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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド


1.1.2 展開ディレクトリ形式の利用による開発効率の向上

展開ディレクトリ形式とは,J2EEアプリケーションを構成するプログラムやファイルを,アーカイブしないでディレクトリの状態のままデプロイする形式です。

展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを利用すると,J2EEアプリケーションの入れ替えが容易になります。次の図に,アーカイブ形式と展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションの入れ替え手順を示します。

図1‒2 J2EEアプリケーション入れ替え手順の比較(アーカイブ形式・展開ディレクトリ形式)

[図データ]

デプロイ済みのJ2EEアプリケーションを入れ替える場合,アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションでは,J2EEアプリケーションを停止,削除してからソースファイルを修正します。また,修正したファイルを含めてアーカイブし直してから,再度デプロイする必要があります。

展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを入れ替える場合,J2EEアプリケーションの削除,アーカイブ,およびデプロイが不要となります。さらにリロード機能を使用すれば,J2EEアプリケーションを停止および開始しなくても,ソースファイルを自動で入れ替えることができます。

このように,展開ディレクトリ形式を利用すれば入れ替え手順が容易になるため,修正作業が多くなるJ2EEアプリケーション開発の効率が向上します。

展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションについては,「1.4.1 展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーション」を参照してください。