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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド


2.4.3 Eclipse環境のセットアップ

Eclipseセットアップ機能を使用して,Eclipse環境をセットアップします。

Eclipseセットアップ機能では,Eclipseのインストール,およびDeveloperが提供するEclipseプラグインの組み込みを実施します。また,必要に応じてランゲージパックを適用した環境も構築できます。

なお,Eclipseセットアップ機能以外の方法でインストールしたEclipseには,Eclipseセットアップ機能を使用して,Eclipseプラグインを組み込むことはできません。

Eclipseセットアップ機能を使用した場合,デフォルトのEclipseのインストールディレクトリは次のとおりです。

<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\IDE

Eclipseセットアップ機能を使用してセットアップする手順を説明します。

注意事項
  • Babelランゲージパックを適用する場合,製品に添付されているBabelランゲージパックを使用してください。ダウンロードサイトから入手したBabelランゲージパックはサポート対象外です。

  • Eclipseセットアップ機能を実行する場合は,次の手順で実行します。

    1.スタートメニューのショートカットを右クリックして[ファイルの場所を開く]を選択します。

    2.エクスプローラーで,実行する機能のショートカットを右クリックして,[管理者として実行]を選択します。

  1. スタートメニューから,[Cosminexus]−[Eclipseセットアップ]を選択します。

    Eclipseセットアップ機能が起動して,Eclipseのアーカイブファイルをダウンロードしたかどうかを確認するダイアログが表示されます。

    次回からこのダイアログを表示させない場合は,[次回からこのダイアログを表示しない]チェックボックスにチェックします。

    [図データ]

    注意事項

    手順1.に示すスタートメニューは,対象OSのスタートメニューの表示仕様によっては,[Cosminexus]−[環境構築]−[Eclipseセットアップ]と表示される場合があります。

  2. [了解]ボタンをクリックします。

    [Eclipse のインストール]ページが表示されます。

    [図データ]

    ここでは,Eclipseのアーカイブファイルをアーカイブファイル格納用ディレクトリ(<Developerのインストールディレクトリ>\ADP\Archives)に格納した場合の画面を示しています。

    Eclipseのアーカイブファイルをアーカイブファイル格納用ディレクトリに格納していない場合は,[次へ]ボタンが活性化されません。手順3.でEclipseのアーカイブファイルを指定してください。

  3. Eclipseのインストールディレクトリおよびアーカイブファイルを指定します。

    項目名

    指定値

    Eclipseのインストールディレクトリ

    Eclipseのインストールディレクトリを50文字以内で指定します。

    デフォルトの設定から変更したい場合は,[参照]ボタンから指定してください。

    注意

    次に示す条件のどちらかに当てはまるディレクトリは指定できません。

    • ディレクトリがない。

    • ディレクトリのパスがUNCで表記されている。

    アーカイブファイルディレクトリ

    アーカイブファイルディレクトリの[参照]ボタンからEclipseのアーカイブファイルを指定します。

  4. [次へ]ボタンをクリックします。

    [セットアップの確認]ページが表示されます。

    [図データ]

    [セットアップの内容]エリアに表示された内容を確認してください。

  5. [実行]ボタンをクリックします。

    [進行状況]ページが表示されます。

    セットアップが終了すると,[セットアップの完了]ページが表示されます。

    [図データ]

  6. [終了]ボタンをクリックします。

    [セットアップ - Eclipse セットアップ]ダイアログが閉じます。Eclipseがセットアップされ,デスクトップ上にEclipseのショートカットが生成されます。

    参考
    処理が中断された場合の対処

    [中止]ボタンをクリックするなどによって,処理を中断した場合は,アンセットアップを実行してから再度セットアップを実行してください。アンセットアップの手順については,「2.8.2 Eclipse環境のアンセットアップ」を参照してください。

    エラーによって中断された場合は,コンソールに出力されたエラーメッセージを確認してエラーを取り除いてから,アンセットアップしてください。そのあと,再度セットアップを実行してください。

    出力されたエラーメッセージについては,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」を参照して対処してください。

    Eclipseセットアップ機能の起動オプションの使用

    手順1.のダイアログで設定した[次回からこのダイアログを表示しない]の設定を取り消して起動したい場合は,起動オプション-resetdialogを指定して,Eclipseセットアップ機能を起動します。

    次のように起動オプションを指定して,実行してください。

    <Developerのインストールディレクトリ>\ADP\EclipseSetup\bin\EclipseSetup.bat -resetdialog
    セットアップログの確認方法

    Eclipseセットアップ機能を実行したときのログは,Eclipseのセットアップログに出力されます。セットアップログの確認方法については「付録E.4 開発環境インスタントセットアップ機能およびEclipseセットアップ機能実行時の情報の採取」を参照してください。

    セットアップした環境の設定変更について

    [セットアップ - Eclipse セットアップ]ダイアログで構築した環境は,eclipse.iniファイルを編集することで設定変更できます。

    Eclipseの設定情報はconfigurationフォルダの所有者アカウントで変更できます。Eclipseの設定情報を09-00以前のようにローカルマシン内の全アカウントで共有したい場合は,eclipse.iniの次の記述を行ごと削除してください。

    -Dosgi.configuration.area=@user.home/ADP/eclipse/configuration