6.7.1 J2EEアプリケーションのデバッグ
[サーバーでデバッグ]ダイアログからデバッグすると,J2EEサーバの起動,J2EEサーバへのプロジェクトの公開,およびWebブラウザへのアクセスを一度で実施でき,効率的にデバッグできます。
(1) [サーバーでデバッグ]ダイアログからのデバッグ
すでにサーバが存在する場合に[サーバーでデバッグ]ダイアログからデバッグする手順を次に示します。
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[プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,デバッグ対象のリソースを選択して,コンテキストメニューから[デバッグ]−[サーバーでデバッグ]を選択します。
[サーバーでデバッグ]ダイアログが表示されます。
デバッグ対象のリソースについては,「(2) デバッグの対象」を参照してください。
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次の項目を指定します。
項目名
指定値
使用するサーバーの選択
登録済みのJ2EEサーバを指定します。
Cosminexus J2EEサーバを指定してください。
このプロジェクトを実行するときは常にこのサーバーを使用
このプロジェクトを実行するときには常に[使用するサーバーの選択]で選択したJ2EEサーバを使用するかどうかを指定します。
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このプロジェクトを実行するときに常にこのサーバを使用する場合
チェックします。
-
このプロジェクトを実行するときに常にこのサーバを使用しない場合
チェックしません。
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[終了]ボタンをクリックします。
J2EEサーバの起動,およびプロジェクトの公開が完了すると,Webブラウザが表示されます。
(2) デバッグの対象
[サーバーでデバッグ]ダイアログからデバッグする場合の,デバッグ対象となるリソースを次の表に示します。
リソース |
ブラウザ表示 |
説明 |
---|---|---|
エンタープライズアプリケーションプロジェクト |
△ |
モジュールプロジェクトに動的Webプロジェクトがある場合,そのコンテキストルートのURLがWebブラウザに表示されます。※ 複数の動的Webプロジェクトがある場合,プロジェクト名のアルファベット順で先頭の動的Webプロジェクトが,Webブラウザ表示の対象になります。先頭の動的Webプロジェクト以外を対象とする場合は,動的Webプロジェクトを選択して,デバッグを実行してください。 (例) http://localhost/<コンテキストルート>/ モジュールプロジェクトに動的Webプロジェクトがない場合は,Webブラウザは表示されません。 |
EJBプロジェクト |
× |
Webブラウザは表示されません。 |
動的Webプロジェクト |
○ |
指定したプロジェクトのコンテキストルートのURLがWebブラウザに表示されます。※ (例) http://localhost/<コンテキストルート>/ |
動的Webプロジェクトのコンテンツディレクトリ下のJSPまたはHTMLファイル |
○ |
選択したファイルがWebブラウザに表示されます。 (例) http://localhost/<コンテキストルート>/<ファイルパス> |
動的WebプロジェクトのJavaソースディレクトリ下のサーブレットクラス |
○ |
選択したサーブレットクラスがWebブラウザに表示されます。 (例)
|
その他 |
× |
上記以外のリソースは,デバッグの対象にはなりません。 |
(3) J2EEアプリケーションのデバッグ時の注意事項
J2EEアプリケーションのデバッグ時には,次の点に注意してください。
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コンテキストルートには,application.xmlで指定した値またはプロジェクト名が使用されます。動的Webプロジェクトの[Web プロジェクトの設定]ページで指定した値は使用されません。なお,コンテキストルートには,URI(RFC3986)で使用できる文字だけを指定できます。
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ワークスペース内の複数のプロジェクトに同じ完全修飾名のクラスがある場合,デバッグ実行時にデバッグ対象外のプロジェクトのソースファイルに設定されたブレークポイントが有効になることがあります。
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[サーバーでデバッグ]または[サーバーで実行]を実行した場合,アプリケーションが開始する前にWebブラウザが起動されることで,Webページのアクセスに失敗する場合があります。この場合,アプリケーションの開始後,再度アクセスしてください。
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一度表示したWeb画面を[サーバーでデバッグ]操作で表示させた場合,設定済みのブレークポイントで停止しないときがあります。この場合,ブラウザのリロード操作を実行することによって,Web画面の表示およびブレークポイントでの停止が正しく実行されます。