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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging


付録F.1 HiRDBの排他資源の見積もり

HiRDBの排他資源数を見積もるには,Reliable Messagingに関する数値が必要となります。その数値とは,一つのトランザクションで発行した複数のSQL実行での排他資源の総和です。Reliable Messagingで排他資源数が最大となる場合の排他資源数を算出してpd_lck_pool_sizeオペランドに指定します。

排他資源数を見積もる計算式については,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。

Reliable Messagingの排他資源数は処理ごとのテーブルへのアクセス回数およびDBテーブルのBINARY型列数を使用して算出します。それぞれを次の表に示します。

表F‒1 Reliable Messagingが使用するSQL

項番

処理

キュー種別

使用SQL※1

使用テーブル

アクセス回数

1

Reliable Messaging起動

永続キュー属性のローカルキューまたは転送キュー

SELECT

キュー情報

テーブルごとに1回

FIFO情報

メッセージ情報

非永続キュー属性のローカルキューまたは転送キュー

SELECT

キュー情報

FIFO情報

受信用共用キュー

SELECT

キュー情報

FIFO情報

共用キュー受信用ライト管理

共用キュー受信用リード管理

送信用共用キュー

SELECT

キュー情報

FIFO情報

キューの種別にかかわらない場合

SELECT

あて先情報

1回

2

メッセージ送信

永続キュー属性のローカルキューまたは転送キュー

INSERT

メッセージ情報

テーブルごとに1回

送信用共用キュー

UPDATE

メッセージ情報

共用キュー受信用ライト管理

3

メッセージ受信

永続キュー属性のローカルキュー

SELECT

メッセージ情報

テーブルごとに1回

UPDATE※2

メッセージ情報

受信用共用キュー

SELECT

メッセージ情報

UPDATE

共用キュー受信用リード管理

4

メッセージ閲覧

永続キュー属性のローカルキュー

SELECT

メッセージ情報

テーブルごとに1回

受信用共用キュー

SELECT

メッセージ情報

5

メッセージ削除

永続キュー属性のローカルキュー

DELETE

メッセージ情報

削除対象のメッセージの数

FIFO情報

削除対象のグループの数

UPDATE

FIFO情報

2回

SELECT※3

メッセージ情報

削除対象のメッセージの数

INSERT※3

メッセージ情報

削除対象のメッセージの数

非永続キュー属性のローカルキュー

DELETE

FIFO情報

削除対象のグループの数

永続キュー属性の転送キュー

DELETE

メッセージ情報

削除対象のメッセージの数

FIFO情報

削除対象のグループの数

UPDATE

FIFO情報

2回

非永続キュー属性の転送キュー

DELETE

FIFO情報

削除対象のグループの数

注※1

SQLの発行形態は次のとおりです。

・SELECT:LOCK TABLEなし,かつWITHOUT LOCK指定なし

・INSERT:VALUES句指定,LOCK TABLEなし,かつWITHOUT LOCK指定なし

・UPDATE:LOCK TABLEなし

・DELETE:LOCK TABLEなし

注※2

メッセージの即時削除機能を利用する場合,UPDATEの代わりにメッセージ削除のDELETEがメッセージ情報テーブルに発行されます。

注※3

デッドメッセージキューを指定している場合だけ使用します。

表F‒2 DBテーブルのBINARY型列数

項番

DBテーブル種別

BINARY型列数

備考

1

システム管理情報

0

2

キュー情報

0

3

FIFO情報

2

Reliable Messagingの内部情報として利用します。データ長はキュー間転送受信で順序保証を行ったときのスキップしたメッセージ数や未受信メッセージ数に依存します。1メッセージにつき,最大20けたのjava.math.BigInteger型とjava.lang.Long型を組み合わせたデータが格納されます。

4

メッセージ情報

1

永続キュー属性のローカルキューまたは転送キューの最大メッセージ長。詳細については,「2.5.4 メッセージサイズを見積もる方法」を参照してください。

5

共用キュー受信用メッセージ情報

2

1列は,受信用共用キューの最大メッセージ長。詳細については,「2.5.4 メッセージサイズを見積もる方法」を参照してください。なお,もう1列は使用しません。

6

共用キュー受信用ライト管理

1

使用しません。

7

共用キュー受信用リード管理

2

1列は,Reliable Messagingの内部情報として256バイト固定で使用します。なお,もう1列は使用しません。

8

あて先情報

0

(凡例)

−:該当しません。

注意事項
  • 各テーブルのテーブル数,行数,列数およびインデックス数については,「4.3.6 管理情報テーブルの一覧」を参照してください。

  • 各テーブルを格納するRDエリアをHiRDBで決定させる場合は,テーブルごとにRDエリアを割り当てた数値としてください。

  • 次の機能は使用していません。

    表分割

    インデックス分割

    ビュー表

    LOB列定義

    ユーザ定義

    LOB属性

    上位型

    関数

    プラグイン

    ルーチン

    ページ排他