2.3.3 セットアップする環境の設定内容
開発環境インスタントセットアップ機能を使用すると,次の図に示すような環境をセットアップできます。
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開発環境インスタントセットアップ機能でセットアップできる環境は次のとおりです。
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J2EEサーバ※1
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パフォーマンストレーサ
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Management Server
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組み込みデータベース※2
- 注※1
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NIO HTTPサーバ,リソースアダプタを含みます。
- 注※2
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組み込みデータベースとは,Developerが提供するデバッグ環境用のデータベースです。
組み込みデータベースは,実行環境でHiRDBを使用するJ2EEアプリケーションをテストするときだけ使用できます。実行環境でOracleなどのデータベースを使用する場合は,デバッグ環境で組み込みデータベースを使用してテストできません。
また,組み込みデータベースの用途は開発時の利用に限定されているため,本番環境で利用することはできません。
組み込みデータベースへの接続で使用するJDBCドライバーには,Developerで提供するJDBCドライバーを使用します。なお,Developerで提供するJDBCドライバーはConnector 1.5に対応していません。
セットアップの実行方法は,標準セットアップとカスタムセットアップのどちらかを選択できます。標準セットアップを実行した場合は,表2-2に示す値で環境が構築されます。カスタムセットアップを実行した場合は,次の内容を任意の値に変更できます。
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J2EEサーバモード
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組み込みデータベース構築ディレクトリ(設定ファイルおよびRDエリアのファイル用ディレクトリ)
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組み込みデータベースのサイズ
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J2EEサーバのポート番号
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Management Serverの管理ユーザの設定
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Management Serverのポート番号
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組み込みデータベースのポート番号
開発環境インスタントセットアップ機能がセットアップする環境の設定値を次の表に示します。構築したい環境に合わせて,標準セットアップまたはカスタムセットアップを選択してください。
- (凡例)
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○:カスタムセットアップで変更できます。
×:カスタムセットアップで変更できません。標準セットアップと同じ値が設定されます。
−:値は設定されません。空欄の状態です。
- 注※1
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Eclipseのデバッグ構成で使用します。
開発環境インスタントセットアップ機能の標準セットアップでは,デバッグ接続のためのポート番号として3999を設定します。
- 注※2
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J2EEサーバの起動オプションに「-nosecurity」を指定します。
- 注※3
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EclipseからManagement Serverに接続するために使用します。
- 注※4
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開発環境インスタントセットアップ機能の設定変更以外での変更はしないでください。開発環境インスタントセットアップ機能の設定変更以外で変更すると,開発環境インスタントセットアップ機能の設定変更およびアンセットアップが実行できなくなります。
- 注※5
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カスタムセットアップ時にManagement Server 管理ユーザの設定を「認証あり」とした場合には「*」が設定され,すべてのホストからのアクセスが許可されます。
- 注※6
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標準セットアップでも値を変更できます。
- 注※7
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インポートしたリソースアダプタのConnector属性として設定されます。
- 注※8
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組み込みデータベースの設定値と同じ値が設定されます。
- 注※9
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JDK17をインストールした環境では「V9互換モード」は使用できないため,選択しないでください。JDK17をインストールした環境で「V9互換モード」を選択した場合,セットアップは失敗します。詳細はマニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「2.2 インストール環境によって使用できるモード」,およびマニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「9.9.1 J2EEサーバの追加」を参照してください。