意の名称を指定します。
プロジェクト
デバッグするプロジェクトのプロジェクト名を指定します。※
接続タイプ
「標準(ソケット接続)」を選択します。
接続プロパティ
ホスト
接続するJ2EEサーバのホスト名を指定します。
開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,「localhost」を指定します。
ポート
usrconf.cfgファイルに指定したデバッグ・ポート番号を指定します。
開発環境インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,セットアップ時または設定変更時に設定したデバッグ接続のためのポート番号を指定します。
なお,開発環境インスタントセットアップ機能の標準セットアップを実行した場合は,「3999」を指定します。
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[閉じる]ボタンをクリックします。
[変更を保管します]ダイアログが表示された場合は,[はい]ボタンをクリックしてください。[デバッグ構成]ダイアログが閉じて,デバッグのための起動構成が作成されます。
(3) デバッグの実行
Eclipseからデバッグを実行します。
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[プロジェクト・エクスプローラー]ビューでデバッグするプロジェクトのJavaソースファイルを開いて,ブレークポイントを設定します。
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Eclipseのメニューから[実行]−[デバッグの構成]を選択します。
[デバッグ構成]ダイアログが表示されます。
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作成した起動構成を選択して,[デバッグ]ボタンをクリックします。
デバッグが開始されます。J2EEアプリケーションを実行してブレークポイントに達すると,[デバッグ]パースペクティブが表示されます。[デバッグ]パースペクティブの[デバッグ]ビューには,外部起動サーバの起動構成が表示されます。
- 参考
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[デバッグ構成]ダイアログからデバッグしたあとに,再度デバッグする場合はEclipseのメニューバーにある[(デバッグ)]のプルダウンメニューから起動構成を選択することで開始することもできます。
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デバッグが終わったら,[デバッグ]ビューのツールバーにある[(切断)]をクリックします。
デバッグが終了します。